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2021年5月

2021年5月30日 (日)

Fujifilm X-S10初陣、すずかけ台で8500系撮り

Dsc_1901

昨年末にフジが「X-S10」を発表した時、
「きた、これだ!」と思いました。
X-T10を購入してすっかりフジのファンになりましたので、
いずれはよりグレードの高い本体が欲しいものだ、
と思っておりましたが、
X-S10は案外低めの価格設定ながら、
ボディ内手ブレ補正や4K動画など、
様々な+αの機能を搭載しつつ、
かなり小型のボディと大型グリップの組み合わせ
(EOS世代なので、しっかり握れるグリップが性に合います)
で使いやすそうに思われました。

で、GWにいろいろと断捨離して資金が調った事もあり、
久しぶりに6ケタの大枚をはたいて購入と相成りました。
(そんな大枚はたいてカメラ買ったのはD7000以来です。)

早速、初陣として田園都市線のすずかけ台駅に出向いて、
8500系を目的に撮影をしてきました。

Dsc_1904

先日の試写で、ここで撮るなら200~300mmをカバーするズームで、
と分かっていたので、FD100-300mm F5.6Lをチョイスしました。
フジのボディは2台になりましたが、相変わらず純正のFujinonレンズはございませんので。
(フードが緩くて落ちそうなので、テープで留めているのはご愛敬です。)

「X-T10」を気に入った理由の一つとして、
フィルムメーカーならではの「フィルムシミュレーション」機能がありました。
ProviaやVELVIAなど富士のフィルム名を冠した設定を施す事で、
色合いの違う写真を撮ることができます。
特にドライブモードで「フィルムシミュレーションBKT」を設定すれば、
ワンカットで同時に3種類のシミュレーションを適用する事ができます。
(その代わり連射は出来なくなるのでワンショット勝負となります。
この緊張感もまた、ちょっとフィルムで撮ってるような感覚に近いものを感じます。)

X-T10で好んで適用していた時と同様に、
「Provia」「VELVIA」「Pro Neg. Hi」の3種類を指定して撮影してみました。

Xs1_filmbkt

当然ながら、VELVIAが最も彩度が高くて色味が濃く、
またNega設定だと色味がやや抜けたような風味になります。
だいたいこの3種類で撮っておけば、
どれか一つは適した色味で撮れるだろう、という公算です。

X-S10を欲しいと思った理由の一つとして、
「デジカメWatch」における開発者インタビューを読んだ事がありました。
フィルムシミュレーションが、単に「フィルムの写りを再現する」
という単純な目的で搭載された機能ではなかった事が語られていて、
ますますこの機能に惚れ込む事になりました。

富士フイルムのフィルムシミュレーションはどのようにつくられているのか(前編)
富士フイルムのフィルムシミュレーションはどのようにつくられているのか(後編)

X-T10には無かった機能として「グレイン・エフェクト」機能が搭載されています。
こちらは、フィルムの粒状性を再現しよう、という試みです。
試しに、強弱や大小の違いをつけて撮影した画像を並べて観ました。

Xs1_filmgrain_test1

「強くて荒い」は少々やり過ぎな気がしましたし、
「弱くて小さい」だと何もしていないように思われたので、
今日はひとまず「弱くて荒い」を選択して撮影を進めました。
(例えば夜景で「強くて荒い」を適用すると、
高感度フィルムで撮影したようなザラついた雰囲気が出せるのかな、
などと想像しておりました。)

ちなみに、「グレインOFF」と「弱くて荒い」の写真を並べみると、

Xs1_filmgrain_test2

等倍で切り出した画像で並べるとディティールが失われるような気がしますが、
少なくとも解像度が失われるような事はなさそうでしたので、
あまり気にせず気楽に使える機能かな、という印象を受けました。

などと、50000系やら5000系やらで試写を重ね、
2時間ほど粘ったところで、いよいよ8500系の登場!

