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2012年11月

2012年11月30日 (金)

一路、新宿へ!(改訂版)

Dscn0807
Nikon Coolpix P310 (50mm相当)
1/3秒 F3.3 (ISO800)
小田急 南新宿-参宮橋間
2012年11月30日

同じ場所で、古いOptioで頑張って撮った写真をアップしたのは2年半前の話し。

フェンスの都合、前玉径の小さいコンデジじゃないと撮影の厳しいこの場所で、
今度は、Coolpix P310で撮ってみました。

白黒とカラーで撮りましたが、
個人的には白黒の方が締まってていいかなぁ、と思って掲載してみました。

カラーの方は、「PQI Air Card」経由でスマホ「F-05D」に転送。
PicsArt」というアプリでフィルターを適用して遊んでみました。
その後は、マイクロソフトのクラウドサービス「Sky Drive」のアプリから、
フィルター適用後保存したファイルを「Sky Drive」にアップし、
PCの「Sky Drive」から落としてきてここに掲載、という手順です。
なんとも便利な世の中になったものです。

「撮って出し」でも充分なクオリティを得られるP310ですが、
ちょっとした工夫で写真が全然違う表情を見せるのは楽しいものです。

以下は、フィルターをかけたものを、3つ(1つはオリジナルです)。

Dscn0812_1
Dscn0812_2
(左上)オリジナル
(右上)「Cross Prosess」フィルター
(左下)「Stenciler 1」フィルター
(右下)「Sharpen」フィルター
Nikon Coolpix P310 (50mm相当)
1/3秒 F3.3 (ISO800)
小田急 南新宿-参宮橋間
2012年11月30日

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2012年11月29日 (木)

Dell Inspiron 1150の「CPU交換」

もう2年前になりますが、
冷却ファン目詰まりのため熱暴走して挙動不審となった、
DellのノートPC「Inspiron 1150」を分解整備した
というエントリをアップした事があります。

その後、カミサンの実家PCが新しくなったため、
1150はうちに「里帰り」してきて、
時々、予備PCとして活用しておりました。
(夏場、暑すぎて自室にいられない時に居間に逃げる、といったような)

Celeron 2.4GHz (FSB400 / L2 128KB)のCPUを搭載しておりましたが、
もうさすがに陳腐化は免れず、
まぁそれでも今後も使うだろうから、ドライブをSSDにでもしてみっか、
とかいろいろ考えていたんですが。

そんなこんなで、ネットで調べ事していると、
「1150のCPUを交換」といった記事をちらほらと見かけました。

ノートPCなのにCPU交換?

と思って調べ進めてみると、このPC、
ノートのくせに「デスクトップ用」のCPUが搭載されている、という事が分かりました。

前回、ファンの清掃の時にはCPU自体を目にする所までバラさなかったので、
迂闊にも気がつきませんでした。

Socket478で、Celeronからのアップグレードとなると、
Pentium4の3GHz程度のものに変えればいいのか…、
ん?Pentium4の3GHz程度って…

持ってました(笑)

以前、富士通の「FMV L21D」というPCをメンテした事があり、
その顛末をアップした事がありますが
(実は、当ブログの「隠れ人気コーナー」だったりしますが)、
くだんのL21Dは、引っ越しの際に処分をしてしまっております。
でも、折角だからCPUくらいは置いておくかー、と思い、
わざわざバラして、CPUだけ取りだして保管していたのです。

て事で、Inspiron 1150の分解を行います。
先ほどのリンクの、自分の書いたレポートを参考に分解を実施(笑)
なので、いきなりCPU周りから。

CPU周りの4つのネジを外し、
CPU自体を固定しているレバーを解除すると、
ヒートシンクごとCPUが外れます。

Dsc01312

ノートPCの中に、Socket478。
何とも不思議な図です。

CPUはシリコンで固定されていたので丁寧に剥がし、
代わって、Pentium4 2.80GHz (FSB533 / L2 512KB)を取り付け。

シリコンが切れてたので焦りましたが、
元々付いていたシリコンを伸ばして再利用。

元に戻して、起動。

Dsc01319

BIOSに、ちゃんと「Pentium4」の文字が出ました。
ちなみに、PC起動画面にも「Pentium4」のロゴが出ています。

ついでに、ちょっと足りなかったメモリ増設も行い、
随分と快適に使えるPCにグレードアップいたしました。
これまで、FacebookやTwitterは重くて辛かったのが、
その程度なら何とか、という所まで来ましたので、実用的にはOK。

