「一家に一台」の便利カメラ?SONY Cyber-shot DSC-HX100V
うちの子も、早いもので2月に3歳になり、
春からは幼稚園に通っております。
で、入園式に行って写真やビデオを撮ってたんですが、
その時思ったんです。
「このカメラでは、敵に勝てない。」
※↑「ヤマト2」に出てくる真田さんのセリフのパクリ。
ちなみに、その時はNikon D7000でスチルを、
Cyber-shot DSC-TX7で動画を撮影。
(後、記念写真用にMamiya-6も。)
しかし、子供の手を引っ張って連れて行ったり、
他にも当然子供がいっぱいいる中で、
大きいカメラを振り回すのはなかなか難しい。
まして、静止画と動画のカメラを持ち替えながら撮るなんて、無理。
一方で、TX7だと、ズームのテレ端が全然足りなくて、
遠くにいる子をしっかり撮る事が出来ない、という問題も発覚。
結局、今後の幼稚園や学校など行事ものを撮りに行く時の事を考えると、
今持ってる機材だけではどうにもならないらしい、という結論になりました。
で、いろいろ考えあぐねた末、辿り着いた回答は、
SONYのCyber-shot DSC-HX100Vでした。
他にも、オリンパスやパナソニックのマイクロ一眼や、
動画主体でビデオカメラなど、いろいろ考えた中で、
「水準以上の静止画」「動画はAVCHD」「超高倍率ズーム」
「望遠動画で手ブレ補正がしっかり効く」
「動画撮る時に構えやすいよう、液晶がシフトする」
などなど、様々な条件で絞り込んでいった時、
最終的に残った選択肢は、このHX100Vと、
松下の「LUMIX FZ150」のいずれか、でした。
ちなみに、HX100Vは型の古いカメラで、
現行型は「HX200V」なのですが、
どうも1800万画素の掃き出す画はイマイチ感があり、
まだ、先代の1600万画素の方がマシなようだ、
という結論になり、都内いろいろ探し回って、
なんとか、川崎ヨドバシアウトレットで「最後の1台」を購入できました。
本来は、細かな「画質評価」をするべきなんでしょうが、
購入目的が「必要な条件を満たしたカメラ」という事になるので、
写りの良し悪しは、条件としては優先度が低く、
あまり細かくは触れないでおこうと思います。
と書くと「やっぱダメなんじゃ?」と勘ぐられそうですが、
そんな事は全然ありませんでした。
ピクセル等倍に拡大すると、解像感が足りないな、とか、
絵の具を塗りたくったようなグッチャリ感などもあり、
デジタル一眼レフの描写には及ばぬ物でしたが、
下の作例のように、縮小してみれば何とも思わないレベルです。
まず、鶴見線ホームで撮影した「スイングパノラマ」の作例。
これは、「スイングパノラマ」の中でも、
「HRモード」という、最も高解像度のモードで撮影したもの。
以前から持ってたTX7には無いモードで、
オリジナルの解像度は、実に「幅10480×高さ4096」と広大なものです。
とはいえ、さすがにここまでの高解像度だと無理が生じているようで、
手すり部分が、激しく「ガタガタ」になっています。
ノーマルモードだと、ここまで酷くなる事はありません。
高解像度のスイングパノラマは、まだ搭載されるようになったばかりなので、
今後、更なるブラッシュアップで改良されていくものと思われます。
このHX100Vの特徴の1つは、
35mm判換算で「27-810mm」相当という高倍率ズームです。
下の作例は、GWに「多摩動物公園」に行った時のもの。
3枚とも「ほぼテレ端」で撮ってます。
ライオンのコマなどは、肉眼では居場所も分かりづらい程でしたが、
800mmにもなると、すぐ目の前にいるような感覚で収める事が出来ました。
これらの超望遠で撮影している時は、
当然ながら、腕がぷるぷるして、非常に「手ブレ」しておりましたが、
このカメラは、動画の超望遠撮影にも対応しているだけあって、
非常に強力な手ブレ補正機構が内蔵されており、
手ブレで解像感が失われるようなコマは、ほぼ皆無でした。
※シャッターを半押しして「手ブレ補正がON」になった瞬間に、
液晶のプレビュー画面でも、それまでプルプルしていた画面が、
突然「ピタッ」と止まるのを確認できるので、感動できます。
コンパクトカメラの場合、レンズ交換ができない分、
手ブレ補正の効き方も「このレンズで最適なアルゴリズム」
に特化した設計がされているはずで、
さすがに、デジタル一眼レフのそれとは、効き方の次元が違うな、
という印象を受けました。
その、超望遠で、スカイツリーを撮ってみたのがこの写真。
これは、うちから車で数分の、調布市内の某所から撮ったものです。
肉眼だと「えーっと、スカイツリーはいずこに…」と探しそうになる程、
小さな豆粒(棒状だから、爪楊枝の先、とか言った方がいいのかな)
でしか見えないものが、テレ端だと、ちゃんとフレームに収まります。
しかも、このカメラ、デジタルズームを使うと、
テレ端が何と3240mm相当!にもなってしまいます。
これは、「麻布十番」から、東京タワーの先端少ししたで行われている工事の様子を、
覗こうという気は無かったものの、電子ズーム有効でズーム最長で撮ったもの。
もちろん、ノートリミングです。
撮ってる自分が恐ろしいです。
デジタルズーム有効とはいえ、
昔のデジカメみたいに「いかにもディザリングしました」
的な不自然な画になってないですし、
さっきも書いた通り、手ブレ補正の効き方も半端ないので、
ぶれて画が甘くなるような事もありません。
昨今の「超高倍率・超望遠ズーム搭載コンデジ」の威力は凄いな、
と見せつけられる思いでした。
最後に、真っ当な?写真を。
先日、「東武鉄道博物館」に行った時のもの。
ズームは、ワイド端の27mm相当の広角です。
東武の博物館、10年振りくらいに行きましたが、
すっかり綺麗になって、置いてある車両の数も増えて、
こじんまりしている割には結構楽しめる施設になっていました。
これなら、何度でも子供を連れて行けるな、と思いました。
リニューアル後はまだ行ってない、という方にはオススメです。
そもそも「作品撮り」を目的に買ったわけではないHX100Vですが、
(コンパクトカメラとしては大きいものの、一眼レフに比べれば)
小型軽量のボディで、ズームは広角から超望遠まで使え、
手ブレ補正のおかげでラフな感覚で撮影でき、
チルトする液晶のおかげで撮影も楽だし、
使ってみると、実に「便利」なカメラだ、と分かりました。
子供の成長記録専用、と思っていますが、
これなら、ちょっとしたお出かけなら全権を任せられる、
機能と(最低限の)描写を持ったカメラです。
まさに、「一家に一台、あると安心、ネオ一眼」。
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