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2016年8月21日 (日)

トキナー 60-120mm F2.8 AT-X120 を再評価する

前々回の埼京線、前回の189系と、8月13日に撮った写真を続けてアップしましたが、
この日のもう一つの目的は、メンテナンスしたばっかりの(なんせ、この日の午前中の話しw)、
「Tokina 60-120mm F2.8 AT-X120」を試写する事でした。

Dsc_1518

ヤフオクで、興味深いジャンクレンズセットを見つけて、
落札した中の一本が、このAT-X120でした。
中玉にカビの群生があったので、サクッとバラして(と言いつつ2時間半ほど)、
そこそこ綺麗になったところで撮影に出かけたのでした。

Dsc_1517

正直、元に戻せるか不安でしたが(笑)

落札してから試写するまでの数日間、
ネットでこのレンズのことを調べてました。
いくつかレビューを見かけましたが、要約すると、

・「ポートレートズームレンズ」と銘打って発売されたが、短命に終わった
・そのため市場にあまりなく、一時割と人気が出て高価に取引されていた事も
(ちなみに、今回はジャンクレンズ3本2,200円で落札。笑)
・開放ではソフトフォーカスのような描写(特にテレ端)
・ズーム全域に渡って解像度が低い
・カリカリしたところがなく、柔らかい描写

まぁ、割と散々な評価が多かったかな、という印象。

トキナーでソフトフォーカスのよう、と聞くと、
思い出すのはAT-X270(28-70mm F2.8)です。
あのレンズのテレ端開放の写りは、まさにソフトフォーカスでした。
AT-X120も同時代のレンズですから、当然、「あの写り」を想像してしまいます。

一抹の不安が頭をよぎる(汗)

さて、撮影ポイントに向かう道すがら、まずは「柵の上を歩く鳩さん」を撮影。

Img1011

テレ端で開放。さすが、ポートレートズームを謳うだけあって、
まろやかなボケ味がたまりません。

が、今回はそこに目を付けません。
このカットに前後して何枚か撮った中から、2枚を等倍で比較。

Img1010_magni

数秒以内に立て続けに撮った2枚ですから、ほぼ同条件です。
が、左のカットの方がパシッとシャープに決まってます。

確かに、1カット1カット、ピントを確認しながら撮ってました。
フォーカスエイドを頼りにしたり、マットピンで追い込んだり。
で、実際、こうしてピントの微妙な違いで描写が大きく変わってしまいました。

「このレンズ、相当ピンの<山>が狭いな。」

テレで開放F2.8なので、被写界深度が狭いのはある程度当然としても、
感覚的には、並みのレンズよりはるかに「狭い」のでは、と感じました。

次に、道ばたに咲く花を、半逆光ぎみに。

Img1039_raw

地面スレスレに花を撮るため、当然、ファインダーではなくライブビューで撮影。
中心部を拡大してピントをあわせて撮ってみたわけですが、
合わせた部分を等倍拡大するとこんな感じに。

Img1039_magni_2

合わせたつもりの花はやや甘いですが
(そもそも、花の手前と奥でも、だいぶピントのズレ方が違いますが)、
この花よりもやや近距離にある葉っぱや、茎から生えてる産毛(?)は、
非常によく解像しています。
LV拡大をもってしても、完璧に合わせるのは難しいようです。

開放はこんな感じでシビアですが、
さて、1段絞ってF4.0だとどんなもんか。

途中、井の頭線をパッと撮ってみて、ビックリしました。

Img1014_raw

明らかに開放とは異なる描写である事が、
K-50の液晶でもすぐに分かりました。
拡大表示してみるとビックリ仰天の解像度。

Img1014_magni

おいおい、何だよこれ!どこが「甘くて」「解像度足りない」なもんですか。
バシッ!とシャープにピントが決まるではないですか。

この瞬間、それまで目にしてきたレビューの中身は、
スパッと頭から消えてしまいました。

まだ1日しか撮ってないですが、おおよそ、こんなレンズだろう、と理解しました。

・開放、特にテレ側ではシビアなピント合わせが要求される。
完全に合焦すれば素晴らしくシャープに描写するが、
一眼レフのファインダーやフォーカスエイドで充分な精度は得られない。
・EVFや液晶でフォーカスアシスト(拡大表示)できるなら、
積極的に活用してピントを追い込む方が良い。
・1段も絞るとシビアさが失せて使いやすいレンズになる。
解像感にシャープさも加わり、造形物の撮影にも全く支障がない。

ようするに、「甘くて」「解像度が足りない」のは、ピントが合ってなかったんだろう、という事です。

それはでも、無理の無い話しでもあります。
光学ファインダー以外にピントを合わせる術が無い時代、
マットやスプリットでこのレンズ開放のピントを合わせるのは難しかったろうと思います。
まして、ファインダーとフィルム面とで、もしわずかでもズレがあれば、
もしマグニファイヤーで拡大してピント合わせたとしても、
そこが実は合ってないところ、という事も充分にあり得る話しです。

ある意味、デジタルの技が使える世の中になったからこそ、
このレンズの本来の実力を、ようやく引き出せるようになったのかな、と思いました。
それでも、じっくり構えて息を殺してピントをあわせないと、
本当の意味で合焦させるのは困難だと思います。

なんともシビアで、撮り手の腕を試すレンズではないですか。

お遊び(気の迷い?)で買ったつもりのレンズでしたが、
これからじっくり「戦って」、本来の「良い描写」を勝ち取ってやろう、
という意気込みが湧いてきました。(いいのかそれで。笑)

※当エントリの写真は、全て(最初の2枚以外)、
PENTAX K-50
Tokina 60-120mm F2.8 AT-X120
2016年8月13日

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