元を正せば、ゴミ捨て場に不法投棄されていたInspiron 1150。
ご丁寧に、セットアップディスクも一緒だった事が幸いして、
(壊れていた)HDDを交換の上で蘇ったのは5年程前の話しです。

もうさすがに、と思った頃に見事蘇り、
いずれ購入したいと思っているWindows8まで「中継ぎ」を託す事となりました。

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2012年11月25日 (日)

Nikon COOLPIX P310 雑感

*2013/1/17追記:
Nikon P310に関して新しいエントリもアップしてますので、
よろしければ、こちらもご参照ください。
Nikon P310の存在価値

-----

ニコンの「Coolpix P310」を購入して1ヶ月ほど経ちました。

1万7千円台から、また2万円台に戻る直前に飛び込み購入しましたが、
気づけばまた1万6千円台まで下がっている様子、
多少の悔しさはありつつも、その間にいろいろ撮れましたので、
「欲しい時が買い時」と納得しております。

さて、気に入っていろいろ撮り進んでいますが、
使えば使う程、気になるところが出てくるのは仕方ないところ。
P310ってどうなの?、って思われている方もいらっしゃると思うので、
現状気になるところをいくつか列挙してみたいと思います。
(決してダメダシではありません。参考程度にお読み下さい。)

*12/11/29追記:
後から読み返すと、ただの悪口にしか見えませんが、
決してそんなつもりはありません。大変気に入っているカメラです。
いい写真をいろいろ撮れるので、非常に重宝しています。
(追記終わり)

■AFが合いにくい

→合いにくい、と言うよりは、「普通のAFコンデジと同程度」、
という事かもしれません。
そもそも、一般的なコンデジは、画面内にいくつも合焦点があって、
その中の合うところに合わせる、という仕掛けですが、
自分は、最初のセッティングで「中央一点」に変えてしまうので、
通常より合いづらい状態になっている、とは言えます。

AFカメラ歴も20年以上を数えますので、
AFの合いそうな被写体、合わなさそうな被写体、くらいは分かるつもりですが、
ここなら合うだろう、と思うところでも、AFエリア枠が赤くなる=合わない事が多いです。

■MFの無限側が「オーバーインフ」まで回る

→そもそもP310を買った大きな理由は、
会社帰りに、散歩がてら夜景撮りが出来れば、というのがありました。
なので、AFではなく、無限固定とか、MFで無限にセットしたまま固定する、
といった使い方を当初から念頭に置いてカメラを選びました。

MFにセットすると、十字キーの上下で無限←→マクロにフォーカスが移動します。
上を押せば無限に、下を押せばマクロに。

ところが、勢い余って上キーをずっと押してると、
フォーカスが、無限を越えて「オーバーインフ」までいってしまうのです。

確かに、液晶のMFインジケータには「∞」マークがあって、
上を押し続けると、それより更に上までバーが移動しているので、
明らかに「オーバーインフ」である事が分かるんですが、
以前使っていたCoolpix880だと、一番上が無限だった覚えがあります。
同じ操作性を期待してただけに、無限も「ちゃんと合わせ」なきゃいかんのは誤算でした。
(とはいえ、もう慣れたので、液晶でピントを合わせるまでもなく、
フォーカスのインジケータの場所で無限がどこか分かったので、
今は、特に不便はしておりません。)

*13/3/28追記:
フォーカスをMFのままで電源OFF→再度ONにすると、
切る前のフォーカス位置がどこであろうと、
必ず無限の状態で立ち上がってくれる事に気づきました。
なので、無限遠で撮る、とハッキリしている場合は、
電源OFF→再度電源ON、の「再起動」をすると良いと思います。(追記終わり)

■レリーズタイムラグが長い

→基本、鉄道写真は一眼レフで撮るようにしておりますが、
そうは言っても、P310でとっさに撮りたい場面も当然あります。

ところが、シャッターを押して、画面がブラックアウトしてから、
ワンテンポ置いて、実際の画像になる感覚があります。
*istDsやNEX-5のタイムラグも結構大きいですが、
それより更に遅い感じがします。
動く被写体を、思った場所に写し止めようと思うと、
思い切って「早めに」シャッターを切らないと間に合いません。

