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2018年7月

2018年7月11日 (水)

LSE、任務満了~撮了

P1010509
Panasonic LUMIX DMC-TZ60
1/30秒 F5.8 (ISO3200)
小田急 高座渋谷駅
2018年7月10日

定期運用最終日のLSE。
最後の運用は、らしからぬ?江ノ島線のホームライナー。
おかげで、会社帰りに撮る事が出来ました。

どこで撮るか、誰もが撮りそうな場所にはしたくないし…、
と色々考え、イチかバチかで高座渋谷駅横の踏切に。
コンデジの望遠に頼り切ろう、という作戦です。

藤沢に着いた最終ホームライナーは、
すぐに折り返してくる…、と知っていたので、
急いで現着して待ち構えるも、
待てど暮らせどLSEは現れず。
おかしい?と思ってtwitter実況を調べると、
この日に限って片瀬江ノ島まで延長運転し、
回送は定時ダイヤの合間にムリクリ押し込んだので、
お隣長後の駅で長時間の停車…、という予想外の展開。

おかげで、じっくり構図やタイミングを練習できたので、
結果的には良かったのですが。

想定より1時間半ほど遅れてやってきたLSE、
残念ながらハイビームの照射をもろに受けてしまいましたので、
この有様でした。
先日は雨に降られるし、なんとも「やれやれ」な結末となりましたが、
不思議と後悔はありません。

定期運用は終了しましたが、
まだ年度内に臨時で走る事もあるとか、ないとか…。

ひとまず、10年以上撮り続けたLSE、
沿線で見られなくなるなんて、今でも信じられない気持ちです。
過去の写真を掘り出して、「写真館」ページにいろいろ貼り付けていこうと思います。

なにはともあれ、撮了。

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2018年7月10日 (火)

涙雨 ~LSEラストラン(2)

松田山の南側、チェックメイトCC横からLSEを俯瞰した後は、
北側の斜面に移って、
箱根から戻ってくるLSEを後追いで狙う事にします。

当初は、先日の試写と同じ場所から、と思ってましたが、
この日、山について登っている時、車が停車している箇所を目撃し、
ひょっとして撮れる場所か?とマークしていた場所で一旦停車。
すると、先日撮影した場所と同じ角度で、
より標高が高いポイントとなっておりました。

標高が高いメリットとしては、

Img2750_raw
PENTAX K-50
Super-Multi-Coated Takumar 500mm F4.5
1/250秒 F8.0 (ISO400)
小田急 渋沢-新松田間
2018年7月7日

この位置で撮る時、編成が木に隠される面積が最低限で済む。
先日の場所だと、ほぼスッポリと木に隠れてしまったのです。
(とはいえ、上り列車は割と隠れちゃうんですけども…)

そんなわけで、レンズは大砲の500mmを装着し、
三脚に取り付け、小一時間待つばかり。

…と、さっきチェックメイトCC横から離れるとき、
その場所へ移動していったはずの車が、
すぐ後ろをビュンビュン飛ばして下山していきます。

「さては、雨が降り始めたか…」

当初心配していた通り、先ほどの俯瞰アングルは、
雨で撮影が無理になったようです。
後追い覚悟で下りLSEを撮っておいて良かった、と一安心。

で、こちら北側斜面も、パラパラと雨が降り始めました
(撮影箇所は大木の下なので、ほとんど濡れませんでしたが)

そうこうしているうちに同業者さんもやってきて、
後はLSEが戻ってくるのを待つばかり、
と思っているうちに、どんどん天候は悪くなる。

そして、

Img2772_raw
PENTAX K-50
Super-Multi-Coated Takumar 500mm F4.5
1/500秒 F8.0 (ISO800)
小田急 渋沢-新松田間
2018年7月7日

いよいよ雨脚が強くなってくる。
とはいえ、もはや場所を移す時間は無し。

そして、山あいにこだまする「タタン、タタン、タタン、」の、
連接車特有のジョイント音。

Img2774_raw
PENTAX K-50
Super-Multi-Coated Takumar 500mm F4.5
1/400秒 F8.0 (ISO800)
小田急 渋沢-新松田間
2018年7月7日

奇しくも、この時、一番雨脚が強まりました。
もはや、雨のカーテン越しに撮っているような印象。

普段なら、「ちくしょう、なんでこのタイミングで!」
と悔しくて仕方ないところでしたが、
この時ばかりは違いました。

「あぁ、これは涙雨なのかな…」

不思議と、心穏やかに、静かな気持ちでレリーズを切る事が出来ました。

Img2778_raw
PENTAX K-50
Super-Multi-Coated Takumar 500mm F4.5
1/500秒 F8.0 (ISO800)
小田急 渋沢-新松田間
2018年7月7日

LSE、今日は最終仕業日です。

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2018年7月 8日 (日)

涙雨 ~LSEラストラン(1)

Img2730
PENTAX K-50
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/400秒 F8.0 (ISO400)
小田急 新松田-開成間
2018年7月7日

全国的に荒天で大変な時に、
なぜか関東だけはポツポツ降るだけで専ら曇り空、
だからって撮影に行く気分には…、
でも、こうして関東だけが持ちこたえているのは、
ひょっとしたら神様が「もうすぐLSE引退なんだから、撮りに行きなさい」
とでもいってるんじゃないか、とありがたく解釈させて頂き、
申し訳ないと思いつつ松田へ向かいました。

