小田急「赤い1000形」、ほぼ惨敗なれど
FUJIFILM X-T10
Osawa MC Macro 85-300mm F5 (300mm)
1/640秒 F5.0 (ISO400)
小田急 向ヶ丘遊園-生田間
2020年8月10日
箱根登山鉄道運転再開記念として、
本来小田急本線を走らない「赤い1000形」を、
8月いっぱいの期間限定で走らせる、という事でしたので、
小田急沿線住民としてはやっぱり撮っておかないと、
と思って撮影に出かけたのは8月10日。
「赤いの」は新宿方を向いているので、
午前中じゃないと順光で撮影できないわけですから、
そうなると自然と撮影は向ヶ丘遊園のあの場所から、
と思って出かけてみるとビックリ、
既に10人近い同業者が!
ここまで注目されているとは想定外。
そこで代替ポイントを探そうと歩き始めましたが、
既に激烈な猛暑となっていた東京地方、
少し歩いただけでもう熱中症寸前。
そして、あの近辺に撮影できるポイントなど、
他にあろうはずもなく。
で、戦意喪失で撮影せずに撤退、と思いましたが、
更に撮影者の増えた例のポイントを通りかかる時、
もうあと1分くらいで「赤いの」が来るので、
こうなりゃヤケじゃ、と振り返りざまに1枚。
これが、8月いっぱい限定「赤いの」の唯一の釣果となりました…。
しかし、やけくそで適当に、何も考えずに撮った1枚でしたが、
帰ってから冷静になって観返すと、
なんとなくジワジワと来る写真だな、と思い返してみました。
下り線を点検する保線区員の皆さん、
「カンカン」と音の聞こえそうな踏切、
そして、新宿に向かって伸びるレールを走る「赤いの」。
当初思い描いていた「鉄板の走行写真」ではなかったですが、
日常感が伝わってくる一枚になったように思います。
80年頃の短い期間にだけ発売されていた、
謎多きレンズ「Osawa」のズームレンズ。
特に名玉と知られるものではありませんが、
ハードオフで手にした時、
想像以上の作りの良さに「これはいける」と直感し、
1000円ほどで買ってきたジャンク品ですが、
あらゆるレンズを陳腐化するX-T10の高解像度にもひるまず、
立派な写りをしそうな予感のレンズです。
ちゃんとした試写をする価値がありそうです。
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