■逆光に弱い

→逆光に弱い、と言うよりは、フレームのすぐ外に光源がある場合に、
著しくフレアが出る、と言う方が正しいです。
日頃の、「天下のニッコール様は逆光などもろともせず」
みたいな感覚で撮っていると、画像周辺にモヤ~、とした光が写り込んでいる、
という事がよくありました。
フードを付けられるような構造のカメラでもないので、
なかなか厄介ではあります。

■プレビュー時の拡大がもたつく

→カシャッと撮影して、「はて、今のはブレずに撮れただろうか」「ピント合ってただろうか」
と気になると、当然、再生ボタンを押してプレビューし、
更に画像の拡大をしてチェックしたくなるわけですが、
画像を再生して直後に、ズームレバー倒して拡大しようとしても、
すぐには拡大してくれません。
再生して、1秒ほど置いてから、ズームレバーを1秒程度倒して、
ようやく画像が拡大表示されます。
他の動きがのきなみキビキビしているだけに、
画像の拡大だけが時間が掛かるのが、多少気になります。

■ズームメモリーの動作

→ズームメモリーをONにすると、
(35mm判換算で)24/28/35/50/70/85/100mmの焦点距離で、
ズームが止まるようになります。(スキップする設定も可。)
24mmの時、ズームレバーを「テレ」側に倒すと28mmに
(自分のはスキップしているので、24mmの次は35mmに)。
50mmだと70mmに、といった具合。
「今、何mmで撮るか」を気にするごっさんとしては、
これも、P310を選んだ理由の1つとなっています。

とはいえ、これだと、24mmから100mmまで行くのに、
レバーを5回倒さないと辿り着かない事になります。

例えば、押しっぱなしにしておけば、24,35,50・・・、と、
続けて伸びてくれる、なんて事なら、より便利だった気がします。

■Fnキーは、もう1つくらい欲しい

→カメラ前面に付けられた「Fnキー」(ファンクションキー)によって、
P300よりも劇的に使いやすくなったと評判ですが、
でも、出来ればもう1つFnキーが欲しいなぁ、と思うのです。

目下は、Fnには「ISO感度」を割り当てています。
感度は、年がら年中変えまくっているからです。

でも、本当は「画像解像度」も一発で呼び出したいのです。

デフォルトは縦横比が3:4ですが、
これを、一眼レフと同じ2:3にしたり、
Instagramへアップしやすい1:1(スクエア)にしたり、
というチェンジを簡単にやりたいのに、
その度にメニューの中に入る必要があるのは、やや面倒。

また、いつもはカラーだけど、ここはモノクロで、と思う時も、
やはりメニューに入る必要があります。
何とか、Fnキーのような利便性で、
いろんな設定を簡単変更できると良いなぁ、と感じます。

■開放時の周辺像が甘い?流れる?(個体差か?)

→これは個体差かもしれないんですが、
特に夜景撮影で高感度にすると、
絞り開放時の周辺画像の甘さが目に付きます。
特に、画像左側のモヤッとした感じは顕著で、
中央や右側がそうでもないだけに、これは片ボケかなぁ、
と感じずにはいられないのです。

しかも、カメラの電源を切って入れ直してからは目立たなくなる、
という事もありました。
電源のオン/オフでレンズが沈胴しますから、
その際の精度が、必ずしも完璧じゃないからかな、と推察もできます。

絞れば多少は改善されますし、ズームをテレの方にすると全く気にならないので、
あまり重箱を突いてもなぁ、仮にも1万円台のカメラだし、
と思いつつも、やっぱ1/2.3型で1600万画素もあるカメラだと、
ちょっとした精度の甘さが顕著に画に出てくるから怖いなぁ、と感じたのでした。

と、ちょっとマイナスな面を列挙してみましたが、
以下のような写真を撮ることが出来るわけですから、
そういった部分を補ったり誤魔化したりすれば、
十二分に「使える」カメラだろう、という評価に変化はございません。

Dscn0379
4.3mm (24mm相当)
1/15秒 F2.0 (ISO1600)
小田急 新宿-南新宿間
2012年11月12日

Dscn0530
4.3mm (24mm相当)
1/80秒 F2.0 (ISO100)
新宿駅西口
2012年11月18日

Dscn0543
9mm (50mm相当)
1/60秒 F3.3 (ISO400)
新宿駅西口
2012年11月19日

Dscn0576
6.3mm (35mm相当)
1/30秒 F2.5 (ISO1600)
JR山手線 大崎駅
2012年11月21日

Dscn0637
12.5mm (70mm相当)
1/20秒 F4.0 (ISO1600)

