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2021年6月10日 (木)

FD70-210mmの底力に驚く

先日仕事の現場で、
X-S10とX-T10の2台、それに複数のレンズ(違うメーカーのもの)
を持ち込んで動画を撮影したところ、
レンズによって色が全然違い、
編集に苦労する、という問題が発生しました。
ボディの設定は同一にしたにも関わらず、です。
そして、そういえば「FDレンズはカラーバランスが取られているので、
動画撮影に向いている」という話しを聞いたのを思い出しました。
そこで、急遽動画撮影用に
「New FD28-85mm F4」と「New FD70-210mm F4」
の2本を導入しました。
このセットならF値も通しなので、露出を合わせるのも楽です。

動画用に、と思いましたが効果測定は必要と思い、
今日仕事帰りに軽く試写をしたんですが、
想像を遥かに上回る成果でした。

まず、目白駅のホームから埼京線を。

Dsf0383
Fujifilm X-S10
Canon New FD70-210mm F4 (210mm)
1/640秒 F5.6 (ISO400)
埼京線 池袋-新宿間(目白駅)
2021年6月9日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

等倍に切り出すと、

Dsf0383_2

まぁ見事な解像力!
一絞り絞ってますが、にしても見事です。

(多少パープルフリンジが目立つ事が、
左上の架線の辺りでよく分かりますが、
今のご時世ならPhotoshopで簡単に補正できます。
今回は無補正です。)

続いて京王線で5000系を。

Dsf0414
Fujifilm X-S10
Canon New FD70-210mm F4 (210mm)
1/640秒 F5.6 (ISO200)
京王線 上北沢駅
2021年6月9日
(フィルムシミュレーション「ASTIA」/グレインエフェクト「弱・荒」)

こちらも同様に等倍で切り出すと

Dsf0414_2

見事なものです。
(すっかり気に入ったX-S10の「グレインエフェクト」の効果が、
黒ベタ部分で効果を発揮しております。)

以前、同じ望遠域の「New FD80-200mm F4L」
という蛍石使用の望遠を持っていた事があります
(今にして思うと手放すべきではなかった、と後悔してます)。
あれも見事な解像力を持ったレンズでしたが、
同じ時期に廉価板としてラインナップされていた70-210mmも、
まったく遜色のないレンズだった事がよく分かりました。

28-85mmの方も試写しましたが、
ややクモリがあって、多少キレが鈍っている印象でした。
メンテするか買い直すかする必要ありそうですが、
素性は大変よいレンズである事は分かりました。

古いキヤノンのレンズは優秀なものが多い事は以前から分かってましたが、
2600万画素を誇るX-S10でも実力が揺るがないのは驚きです。
ますます、純正Fujinonレンズを買う必要性が薄らいでいきます(笑)

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コメント

オールドレンズのブームなんてすぐに終わるだろう、
と思ったら一部ではますますインフレぎみのようですね。
個人的には、レンズは「四隅まできっちり解像してなんぼ」という感覚なので、
あえてくもったレンズで淡く撮る、という事は決してしません
(それは守備範囲の問題でもあるんですが。なので否定はしません)。
あくまで個人的な感覚ですが、
優秀と評されるNikkorレンズも、
FLやFDに比べると一歩劣るかな、と思う事が多くありました。
しかしFDが優秀なのは昔からよく知っていたつもりですが、
最新のX-S10で、しかも廉価ズームでこれだけの写り、とは驚くほかありませんでした。
こんな事なら、「80-200/4L」「300/4L」「400/4.5」「24/2.8」など、
手放さずに持っておけば良かった、と後悔しております。

投稿: ごっさん | 2021年6月11日 (金) 21時51分

FDは、どのレンズで撮っても、同じ色再現を目標にされたといいますよね。ミラーレスになって、軒並みオールドレンズの価格が上がる中で、FDと旧ミノルタMC・MDが最後の牙城か?と思っています。

FDは、どのレンズでの同じ色再現。というのが、逆にオールドレンズグルメを楽しみたい方々には、面白くない。ということになるのかもしれないですね。

オールドレンズは、こういっちゃ味気ないですが、欠点をで遊ぶ 遊びですから、優秀なレンズは面白くない訳ですよね。(そういう意味では、オールドNIKKORも優秀で面白みは少ないですが、ユーザー数が多いのと、Fマウントという点で、前述2マウントよりは高価という感じでしょうか。)

ちなみに、Fuji純正の XC55-230 は、キットレンズなんですが、よく写りますよ。値段も2万円しないですしおすすめですよ。

投稿: スピードマスター | 2021年6月10日 (木) 09時15分

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