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2013年2月19日 (火)

2013年版・デジイチでフィルムをデュープ【(1)準備と撮影篇】

「デジカメでデュープを撮るのはありか」
というエントリを書いたのは、09年7月なので3年半ほど前の事です。

・「【予告?】「デジタルでデュープ」はアリか?」(2009/07/18)
・「【検証篇】「デジタルでデュープ」を検証」(2009/07/19)

ニコンのコンデジ用のスライドコピアを格安で入手し、
Nikon D80に無理矢理取り付けてのデュープでしたが、
当時の見解は「労力に見合うほどではない」という結論でした。

その後、D80はD7000へとアップグレードし、
ライブビューを用いた厳密なピント合わせが可能となり、
スキャンと同等か、場合によってはそれ以上の画像を得られるようになりました。
最近アップしている写真も、「デュープはD7000」
といった一言を付けている事が多いと思います。

自分のやり方は、完全な「我流」ではありますが、
今後、フィルムスキャナ自体が入手できなくなる時代も来そうですので、
少しでも役に立てばと思い、現時点でのデュープ方法について、
書いておこうと思います。

話しが長くなりそうなので、今回は「準備する」から「撮る」まで、
という事にしておきます。

まず、現時点での「デュープセット」は、こんな感じです。

Dsc01518

頭にリンクを貼った「検証篇」の方で、
なんとも風変わりな?「塔」をご覧頂きましたが、
やってる事自体はあまり変わってません。

左から順に、
・Nikon D7000
「Fマウント」-「FDマウント」アダプタ(ディスカバーフォト製)
・New FD50mm F3.5 Macro
・ニコン用接写リングセット(K3 - K2 - K4 - K5)
・52mm-37mmステップダウンリング
・ケンコー「スライドデジコピア DC-N1」

D7000ではなく、SONYのミラーレス「NEX-5」でデュープ撮る事もありますが、
その場合は、NEX-FDのマウントアダプタと、FD用接写リングを使っています。

わざわざマウントアダプタ使ってまでFDマクロを使っているのは、
これまで試した中では最も「いいデュープが撮れるから」でした。

最初はMicro Nikkor 55mm F2.8Sを使ってましたが、
本格的にデュープ撮り始めてから、
ペンタックスの「Super-Multi-Coated Macro Takumar 50mm F4」
と比較検証した事があり、後者の方がより正確なデュープを撮れる、
と判段し、しばらくタクマーをデュープ専用レンズとして使ってました。
(おかげで、「これが無いと生きていけない」と思っていたMicro Nikkorは、
昨年お払い箱にしてしまいました…。)

その後、FDマクロを安く入手できたので、改めて比較したところ、
中心部解像度は互角なれど、周辺までビシッと決まるのはFDの方、
という結論になり、デュープ専用レンズの座を譲ったのでした。

なお、ケンコーの「スライドデジコピア」を使っているのは、
「たまたま持っていた」からなので、
他の方法でフィルムをマウントするのでも全然構わないんですが、
問題は、そういう「スライドコピア」的な物が、もうあまり無い事です。

ケンコーから「スライドデジコピアDSLR」というのが出てて、
恐らく、現行品アクセサリで唯一の「デュプリケーター」だと思います。
こちらはレンズ内蔵で、その分少々高めです。
実際に使った事がないので、品質云々については、
はっきりとは申し上げられないのをご了承ください。

後は、古いアクセサリを中古で買うとすれば、
マクロ用のベローズ(蛇腹)と、ベローズ用スライド複写装置が、
ニコンやペンタックスなどから発売されていた事もあるので、
それを買い求める、という方法もあります。
ただ、ベローズ類は、中古でも結構高い値段で取引されているので、
ちょいと気軽に、とはいかないのが難点です。

*2014/2/11追記:

ペンタックス(正確にはリコー)が、「CP+2014」にて、
「フィルムデュプリケーター」(仮称)を発表しました。
フィルム複写専用アクセサリをメーカーが発表するとは思いませんでした。
一応、645Dでブローニーフィルムをデュープする事を想定してるようですが、
恐らく、普通のデジイチで35mm判をデュープ、という目的でも、
使う事のできるものになるだろうと思います。

“超高画素CMOS”の「PENTAX 645D 2014(仮称)」がCP+2014に参考出品 (デジカメWatch)

*追記ここまで

さて、フィルムをマウントするわけですが、
うちでは、「スライドデジコピア」のものを、少々改造しております。

Dsc01520

左の方と、真ん中の方では、上下の枠の大きさが違い、
真ん中では写っている「コマの外のベース部分」が、
左の方では写っていません。

コマ全体を取り込めるよう、枠を削って広げているためです。
また、真ん中と右の間に「柱」があったものも、切り落としています。

さて、フィルムをセットした「デュープキット」にて、実際に撮影します。
足下にライトボックスを置き、真上から俯瞰するように撮ります。

Dsc01531

デュープを撮る場合は、
レンズの絞りを2段ほど絞り(開放だと収差が出やすい事と、
少しでも被写界深度を広げて確実にピントを合わせたいため)、
ISO感度もなるべく低めで撮影するので(高感度ノイズを出さないため)、
シャッター速度が1秒か、場合によっては2秒程度になる場合もあります。
ただ、本体・レンズ・フィルムが一体になっているので、
少々ぶれたところで「全体が一緒にぶれている」事になり、
画像が「手ブレ」する事は、まずありません。

ところで、この写真を見ると、随分「青っぽい」事が分かると思います。

ポジ(スライド、リバーサル)の場合や、白黒ネガの場合は、
特に何もせず、ライトボックスに向けて撮影すれば良いんですが、
カラーネガの場合、フィルムベースのオレンジ色(茶色)を除去ないし薄めるため、
反対の色である青色の光源にする方が、後々色をいじる時に効果的です。

現状は、ダイソーで買ってきた「カラーセロファン」の青色を、
ネガに応じて「1枚」または「2枚重ねて」、ライトボックスの上に置いています。

こうして撮影(デュープ)した画像は、こちらです。

Dsc9784

※ブログ用に縮小はしていますが、
RAWで撮影したものを、全く設定をいじっていない画像です。

上下はほとんど「フチ」がありません。
現状の「デュープタワー」の組み合わせだと、
上下に数ドットの余白しか出来ないほどピッタリに収まっています。

左右に少し「フチ」があり、少し青っぽいかな、という感じです。
元々が「濃いオレンジ(茶色)」だった事を考えると、
かなり薄くなっていると思います。
プリントの際は、ベース色がついている方がいいらしいんですが、
デュープの場合は、ベースは「無色透明」の方が理想に近いです。

さて、実践的な話しは、また次回に。

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コメント

eny 様

すいません、すっかりレスが遅くなってしまい、失礼いたしました。

一応、続きも書いておりますので、ご参照下さい。

http://gossan.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/2013-6509.html
http://gossan.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/20133-d051.html
http://gossan.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/20134-3083.html

この頃は、ニコンのD7000をまだ持っておりました、
その後、都合により売却し、現在はパナソニックとソニーです。
残念ながら、今は、D7000の時ほど、「よいデュープ」を撮る事が出来ません。
いろいろ攻められる事の多いニコンですが、やっぱりさすがだったんだなぁ、
と改めて思います。

投稿: ごっさん | 2015年1月18日 (日) 02時14分

ネガフィルムをデジタル化を試みようとしている者の一人です
この内容は大変刺激的でした。
続編をたのしみにしています

投稿: eny | 2014年12月28日 (日) 16時59分

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