Dscn0642
4.3mm (24mm相当)
1/13秒 F2.5 (ISO1600)
(以上2枚)
2012年11月22日
港区海岸

Dscn0672
6.3mm (35mm相当)
1/15秒 F4.0 (ISO3200)
2012年11月24日
東京モノレール 浜松町-天王洲アイル間

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2012年11月17日 (土)

「山手線の内側の海岸線」の記憶

10月頭に、勤務先の会社が南麻布から三田に引っ越しをしました。

三田や田町は、過去に何度か歩いた事のある街でしたが、
いざ毎日歩いてみると、ちょっとした街の作りや古い建物から、
江戸や明治の「名残」を見出すことが出来ます。

今回は、山手線の内側に「海」を見つけた、というお話しです。

明治5年、新橋-横浜間に鉄道が開通。今の東海道線です。
当然、田町も通っていたわけですが、当時、
鉄道は「海の上」を走っていました。
海岸線よりも海の方に、わざわざ突堤を気づいて、
その上を鉄道が走っていた、というのです。

港区のサイトに、その頃の画が掲載されていますが、
海の中に突堤を設けて鉄道を敷設するなど、当時は難儀な工事だったろう、と想像します。

田町駅の前を走る大きな道路は「第一京浜」ですが、
そこはかつての「東海道」であり、
また、東海道は「海沿い」を通る道でありました。
という事は、第一京浜と東海道線の間のエリア
(森永や三菱自動車の本社が建っているあたり)は、
かつての「海岸線」だった、という事になります。

三菱自動車の話しが出ましたが、
その少し北よりの路地の方に入っていくと、
山手線沿いに「港区立本芝公園」が見えてきます。

Dscn0317

この公園を、少し離れたところから見てみますと、

Dscn0439

公園や線路のある方向に向かって「緩やかな下り坂」となっています。

よく、NHK「ブラタモリ」で、タモさんが「土地の記憶」という言葉を使います。
例え再開発が進み、近代的なビルが立とうとも、
土地の起伏だけは、そうそう簡単に消えるものではない、と。
これこそ、かつてここが「海岸線だった」という「記憶」だろうと思います。

ところで、公園に、ゆかりの看板が立ってましたので読んでみますと、
おもしろい事が書いてあります。

Dscn0312

「最後まで残っていた江戸時代の海岸線・・・昭和43年に埋め立て・・・」

山手線より外側の「芝浦」「海岸通」の辺りは、
大正から昭和にかけて埋め立てられ、造成された場所ですから、
山手線内側の「元々の海岸線」は、当然、その時点で既に無くなっていただろう、
と思っておりました。

この近辺の地図を「Goo」で検索して開いてみます
そして、地図左上のメニューから「古地図」「昭和38年」を選択してみますと、
なるほど確かに、運河が線路を越えて「内側」に入り込んでいて、
そこにたくさんの「小舟」が係留されているのが分かります。

そして、その「線路が運河を跨いでいた」場所は、
現在、田町-芝浦を横切る通路になっています。
線路の下をくぐって往来できる通路は、
この近辺には他に無く、田町の駅の方に行くしかありません。

Dscn0443

その通路を跨いでいる「鉄橋」を見ると、「雑魚場架道橋」の文字が見えます。
ここに「雑魚場」があった事は、先ほどの案内板にも記述がありました。

Dscn0402

架動橋をくぐって、芝浦側(東側)に出てきました。

そこから道路を跨ぐと、すぐに別の公園があります。

Dscn0404

こちらは「港区立芝浦公園」、とあります。
この公園も、運河を埋め立てて作られた場所です。

芝浦公園の向こう側は、「運河の行き止まり」があります。
舟がいくつも係留されており、その斜め上をモノレールが走っています。

Dsc4117

芝浦公園と、運河の行き止まりの境目を見てみますと、

Dscn0414

フェンスが立っている、右側のコンクリート護岸が、
ずっと奥の方まで続いていて、
一方、境目部分のコンクリートの壁は、
まさに「立ちはだかっている」ような様相です。
後から作った事がはっきり分かる痕跡と言えるのではないでしょうか。