Dsf0280
Fujifilm X-S10
Canon New FD100-300mm F5.6L (300mm)
1/640秒 F5.6 (ISO400)
東急田園都市線 すずかけ台駅
2021年5月29日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

画像を縮小しちゃうと、グレインもへったくれもありませんね(笑)

我が家で初の2000万画素超のカメラで、
果たしてFDレンズの解像度は追いつくんだろうか、
と不安でしたが、さすがはLレンズ、ばっちりシャープに撮れました。

手ブレ補正は構えている時から機能するように設定したので、
EVFで構えている時も構図が安定してくれるのも非常に嬉しい事です。

何となくですが、適正露出よりちょっとマイナス目で撮って、
ちょっと暗めで撮る方が色味が増して落ち着いて見えるかな、
という印象もあります。

期待して買ったカメラでしたが、第一印象は素晴らしい!の一言です。
(フジのカメラなので、所々使いづらいのは仕方ないですが笑)

早くこれでいすみ鉄道やしなの鉄道を撮りに行きたい気分です。

※以下は、8500系以外の各形式・各フィルムモードの写真一覧です。

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2021年5月27日 (木)

K&F ConceptのM42アダプタで「Fujinon問題」「Sekor SX問題」解決

フジのX-T10を購入してから1年半ほどになります。
実は先日、X-S10も購入したんですが、その事はまた改めて書くとして、
ボディは2台になりましたが、未だに純正レンズを持っておりません。
FDマウントやFマウントなどのアダプタを使用して、
オールドなマニュアルレンズを装着して撮影しております。

M42スクリューマウントのレンズのアダプタも使用しております。
「K&F Concept」のもので、2500円程度で購入できるものです。

Dsf3965

「K&F Concept」のアダプタは安価な割に作りが良いので、
好んで使用しております。
M42のアダプタは、いわゆる「ピン押し」
(レンズに絞り込みレバーの無いレンズでも、
絞り込みピンを押し込むような構造になっている)
に対応している事もあって購入しました。

で、実際に使うようになってから、
望外に「Fujinon問題」も「Sekor SX問題」もクリアした作りになっている、
と気付いたので紹介させて頂こうと思います。

そもそも、M42マウントにおける「Fujinon」と「Sekor SX」の問題とは何なのか、
先に復習しておきましょう。

「M42スクリューマウント」(という呼称がすっかり定着していますが、
本来は「プラクチカスクリューマウント」というのが正式な名称です)は、
ユニバーサルマウントの一つとして、
世界各社からカメラやレンズが発売されておりました。
つまり互換性がある、という事ですが、
カメラに露出計が搭載され始めた頃から、
本体とレンズの間で絞り値の伝達などを行う必要が生じ、
各社で少しずつ独自の仕様が追加されるようになり、
そのため、本来のメリットであるはずの互換性が制限されるようになりました。

例えばフジのM42の場合、

Dsf3948

黄色い丸の突起があります。
この突起でレンズの絞り値をカメラ本体に伝える仕組みです。

「ペンタックスSP」のようなM42マウントのカメラの場合は、
マウント面が少し盛り上がっているため、
この突起をクリアする事ができ、装着に支障はありません。
しかし、例えば「KマウントにM42を装着するアダプタ」の場合、
この突起がKマウント面に干渉するため装着する事ができません。
また、ミラーレスのM42アダプタでも、
この突起が干渉して装着できない事が多いはずです(個人的経験に基づく)。

続いてマミヤのM42マウントレンズの場合です。

Dsf3943

マミヤのM42マウントレンズのうち、「SX」の名称がつくものは、
「DSX1000」というカメラでの開放測光に対応するため、
絞りリングのマウント面からピンが突き出ております。
写真の赤丸部分です。

また、絞り輪自体も、マウント面側に縁が飛び出しているため、
多くのマウントアダプタではこれが干渉して取り付けに支障があります
(青丸のような飛び出しが全周にあります)。

これらの問題を解決するためには、
突起を削り落としたり、ピンを抜き取るなど改造が必要となります。
しかし、それだとレンズ本来の姿を崩す事になりますので、
できることなら避けたいところです。

