やっと「実戦配備」、RMC Tokina 17mm F3.5 (SL17)
「OMマウントのトキナーSL17を買った」というエントリーを書いたのは、
2009年3月の事でした。
が、それ以来、一度もブログに登場しておりません。
そんな記事の存在、書いた自分しか知らない気がします(汗)
それもそのはずで、あの時は「買った勢いそのまま」でブログ書いたんですが、
いざ撮ってみると、後群にあった「クモリ」がかなり強烈で、
普通の撮影にはちょっと使えないレベルだと分かりました。
(あれ以来、最低限「試写」をしてから、機材の話しをするようにしました。)
それ以来、「いつかはニコイチで直すレンズ」にリストアップし、
しばしば、ヤフオクでジャンクを探すのが日課となりました。
以来、早い物で3年の月日が流れました。
先日終了した「ペンスケッチ展」に共に出展した方が、
フジヤカメラのジャンクで、このSL17のジャンクを安く購入した、という話しを聞き、
無理を承知で譲って欲しいとお願いしたら快諾して頂きました。
今回のSL17はニコンFマウント(Ai-S)だったので、
主力であるD7000で使える事が期待できました。
当初は、元々持っていたOMマウントのものとニコイチにしようか、
と思ったんですが、こちら単体でも充分整備可能だったため、
結局、最初に買ったSL17は何もいい所がないままお蔵入りとなってしまいました。
80年代頃のトキナーを代表する超広角レンズですが、
D7000で撮影してもその能力は驚くばかりで、
非常に緻密でシャープな描写は、充分現代でも通用するものです。
既に、渋谷-原宿を歩いた時の写真をアップしておりますが、
ポテンシャルの高さは充分に伝わるのではなかろうか、と思われます。
このSL17、弱点は「逆光に弱い事」のようです。
試写時も、太陽が斜めから入る構図だと真っ白になってしまったので、
フードが必須だろうな、という印象を受けましたが、
いかんせん、これ専用のフードは「レアもの」らしく、
そう簡単に購入できないだろうな、と思われましたので、
ヤフオクをいろいろ探してみましたら、「広角用花形フード」
というものがあったので購入(落札)してみました。
左が、D7000にSL17をつけ、更に、オクで落とした花形フードを付けたもの。
D7000のAPS-Cセンサーでの利用では全く問題なく、非常に快適なんですが、
調子に乗ってフィルムカメラで撮ってみたら、
見事に左右がケラれて真っ黒になってしまいました。残念!
Nikon F-501
RMC Tokina 17mm F3.5 (SL17)
Fujicolor Superia X-TRA400
江ノ島電鉄 江ノ島-腰越間
2012年7月15日
※デュープ機材
Nikon D7000
Super-Multi-Coated Macro Takumar 50mm F4
(「muk camera service」製マウントアダプタ使用)
それならと、花形じゃないフードも買ってみたんですが、
そちらはこれからの試写待ち。
まだケラれるようなら、いよいよヤスリで削らないといけないかもしれないですね。
さて、さっきの写真では、SL17の他に、
COSINA 20mm F3.8にも、MXに装着の状態で登場してもらいました。
このレンズ、「逆光に弱いくせに純正フードの用意が無い」事で有名で、
ネットでも、どのフードだと問題無く使えるか、という意見交換がされていた程です。
SL17でいい感じだったので、ならば、と思ってこちらの分も購入。
こちらも、まだ試写が出来ておりません。
20mmだから大丈夫だよね…、とあらぬ期待を寄せております。
書くのは試写してから、などと書いた舌の根も乾かぬうちに…。
以下は、D7000にSL17をつけ、(主に)白黒設定にあわせて撮影したスナップです。
既に、D7000のスナップ用にはSIGMAの24mmが控えております。
こちらは35mm相当となりますが、17mmだと24mm相当くらいになります。
かなりワイドに撮る事が出来るので重宝しそうです。
D7000で白黒撮る時、「調色」で黄色みがかった色にしたり、青緑がかった色にしたり、
という事をやっておりましたが、結局、普通の白黒がいいかな、と思って、
何となく舞い戻ってきてしまいました。
その代わり、今回はフィルター効果の「イエロー」をONにしてみました。
さて、違いはどんなもんやら…。
※以上5枚、特記以外全て
Nikon D7000
RMC Tokina 17mm F3.5 (SL17)
2012年7月14日
(白黒4枚)シャープネス5、コントラスト+1、明るさ-1、フィルター効果「イエロー」
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コメント
このニャンコ、17mmでこのサイズですから、
レンズの先から指先まで数cmというところまで寄りましたが、
全く動じることなし、でした。なんとも肝の据わったニャンコでした。
キヤノンのミラーレスは、付け焼き刃って感じが見え見えで、
ブログで取り上げて云々する必要もなし、と思いました。
実際、本音は「これ買うなら一眼レフのEOSがいいでしょ」
と言いたいのがみえみえです。それなら出さなきゃいいのに、と思います。
APS-Cセンサー搭載のカメラは、
一眼レフやミラーレスなどレンズ交換式か、
いわゆる「高級コンデジ」のような高価なモデルか、
の二択が今後も続くと思います。
少し大きくなって1インチくらいのカメラが、
もう少し出てくる可能性はあるかな、と思うんですが、
センサーが大きくなると、必然的にレンズも大きくなります。
僕も先日、ソニーの高倍率ズームなコンデジを買いましたが、
あれをそのままAPS-Cにスケールアップすると、
悠に1kgを越えるようなどでかい物になってしまうと思います。
また、センサーが小型であるが故に、
手ブレ補正もしっかりかけられる、というメリットもあります。
1000mmくらいの超望遠でも、動画撮ってほとんど手ブレしない、
というのは大変驚異です。これを、大型センサーでやるのはかなり至難です。
望遠がメインになるなら、しっかり構えられる一眼レフか、
センサーは小型だけど何かと便利な高倍率ズームコンデジか、
という選択肢になりそうな気がします。
投稿: ごっさん | 2012年7月24日 (火) 23時54分
このネコ、モデル慣れしてますね。
最後の写真は品川の港南口ですか?
前回EOS-60Dの話をした矢先に
キャノンもミラーレスを発表しましたね。
小生としては
レンズ交換出来なくていいですから
今使ってるような高倍率コンデジに
APS-Cくらいのセンサー着けたのが
出ないかなぁと思うんですが。
投稿: 南東風 | 2012年7月24日 (火) 23時33分