6月末、たまたま見つけたタクマー500mmの試写も兼ね、
小田急を見下ろす山の上からの俯瞰を…、と思ったら、
その時は雲がかかって眼下なにも見えず。

あと数日で引退のLSE、撮るなら間近から勇姿を、と思いつつも、
この土日はきっと阿鼻叫喚の沿線だろうし、
それに、あの雲が晴れた景色からはどんな小田急が撮れるだろう、
と思い始めると、いてもたってもいられなくなります。

そして、改めて「チェックメイトCC」すぐ横に来てみると、

Dsc_1131

見事な眺望!
足柄の山が見事に見渡せます。

この場所からは、先日買った500mmではなく、
久しぶりの出番でSMC PENTAX 400mm F5.6の登場
(K-50との組み合わせは多分初めて?)

実は、この時点でLSEを撮ろうと思うと「後追い」になる事は分かってましたが、
箱根から折り返してくる時に天候が持ちこたえている確証もなく、
あえてここに陣地を構えてみました。
(実際、折り返しのLSEを撮る頃には雨模様に…。
その辺りの詳細は次回の話し。)

なので、他に同業者の姿も無く。
ゆったりじっくりと撮影が出来ました。
(案の定、撮り終わってから、次々と「折り返し狙い」
の方達がやってきたのでした。)

ちなみに、なにげに下を覗いてみると、

Img2720_raw

御殿場線が走ってますし、

遠くに目をやると、

Img2722_raw

伊豆箱根鉄道大雄山線が…、見えますか?(笑)

後から撮った写真を整理していて気づいたのは、
実は、遥か左舷遠方に小田原城も見えた事。
いろいろな景色を楽しめるところで、
また是非再訪して、ノンビリ景色を楽しみながら撮影したいな、
と思ったのでした。

箱根方面に去りゆくLSEをしっかり写して、
次の場所へと移動しましたが、それはまた次回の話し。

Img2732
PENTAX K-50
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/400秒 F8.0 (ISO400)
小田急 新松田-開成間
2018年7月7日

Img2741_raw
PENTAX K-50
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/320秒 F8.0 (ISO200)
小田急 栢山-富永間
2018年7月7日

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2018年7月 2日 (月)

東海道貨物の朝と夕方

Img2665
PENTAX K-50
SMC PENTAX-FA 100-300mm F4.7-5.8 (240mm)
1/800秒 F6.3 (ISO400)
東海道本線 辻堂駅
2018年6月30日

Img2668_raw
PENTAX K-50
SMC PENTAX-FA 100-300mm F4.7-5.8 (300mm)
1/250秒 F5.6 (ISO3200)
東海道本線 辻堂駅
2018年6月30日

毎年春のダイヤ改正の時期になると、
小田急と東海道線のダイヤをしげしげと眺め、
「朝出勤途中、辻堂駅で途中下車して貨物を撮る時間が取れるかどうか」、
あれこれ考えるのが毎年の恒例になっています。

幸い、今年の土曜ダイヤでは、せわしないですが一本撮影が可能でした。
ただ、実際問題として本当にせわしなく、
藤沢駅で小田急を降り、
東海道線下り、8:53発小田原行きの最後尾に乗車。
発車してしばらくすると、早速、後ろから貨物が走ってくるのが見えてきます。
辻堂駅で降り、所定の位置についてカメラを構え、
30秒と経たないうちに通過していく貨物列車。
少しでもダイヤが前後すると到底撮れないギリギリさ加減です。
実際、一枚目の写真も、結構傾いていたのを補正したり、
実は足下が少し足りなかったので別のカットからコピペして足したり、
と落ち着きの無さを巧妙に隠して作り上げた一枚です。

と、本来ならこの一枚だけをアップするつもりでしたが、
夕方、一仕事追え茅ヶ崎で上り東海道に乗り、
辻堂駅に滑り込む前にスマホで東海道貨物のダイヤを見ると、
どうも、また後ろ(今度は小田原方)から一本貨物が走ってくるらしい。
幸い、夏至を過ぎて間もなく、まだ陽も充分な高さ。
それじゃあ、と朝に続いて辻堂にて途中下車。

とはいえ半信半疑なので、まずはホーム端の方で腕を組んで、
ジーッと茅ヶ崎の方を見てましたら、ヘッドライトの明かりが見えてきました。
慌てて鞄からカメラを取りだし、即席で構図を決めて一枚。
今度は、朝よりも多少余裕があったので(とは言っても1分程度)、
露出、ピント、構図など色々計算する時間があったのは幸いでした。

実は、ホーム端で遠くを見ているとき、
うちの子供と同じくらいの少年がやってきて
「すみません、どこで撮りますか?」と聞いてきます。
ここで撮るつもりだよ、そこで撮るなら黄色い線に気をつけてね、
などと言いつつ、通り過ぎる貨物を撮影すると、
少年は「お疲れ様でした。」と一言残して去って行きました。

「近頃の撮り鉄は」と悲しい、情けない話しが聞こえがちなご時世ですが、
彼みたいな撮り鉄が増えてくれたら、と明るい未来を感じさせてくれる、
すがすがしい気持ちで現場を離れ、帰路につきました。

(で、今度はLSEの事を思い出し、
途中で狙い撃ったのが、昨日の写真です。)

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