化け物コンデジ?ソニー「DSC-HX50V」
スマートフォンの時代になり、コンデジの売上が「右肩下がり」の昨今、
メーカーだって指をくわえているわけにはいかないので、
かなり本気になって製品作りをしているようです。
それによって、「進化」「深化」が一掃進んでくるので、
末端のユーザとしては嬉しい限りですが。
昨日ソニーが発表した新Cyber-shotも、
よくよく見ると、「おぉ、これはなかなか」と思う物でした。
■SONY Cyber-shot DSC-HX50V
・メーカーサイト
・デジカメwatch
・価格.com
そもそも、うちでは2台のコンデジを使っています。
一番常用しているのは、何度も取り上げているニコンの「COOLPIX P310」。
もう1台は、いわゆる「ネオ一眼」とも呼ばれる「大型のコンデジ」、
ソニーの「Cyber-shot DSC-HX100V」。
超望遠撮影が可能である事、AVCHDの動画が撮影できる事
(子供の幼稚園の行事を撮った場合など、
BDレコーダーのDigaにSDカードを移すだけで再生できるので)から、
主に「家族用カメラ」として重宝しています。
今回の新Cyber-shotは、後者のHX100V後継になり得るのでは?、
と感じました。
まず、「普通のコンデジのサイズ」でありながら、超高倍率ズームを搭載しています。
35mm判換算で「24-720mm相当」という、とんでもない超望遠の撮影が出来ます。
ちなみに、HX100Vは「27-810mm」。焦点距離は違いますが、同じ「30倍ズーム」です。
※HX100Vの次々世代機である「DSC-HX300」はもっと凄くて、
「35mm判換算24-1200mm」という桁違いの高倍率ズームを搭載。
このスペックを考えれば、HX50Vは「格下」になってしまうわけです。
また、HX50Vのレンズに搭載されている手ブレ補正機能は、
従来よりも更に「利く」と、メーカーは謳っています。
ちなみに、HX100Vの手ブレ補正でも効果は充分で、
テレ端810mm相当で動画を撮っても、
画面がユラユラ揺れて見づらい、などという事は「皆無」ですから、
それ以上の効果がある、というのがどういうレベルなのか、想像も付きません。
細かい所では、HX50Vは「シャッター」と「絞り」が入っているそうです。
一眼レフやミラーレスでは当たり前の事ですが、
コンデジの場合、絞りはつけず、光量調節は「NDフィルターのみ」、
という事も珍しくありません。
余程安いカメラだとシャッターは「電子式」のみという事もあり、
その場合、動体を撮影すると斜めに写ったり、
手ブレした時に物体が歪む「ローリングシャッター歪み」、
などというものが出る事がありますが、その心配も皆無です。
更におもしろいのは、アクセサリーシューによる拡張ができる事で、
「外付けEVF」「ステレオマイク」「ビデオライト」など用意されるそうです。
個人的に、コンデジにEVFは不要、という考えですが、
そういう「選択肢」が用意される、というのは良い事だと思います。
特に、EVFを外付けで用意、というのは、
いわゆる「高級コンデジ」のみのオプションなのが当たり前だったので、
こういう「普通のコンデジ」(とはいえ、上級ラインの製品ですが)
でも利用できるようになった、というのは新しい動きだと感じます。
(ちなみに外付けEVFは、
ソニーの最高級コンデジ「DSC-RX1」用に用意された「FDA-EV1MK」だそうで、
少々高価ですが、恐らく使い勝手は良いだろう、と思います。)
もう一つ、フォーカスの制御の中に「マニュアル」というのがありました。
コンデジでマニュアルフォーカスなんて、と思いがちですが、
広角4.3mm(24mm相当)で撮影するような場合、
2mも離れていれば「無限域」に入ってしまうので、
「ピントを合わせる」というステップを省略してすぐ撮影できる
(実質、「パンフォーカス」のようなもの)、というのは、
「速写」をする場合に、意外と有用だったりします。
実際、P310では、AFよりもMFで撮る機会の方が多いです。
加えて、夜景を撮るような場合、AFが合わなくてイライラ、という事もあるので、
MFが用意されている方が、何かと重宝します。
*13/4/27追記:
まだありました。「動画撮影中の静止画記録」について。
現在使用している「HX100V」では、
16:9アスペクト比のHD動画(60iまで)を撮影中には、
約300万画素相当(2,304×1,296)の解像度に限られていましたが、
HX50Vでは約1500万画素相当(5,184×2,920)となっており、
静止画モードで「16:9」を選択した時と同様、
フル解像度から上下をカットした横長画像で撮影可能です。
子供の動画を撮りながら、ここぞ、という時にシャッターを押す、
という事が多いので、これもかなり重要なポイントになりそうです。
*追記ここまで。
と、良いことばかり書いてますが、一番心配なのは
「1/2.3型で2000万画素」という、超々極小ピッチのセンサーです。
同型で1600万画素を搭載のP310とHX100Vは、
共に「充分な画質」を得られる事を確認しています。
この2機種で、「小型センサーで高画素はダメ」という先入観は、
一気に崩れ落ちてしまいました。
さすがテクノロジーの進化、と唸りました。
でも、2000万画素、と言われると、さすがに「えーっと、」
と立ち止まってしまいます(汗)
同じセンサーを搭載した「HX300」は既に発売されていますので、
そちらの画像をチラチラとチェックしながら、
HX50Vを「HX100V後継候補」として検討していきたいと思います。
ひょっとしたら、「P310候補」まで兼ねる事になったりして…(汗)
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