EPSON GT-X980、気をつけておくべき事
エプソン、写真対応A4フラットベッドスキャナー2機種 (デジカメwatch)
エプソンから、GT-X970以来、7年振りに「フィルム対応フラットベッドスキャナのハイエンド機」
をモデルチェンジ、という事でニュースが流れてきましたが。
気になるのは、フィルムホルダが改良されて
「アンチニュートンリング処理の施されたアクリル板を採用」し、
「フィルム全面を押さえる仕組みになった」、というところです。
自分が使っている、10年前(じぇじぇ、10年前だって)のフィルムスキャナ、
「EPSON F-3200」も、フィルムホルダにアクリル板を使用し、
平面性を確保している事を売りにしていました。
しかし、このアクリル板に、目に見えないほど小さなホコリ・ゴミが付着すると、
フィルムをスキャンした時に、見事に読み込んでしまう、という問題がありました。
【那和秀峻の最新デジカメレビュー特別編】エプソンF-3200 (デジカメwatch)
今回の980も、それと同じ方式になっているようですし、
そもそも、フラットベッドスキャナですから、
ガラス面の上に置いてスキャンする事になりますので、
都合、「フィルムを、ガラスとアクリル板で挟んで読み込む」
ような形になります。
これだと、相当ホコリの影響を受けるのでは、と危惧されます。
(少なくともF-3200の場合、簡易とは言えフィルムスキャナなので、
センサー側はガラスが無いのがメリットの1つではありました。)
もちろん、ホコリ・ゴミを除去する「digital ICE」機能が入ってますので、
デジタルでの補正はやってくれるわけですが、
果たして、本来のディティールがどこまで問題無く読み込まれるのか。
実際体感した事がないので、なんとも判段のつけづらいところです。
ただ、仮に「高精度」だとしても、
「何をゴミと判段し」「それをどう処理して」「どういう風に補正されたのか」
が分からない機能を使うのは、少なからず抵抗があります。
もう一つ危惧されるのは、970には付いていた「FireWire(IEEE1394)」
の端子が省略され、USB2.0だけになった、という事。
F-3200の場合、USB2.0接続より、FireWireの方が「圧倒的に」早くデータが転送されます。
980では、3200よりはるかに高解像度のスキャンができるわけですから、
それだけ転送されるべきデータ容量も大きくなっています。
せめて、USB3.0になっていれば問題無いんですが、
2.0のままで、FireWireを取ってしまった、というのは痛いんじゃなかろうか、と思われます。
上記2点と、光源がLEDになった以外は「970と共通」と言っていますが、
この2点の変更は、かなり使用感に影響するだろう、と思われました。
この発表を見て「やった!買った!」と思われた方は、
いまいちど立ち止まって、しばらく様子を見られる方がよろしいだろう、と思います。
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