ごくわずかな「運河の行き止まり」部分に掛かっている、
リベットの美しい橋は「鹿島橋」と言うようです。

鹿島橋も見えるところまで歩き進んで振り返ってみますと、

Dsc01381

後方に見えるマンションは、
線路の向こう側(内側)、「本芝公園」のすぐ横に立っている建物です。
モノレールは、浜松町を出て、羽田に向かって走っています。

今歩いたところは、下の地図の「上の方から、下の方に」という事になります。


大きな地図で見る

すっかり埋め立てられて「海岸線は遠く彼方に」なったものの、
最後まで、「猫の額」ながらも残っていた、元々の海岸線。
江戸・明治の名残とも言える場所が、つい40年前まで残っていて、
今も、その痕跡があるというのは、不思議というか、ちょっとした奇跡だったのでは、
という感慨を覚え、しばしば、「かつての海」を思い起こしながら、
帰り道にこの近辺を歩くのが夜の楽しみとなっています。

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2012年11月16日 (金)

Jupiter-12にフードを付けて、芝浦~海岸通を

第二次世界大戦後、独カール・ツァイスの技術者および製造施設が、
ソヴィエトによって「接収」され、引き続きソ連にて製造が行われました。
「ツァイス・コピー」と言われるレンズ群は、
ソ連崩壊後の90年代まで、大きな設計変更も無く製造が続けられ、
本家ツァイスにすら残らなかったような「戦前のツァイスの魅力」を残し、
日本でも一時マニアの間で静かなブームになったものです。

「LZOS(リトカリノ光学ガラス工場)」社製のJupiter-12こと、35mm F2.8も、
元は、戦前広角レンズの銘玉・ビオゴンをコピーしたものとして知られています。
いまでも「木星珠」の愛称で親しまれる銘レンズです。

後玉が非常に出っ張っていて、しかも幅もあるので、
一部を除いてデジタルカメラへの装着は物理的に不可能、
また、ついたとしても、「デジタル向き」の後玉ではないので、
フィルムで撮る時ほどの力を発揮しないレンズでもあります。

さて、このJupiter、割と鏡胴内部にレンズが収まっているので、
鏡胴自体がフード代わりになるかな、と思ったら大間違いで、
かなりの確率でゴーストやフレアが出てしまいました。
実際、純正でも、かなり大きなフードが用意されていたようなので、
このJupiterにも付けてやろうか、と探してみました。

Dsc4203

ヤフオクで、大きさもデザインも、丁度あってそうなのを発見。
個人が輸入販売しているのか、他に同様のを見たことがありません。
こちらのアカウントで購入しましたが、
これを執筆時点では、Jupiterで使える40.5mm径のものはなく、
37mmなど、より小さいものだけが出品されています。
気長に待てば、40.5mmもまた出てくるかもしれません。

Dsc4208

純正フードは、写真で見る限り、より大きい物だったようなので、
このサイズで「ケラれる」事はなかろう、と思われましたが、
試写してみたところ、全く心配には及びませんでした。
また、フレア等もほぼ見られなかったので、
「ハレ切り」の効果も充分にあったものと思われます。

あまり大きいフードにしたくなかった理由の1つは、
ファインダーを覗いた時に、ファインダー像右下が隠れてしまうから、
という理由もありました。これでも若干隠れてしまうのですが、
撮影に支障がある程ではないように思われます。

Dsc4212

いざフードを付けて気づいた「いい所」は、
そもそも、鏡胴内部に奥まっていて回しにくい「絞り」のリングが、
フード・フィルターのアタッチメントと直結しているため、
フードを付けると、フードを摘まんで回す事で絞りの調整が出来る事です。
いくらなんでもあれじゃ、絞り動かしたく無くなるよなー、と思ってましたが、
そういう理由があったわけですね。

近頃、なかなかノンビリ機材担いで撮影に、とはいかないので、
レンジファインダーのカメラにこのレンズ一本を付けて、
ふらふらと散歩の延長で撮影、という機会が多く、
その時はいつも、交換レンズも持たず、Jupiterのみで撮り歩いています。
結構楽しんでおります。

以下は、Fotokemikaの「efke KB25」にて撮影した画像です。
10月に、勤務先の会社が三田に引っ越し、
この芝浦近辺もよく散歩するようになったんですが、
それは終業後の話し。
昼間に同じ所にくると、また違う景色が堪能できました。
おかげで、フィルム一本36枚じゃ足りず。また来ないと。