ところが、K&F ConceptのM42アダプタをよく見ると、
マウント面に段差があって、
これらの突起やピンを回避できる構造になっておりました。

Dsf3951

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、
ピンクの線のように、マウント面より外側、
段差があって少し高さが低くなっております。

それにより、フジノンレンズの場合、

Dsf3957

絞りの突起がアダプタに干渉しません。

また、マミヤSekorの場合も、

Dsf3960

ちょっと見えづらいですが、ピン(赤丸)がアダプタに干渉しておりません。
見えづらいとはいえピンが見える、という事は、
絞り輪の出っ張りもアダプタに干渉していない、という事です。

という事で、優秀なフジの「Fujinon」、マミヤの「Sekor SX」、
それぞれM42のレンズをフジXマウントのカメラで使用する事ができます。

個人的には、今まで購入しながら完全に死蔵していた、
「EBC Fujinon-Z 75-150mm F4.5」を無改造で使用できる、
しかもフジのミラーレスで!という事が非常に嬉しいです。

また、Fマウントの「Tokina 17mm F3.5」にクモリが発生し、
代替の広角レンズをどうするか、と思ってましたので、
しばらくは「Sekor SX 21mm F4」で急場をしのげそうです。

安いマウントアダプターですが、ちょっとした問題もクリアし、
「ほぼ完全なM42アダプター」とでも言えるものでした。
恐らく他社ミラーレス用のアダプタも同様の構造でしょうから、
これから購入される方は是非参考になさってみて下さい。


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2021年5月21日 (金)

いすみ鉄道、2021初夏 ~(6)総括・久しぶりの愛機、EOS630

210504_11
Canon EOS630QD
EF35-70mm F3.5-4.5 (35mm)
1/500秒 F4.5
Kodak Pro Image 100
いすみ鉄道 大原駅
2021年5月4日

今年も人流抑制が求められたGW、
個人行動で人と接触しないよう気をつけつつ、
本年最初のいすみ鉄道撮りへと行ってきました。
そろそろ田んぼに稲が植わり始めている時期ですが、
まだ水鏡は撮れるだろう、と思っての訪問です。

今回は、大多喜の南にある「例のほこら」で撮影したく、
すると午前の朝一からの撮影となりますので、
前日夜のうちに家を出発して車で向かいました。
おかげで、帰る時には眠くて眠くて仕方ありませんでしたが…。
そろそろ無茶な撮影行は体に応えるお年頃です(笑)

今回の相棒はEOS630を選びました。
このブログを最初からご覧頂いていると分かる事ですが、
小学6年生だった1989年10月10日、
初めての一眼レフとして買ってもらった、
まさに「最初の一歩」のカメラです。
同型の個体ではなく、32年間ずっと連れ添った、まさに「相棒」です。

Dsc_1794

相棒、と書きましたが、前回撮影に連れ出したのは7年も前の事。
まず、ちゃんと動作するのか(レンズも含めて)、不安でしたが、
終わってみると、買ってもらった頃と何も変わらず、
快調に安心して撮影を進める事ができました。

レンズも、EOS630(と、EOS5も。こちらも現役)と長年連れ添った、
「EF35-70mm」と「EF100-300mm USM」の2本をメインに、
数年前にヤフオクで見つけた「EF50mm F1.8 II」の3本でした。
50mmはワンカットだけ活用しましたが、
後は慣れ親しんだコンビでの撮影。
「いずれは28-105mmと75-300mmに買い換えるんだ」
などと目算していたのは20年も前の事ですが、
今となってはこの2本あってこそのEOSシステムです。

Dsc_1796

愛用のカメラバッグも約30年前に購入したもので、
中にはこんな「Reala」マーク入りのメモ帳が入っています。
そのうち何ページかにはボールペンで線を引き、
シャッター速度や絞りなどを書き込む表にしていました。
今回、久しぶりにこのメモ帳も大活躍。
デジカメの時代だとExifに記録される当たり前の情報も、
昔はいちいち書き込んでメモしていたものです。

