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2020年4月17日 (金)

いすみ鉄道、春2020 ~(4)総元駅で、鯉のぼりと「最後のピールアパート」

200321_09_fp100c
Mamiya RB67 Professional S
Mamiya Sekor C Zoom 100-200mm F5.2 W (120mm)
1/400秒 F6.7
Fujifilm FP-100C SILK
いすみ鉄道 総元駅
2020年3月21日

総元駅に来てみると、季節外れの鯉のぼり。
通りかかったお年寄りに声を掛けられたので話しを聞くと、
このすぐ近くの夷隅川に「黒原不動滝」という名所があり、
毎年5月には川を挟んでたくさんの鯉のぼりをあげる事で有名、との事でした。
(毎年足を運んでる地域なのに、いすみ鉄道以外の事は何も知らない…)

この鯉のぼりと、上総中野から戻ってくるキハを絡めて撮ろうかな、
と考えていた時、ふと「よし、やるなら今だ」と思い、
RB67のフィルムバックを交換しました。

4年前、生産中止の報を聞いて購入した
「最後のピールアパート」のインスタントフィルムが、
まだ2コマ分、撮らずに残っていたのです。
今回、それを撮り収めよう、と思っていたのです。

最後の1枚だから大事に撮らないと、と思っているうちに、
4年も経過したインスタントフィルム。
果たしてちゃんと画が出るのか、という不安がありました。
(ピールアパート式のインスタントフィルムは、
フィルム+印画紙+現像液が一体となっており、
現像液が早くに劣化して画が出てこなくなるので)

キハが来る前に、総元駅をバックに鯉のぼりをパシャ!
フィルムバックの排出口から顔を出したタブを引っ張り出し、
約2分間待機(その間に現像が進む)。
そして、恐る恐る印画紙を剥がしてみたら、
ちょっと色はおかしくなってましたが、無事写っていました!

本来、これが「ラスト2」になる予定で、
フィルムバックに残った最後の1枚を次の場所で撮影して締め、
と思いましたが、紙を引っ張り出すタブが外に出てこず、
無理に中から引っ張り出したら感光してしまい、オジャンに。
結局、この1カットが、「ピールアパートのラストカット」
となってしまいました。

そもそも、「少しでもいいクオリティでインスタント撮りたい」
と思って購入したのがRB67でした。
その後、フィルムで撮るときのあまりの写りの良さに驚き、
いつしかインスタントで撮る機会が減っていき、
そして2016年に生産終了。
「最後の1枚」を撮る日が来て欲しくない気持ちもあって、
こうして2020年まで引きずってしまいました。
ピールアパート特有の、撮影後に印画紙を引っ張り出すあの所作、
もう体験する事が出来ないのはとても寂しいです。
チェキでは得られない風合いのインスタントフィルム、
そうたくさん撮影できたわけではなかったですが、
とても楽しい経験をさせていただきました。

もちろん、RB67はまだまだ現役なので、
今後も、鉄道撮影でバリバリと使い続けていく予定です。

でもその前に、フィルムバックの光線引きを直さないと(汗)

200321_06
Mamiya RB67 Professional S
Mamiya Sekor C Zoom 100-200mm F5.2 W (120mm)
1/400秒 F6.7
Kodak EKTAR100
いすみ鉄道 総元駅
2020年3月21日

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