*2012/11/24追記:
フード(ないしフィルター)をちょっときつめにつけてしまうと、
外す時に、鏡胴内部まで一緒に回り始めてビビってしまいました。
元々ソ連製なのでネジの精度もあやしいでしょうから、
無理に奥まで綺麗にはめようとすると後々面倒になりそうですから、
落ちない程度にそこそこ嵌めておけば良いだろう、と思われました。

121110_14

121110_20

121110_26

121110_29

121110_32

Leica M2
LZOS Jupiter-12 35mm F2.8
Fotokemika efke KB25
2012年11月10日

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2012年11月 7日 (水)

Nikon COOLPIX P310に、PQI Air Card

Dsc8699

SDカードに無線LANを内蔵した製品と言えば、
その「走り」となったはEye-Fi社の「Eye-Fi」ですが、
これは「撮った画像を、どんどんサーバにアップしていく」、
ようするに「撮った画像を保管場所に移す手間を自動化する」
のが主な目的の製品でした。

一方、東芝から発売された「Flash Air」や、
先頃PQIから発売された「Air Card」などは、
スマホ等の外部端末の方からSDカードにアクセスし、
必要な画像を閲覧&取りだし、という使い方が念頭にあります。

個人的に、いいコンデジを買ったあかつきには、
そういった方法でスマホに画像を転送して、
すぐにアップロードして公開できるといいな、と思ってました。

本命は「Flash Air」だったんですが、
PQIの新製品は「MicroSD→SDカードのアダプタに無線LANを内蔵させた」
みたいな構成がおもしろく、そのおかげで、
microSDを値段・容量・転送速度など自由に選ぶことが出来るものでした。

公式には、P310は対応製品として列記されてませんでした【※】が、
一つ前のモデルであるP300が対応なので、まぁ大丈夫だろう、と思いつつ、
最近のニコンの製品で「非対応」なのも割とあったので、
ちょっとドキドキもしつつ、ではありましたが、
特に問題も支障もなく使用する事が出来ました。

*12/11/29追記:
【※】→Nikon P310も、対応機種として正式に掲載されました。

ただ、デジカメWatchのレビューにもある通り、
ブラウザないしアプリからSDカードにアクセスしても、
すぐに画像が表示されない、というか、
管理画面自体がなかなか表示されず、
さしずめ、2400bpsモデムでネットしているか、
はたまた11時を過ぎて「テレホ」タイムに突入したISPか、
みたいな表示の遅さで(分かる人にしか分からない例え)、
画像までなかなか辿り着かない、という問題があります。

画像まで辿り着いてからのダウンロード(転送)自体は、
すぐに完了するので、転送速度が、という話しではなさそうなんですが。

ちなみに、秋葉原のPCボンバーで3580円で買ったんですが、
今みたら、3280円に値下がりしてますね。残念!
(※値段は、執筆時現在です。)

microSDは、いきつけ?の「あきばお~」で購入。
同じサンディスクのClass10で950円というのもあったんですが、
こっちの赤い方が速そうだったので(笑)、1100円台にて購入しました。
いやしかし、高速転送で、かつ16GBで1000円少々って。
何だか、素直に喜んでいいのやら、って感じです。

*2012/11/11追記:
公式に用意されているアプリでアクセスするより、
ブラウザに「192.168.1.1」とアドレスを入れてアクセスする方が、
より効率的に画像を取得できるかもしれません。
というのも、ブラウザからのアクセスの場合、
なかなかサムネイル画像が取得できなくても、
各画像の「ファイル名」「ダウンロードリンク」が表示されるので、
あらかじめ本体側で「DSCN****をスマホに転送しよう」
と決めておけば、表示されるファイル名に基づいて、
ダウンロードリンクを押して画像を落とす(転送する)事が出来るからです。
アプリだと、サムネイルが表示されないと「次」に進めず、
また、アプリ自体が落ちることもあるので、遅々として作業が進みません。

*2013/3/29追記:
microSD内の画像データが多すぎると、
画像一覧のリストが表示しきれないようです。
何十GBのカードに何千枚単位で入れたままだと、
実質「フリーズ」になるようなのでご注意ください。
また、NEX-5でも使用できる事を確認しました。

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