Kenko Fish-eye Converter 0.16x
当ブログを以前からご覧頂いている方であれば
(遅ればせながら、心より御礼申し上げます)、
カメラやレンズばかりのこのブログに、「魚眼レンズ」の話しが出てこないな、
と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
一応、多少はネタにしてまして、ただ、唯一持ってる魚眼レンズが、
珍品として知られる「Fish-eye-Takumar 18mm F11」だけで、
お世辞にも「使い勝手の良い」レンズでもないし、
「美品・珍品」なのでキズを付けたらどうしようドキドキ、という事もあって、
そうそう持ち出す事も出来ず、数年に一度程度の使用率です。
魚眼レンズに興味が無いわけではないんですが、
かといって、積極的に使いたいから魚眼レンズを買おう、
という程熱心でもないし、という感じで現在に至っております。
(ブツが少ないので、中古でもオクでも、あまり安くない、という理由もありまして)
と、そこへ、ちょっと変わった「魚眼コンバータ」を見つけまして、
購入してみました。

もう30年程前?の製品で、ケンコーの魚眼コンバータ
「Kenko Fish-eye Converter 0.16x」というものです。
存在自体は知っていて、そして意外と根の張る物だ、と知ってたんですが、
たまたま、ネジが揺るんでガタのあるジャンクが安かったので、
それなら、という事で買ってみたのです。
レンズの前面、フィルターネジ(52mm)のところにネジ込む事で、
50mmレンズなら「全周魚眼」、100mmレンズなら「対角線魚眼」になる、
という触れ込みのフロントコンバータです。
「50mm/100mm」というのは「35mm判」の話しなので、
APS-Cの場合は「35mm/70mm」くらいが適当、という換算になります。
ただ、いろいろ付け比べてみると、同じ焦点距離でも写り方が変わるようで、
あれこれ試してみた結果、ひとまず、手元のレンズで一番「対角線魚眼」
に適しているレンズは、M42マウントの「Jupiter-9 85mm F2」という結論になりました。

装着してみるとこんな感じです。
ちなみに、Jupiter-9のフィルター径は49mmなので、
間に「49mm-52mmステップアップリング」を挟んであります。
使い方としては、まず、レンズは「無限」「絞り開放」にセットします。
超近接だとピントの調整も必要そうですが、
ほぼ「全て無限遠」に合焦しそうな感じでした。
絞りは、コンバータ側に付いているので、レンズ側は常に開放になります。
コンバータに、レンズの焦点距離が書いてあり、
それによって、絞り値が変わってくる仕掛けになってました。
今回は「85mm」になるわけですが、すると、開放絞りは「F9.5」(F8とF11の間の「・」)
となりました。
しかし、装着するレンズの開放絞りが違っても、この絞り値になるなんて、
「ホンマかいな」と疑っていたんですが、ちょっと実験してみました。
ある構図で、コンバータの絞りを「F22の少し手前」(F19くらい?)にセットし、
「絞り優先AE」で撮影。その際のシャッター速度が「1/200秒」。
ついで、レンズを交換し、AEモードを「シャッター速優先AE」に切り替え。
シャッター速度を「1/200秒」に設定し、似た構図で撮影。
すると、カメラがはじきだした絞り値は「F19」。
うゎ、合うてるやん!
疑ってスイマセン(汗)
って事で、試写画像はこちら。

1/20秒 F14.5 (ISO1600)
京王電鉄 井の頭線 渋谷駅

1/60秒 F19 (ISO200)
東急東横線 渋谷-代官山間(跡)
※以上3枚、
SONY NEX-5
LZOS Jupiter-9 85mm F2 / Kenko Fish-eye Converter 0.16x
2013年5月6日
85mmのレンズに「0.16倍」のコンバータなわけですから、
焦点距離は「13.6mm」となります。
カメラがAPS-Cなので、35mm判に換算すると「19mm」ってところでしょうか。
魚眼としては、少々物足りないのかも、と感じます。
丁度、3枚目の構図は、以前、「SIGMA 12-24mm」の広角端で撮った事があります。
それと比べると、似たような画角になっていると分かります。
一方、APS-Cのデジではなく、フィルムカメラで撮るとどうなるのか。
丁度、PENTAX MXを持っていたので、何枚か撮ってみました。
まずは、同じ85mmで。これだと、「円周魚眼」と「対角線魚眼」の間になるはずです。

PENTAX MX
LZOS Jupiter-9 85mm F2 / Kenko Fish-eye Converter 0.16x
1/60秒 F19
DNP CENTURIA 200
JR山手線 渋谷-恵比寿間
2013年5月6日
実際、そんな感じになりました。
では、50mmを付けるとどうでしょう。

PENTAX MX
Petri 55mm F1.8 C.C Auto (M42) / Kenko Fish-eye Converter 0.16x
1/125秒 F13.5
DNP CENTURIA 200
JR山手線 渋谷-恵比寿間
2013年5月6日
※スクエア判にトリミング
綺麗な円周魚眼になりました。
上下の余白も、多少あるように見えますが、
ファインダー倍率が100%ではないカメラだと、
この余白でも「ファインダーでは欠けて見える」程度なので、
丁度いいくらいかもしれません。
ちなみに、日付が写り込んでいるのは、MX用のデータバック「Dial Data MX」を付けて、
日付の代わりに「シャッター速」「絞り値」を設定して撮影したためです。
これが、コマ間だと実用的なんですが、画面内だと、さすがに目立ちますね(笑)
実は、こうして撮る前は、「円周魚眼って特殊な用途に使うものだから、
現実的に使えるのは、対角線魚眼の方になるかな」と思ってました。
なので、Jupiter-9につけて撮っていたわけですが。
でも、こうして円周魚眼で撮ってみると、自分の見ている光景のほぼ全てが写ります。
この感覚は非常におもしろい。写真歴23年で、初めての体験でした。
しかも、普通の魚眼と違って、このコンバータを使う場合、
レンズの長さが非常に長くなります(望遠レンズなみに)。
すると、画角が全周180度もあるのに、あまり自分の「足」が写る心配がありません。
この、MXで撮った2枚の構図も、陸橋のフェンス隙間からヌッとレンズを出して撮ってるので、
陸橋自体の写り込みも、最小限に止まっています
(実際は、下の方の周縁部に写っているんですが)。
コンバータ使用なので、周辺部の写りがどうもイマイチなのは仕方ないとして、
画面中心部の解像度はかなり高いですし、
何より、今持っているレンズをいろいろ組み合わせる事で、
画角や画質などを試しながら撮れる楽しみもあります。
なかなかおもしろいおもちゃが手に入ったのでありました。
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コメント
初めまして。この記事に載っているものと同じ製品を使っている者です(ケンコーフィッシュアイコンバーターx0.16)。
なかなかこの製品の情報がなく、またケンコー社での情報も得られないのでちょっと質問したいことが有りましたので書きこませていただきました!
私もこの製品の49mmアダプタリングがついているものを使っているのですが、コンバーターとアダプタリングの間に1mmくらいの隙間が出来ています。ごっさん(さん?)の個体ではどういった状態になっていますでしょうか?
あと私の個体ではとにかくアダプタリングが固くて外すにもかなりの力がいる状態です(笑)
おひまがございましたらお教えいただけると幸いです。
投稿: 和竜 | 2013年7月21日 (日) 01時38分