フィルムは、初めてコダックの「Pro Image 100」を使いました。
以前愛用していたコダックの「ProFoto XL100」は既に絶版で、
代わって「EKTAR100」を常用しておりましたが、
今回撮ってみた印象だと、「Pro Image」の方が感覚に合うようです。

元々コニカ党だったので、
ネガの写りには過度のコントラストや彩度は求めていません。
(なので、正直フジのフィルムはちょっと苦手)
「Pro Image」はそもそもスタジオでの人物撮り用という趣旨で作られている、
という話しも聞きますが、
なるほど確かに淡い写りをしている感じがします。
このご時世にあっても「使いやすいカラーネガ」がまだこの世にある事、
とても心強く、まだしばらくはフィルム写真を楽しめそうだな、と一安心です。

いすみ鉄道の名物であるキハ(キハ52+キハ28)は、
今年の春から更に減便されて1日1往復になりました。
撮影できるのは正午過ぎの約2時間ほど。
日がな一日キハを存分に撮影できた時と違い、
ワンカット、ワンカットが大変貴重です。
また、外装の痛みも目立ち初めて、
一部塗装が剥がれてサビが浮いていたのが気になります。

そんなわけで、最近いすみ鉄道が始めた、
キハ運行継続のためのサポート制度である
「キハ倶楽部」に登録しようかと思っております。
少しでも、「最後のキハ」を長く運用して頂かないと、
撮影が出来なくなっては大変困ってしまいますので。
(メールで申し込んだけどまだ返事こない。笑)

まだまだEOS630で良い写真を撮れると分かった今年のGW。
充実した1日でした。

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2021年5月19日 (水)

いすみ鉄道、2021初夏 ~(5)キハ52、疾走!

210504_28

210504_30
(2枚とも)
Canon EOS630QD
EF100-300mm F4.5-5.6 USM (300mm)
1/500秒 F5.6
Kodak Pro Image 100
いすみ鉄道 新田野駅付近
2021年5月4日

EOS630を手にすると、不思議と大胆になります(なれます)。
そういえば、昔はこんなアップをよく撮ったものです。
フィルムの方がリスクが高くて失敗する危険が高いのに、不思議なことです。

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2021年5月14日 (金)

いすみ鉄道、2021初夏 ~(4)たくさんの緑に囲まれて

210504_26
Canon EOS630QD
EF100-300mm F4.5-5.6 USM (300mm)
1/350秒 F6.7
Kodak Pro Image 100
いすみ鉄道 新田野駅付近
2021年5月4日

「ここで望遠で撮りたい」と思っていた場所を初訪問。
初夏らしく初々しい緑に囲まれたワンショットに。

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2021年5月13日 (木)

いすみ鉄道、2021初夏 ~(3)本日のキハ28はHN無し

210504_18
Canon EOS630QD
EF35-70mm F3.5-4.5 (70mm)
1/500秒 F5.6
Kodak Pro Image 100
いすみ鉄道 上総東-新田野間
2021年5月4日

ヘッドマーク無い方が、
むしろ昔懐かしい感じがします。

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2021年5月11日 (火)

いすみ鉄道、2021初夏 ~(2)件の祠にて

210504_07
Canon EOS630QD
EF50mm F1.8 II
1/500秒 F5.6
Kodak Pro Image 100
いすみ鉄道 大多喜-小谷松間
2021年5月4日

210504_08
Canon EOS630QD
EF100-300mm F4.5-5.6 USM (100mm)
1/350秒 F5.6
Kodak Pro Image 100
いすみ鉄道 大多喜-小谷松間
2021年5月4日

撮影前に、まず神様に一礼を済ませて。

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2021年5月10日 (月)

いすみ鉄道、2021初夏 ~(1)一番列車

210504_03
Canon EOS630QD
EF35-70mm F3.5-4.5 (70mm)
1/250秒 F5.6
Kodak Pro Image 100
いすみ鉄道 国吉-上総中川間
2021年5月4日

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2021年5月 5日 (水)

いすみ鉄道、2021初夏 ~YouTube


FUJIFILM X-T10
SIGMA 28-300mm F3.5-6.3 DL HYPERZOOM

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