久留里線、2012年夏(6)~満天の星空の下
もう動かないだろうから帰ろうと思っていたら、
まさかまさかでキハ30が再び動き出した所に遭遇。
いてもたってもいられず、再び久留里方面へ舞い戻り、
見つけたばかりの素晴らしいロケーションで撮影する事に成功。
それは前回のお話し。
さて、今度こそ帰ろうか、と思い、
帰り道のローソンで増量中のからあげクン(ちなみに海苔煎餅味だった)を買い、
車中でモグモグ食べておりますと、bay-fmの交通情報が
「アクアライン、渋滞」の報を告げておりました。
最近、木更津にアウトレットが出来た事もあり、
以前にも増してアクアラインは混みやすい道になっております。
「急いで帰ってもすぐには帰れんか…」
ダイヤグラムを取りだし、木更津に向かったキハ30のスジを追う…。
どうやら、木更津停泊ではなく、久留里方面に戻ってくるもよう。
もう陽はとっぷり暮れて真っ暗になっておりましたが…、
「撮る!」
決めたからには即断実行。
夜だから駅で止まっている所じゃ無いと無理、
それなら、交換施設のある横田駅で…、と考えるのは自然な思考でした。
駅に入るか、横の踏切あたりから撮るか。
と考えながら、併走する農道をゆっくり走りながら、
「待てよ、サイドから狙って…、空の様子は…」
車を止めて、空を見上げて、「よし、これでいこう」。
最後のカットの方針は決まりました。
光り輝く満天の星空の下、横田駅で停車するキハ30のサイドビュー。
こんな感じになりました。
Nikon D7000
RMC Tokina 17mm F3.5 SL17
1秒 F8.0 (ISO1600) & 4秒 F5.6 (ISO1600)
久留里線 横田駅
2012年8月4日
※地上(主に車輌)部分と空部分を別撮りの上、合成
ちょっとズルしてます。
車輌部分と、それ以外とは別カットです。
でも、そうしないと星が綺麗に撮れないだろうから、と思って、
撮影時点で意図的に「素材」を撮りまくってました。
そんな素材を確認しながら、あぁ、そうかぁ、と思ったのは、
この角度だと、遠く向こうに、羽田へ飛んでいく飛行機の軌跡が、
綺麗に線を描く、という事でした。
もっと絞り込んで、感度も下げて、シャッターを10秒とか20秒とかあければ、
星とは違う光を夜空に描く事も出来たんだな、と気づきました。
でも、これだけ綺麗に星が出ていたんですから、充分ですよね。
8月4日、朝から晩まで久留里線、キハ30。
撮って撮って撮りまくりの1日。
ヘトヘトでしたが、不思議と、帰り道もずっとウキウキ。
久しぶりに、良いのがいっぱい撮れた!という手応えに満ちた1日でした。
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コメント
合成前の写真と、そう変わらないように編集したので、
そう違和感はないと思うんですけどね。
一度作った画像が気に入らなくて作り直して、
やっとそれらしいのになりました。
世間では、デジタルカメラであっても
「RAWで撮るのは卑怯」とか「PCで編集するのは邪道」とか、
なにやら精神論的な写真の撮り方が「通」のやること、
みたいな風潮が一部にあるんですが、
まぁそうしたい人はそれで構わないとして、
デジタル(じゃなくても、フィルムでも良いんですが)で撮ったなら、
PCで好きに編集したり加工したりするのは、
決して「ごまかし」じゃないと思っています。
それも含めて作品作りだろう、と思っています。
投稿: ごっさん | 2012年9月11日 (火) 00時38分
なるほど
言われてみれば合成かなと分かりますが。
そもそも夜景や星空がちゃんと撮れるからこそで
小生なぞ中々こうビシッと決まらないんですよ。
未だにアナログ時代の撮り方を引きずってしまいますが
早くデジタルや新技術に対応しないと
宝の持ち腐れになってしまうなぁと痛感しております。
投稿: 南東風 | 2012年9月10日 (月) 08時20分
もちろん、ズルってのは言葉のあやで、
いけない事をやってる、なんて感覚はミジンもないけど(笑)
紙焼きだって、「覆い焼き」で濃淡調整したりするわけだし、
フォトショでちょいちょいするのが悪とか、逃げてるとか、
そんな了見の狭いことを言ってちゃ写真撮ってられんでしょ。
にしても、あの日はいろんな偶然が重なっていろいろ撮れた。
こんなに満足いった一日は本当に久しぶり。
投稿: ごっさん | 2012年9月 4日 (火) 23時26分
時々こういうのがあるから、鉄道はやめれんのよなw
ズルというか、この場合「最初に表現意図ありき」なんで
デジタル映像ならではの、目的に沿った処理をする技術でもある。
胸を張っていい作品だと思うで(*´Д`)b
投稿: gochi-zoh | 2012年9月 4日 (火) 07時00分