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2022年2月

2022年2月24日 (木)

レンズ試写を兼ねて千歳烏山と柴崎で京王線を撮る

ハードオフで見つけた「MC Zoom Rokkor 100-200mm F5.6」の試写で、
京王線の千歳烏山駅方面に行ってきました。

Rokkor100200_1

同じミノルタの「AF 100-200mm F4.5」は名玉だ、
と兄からよく聞かされていますが、
Rokkorの方も、SR→MC→MD→New MDと、
同じ光学系を維持したまま作り続けられたレンズなので、
きっと名玉に違いない、とかねがね気になっていた玉です。

全面ビッシリとカビが生え、絞りも粘りありで550円。
誰も見向きもしないだろう、という状態でしたが、
クモリは無さそうだったので何とかなるはず、
と見込んで買って整備したわけです。
さすがにコーティングに痛みは残ったものの、
概ね本来の写りを取り戻したであろうと期待できる程には清掃できました。

Rokkor100200_2

「ピクミン ブルーム」の散歩を兼ねて(笑)千歳烏山まで徒歩で移動。
この辺りも高架工事が進んでいるので、
いずれ撮れなくなる場所ですので撮っておかねば、
と思っていた場所です。

Dsf2310
Fujifilm X-S10
Minolta MC Zoom Rokkor 100-200mm F5.6 (200mm)
1/500秒 F5.6 (ISO800)
京王電鉄 芦花公園-千歳烏山間
2022年2月23日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

現地についた途端に曇ってしまいました。
晴れた状況で撮った時はコントラストの低下もなさそうかな、
と思いましたが、コントラストの高いX-S10の「Velvia」モードでも、
ちょっと淡い写りになってしまいました。
しかし、ピントは開放からビシッと決まります。
きっとMD世代だとコーティングも改良されているだろうな、
と思いつつ、じゃあまた同じレンズ買うのか?と自問自答も。

とはいえこの場所、200mmでは足りなさそうなので、
一緒に持ってきてたFD300mmに換装して撮影継続。

事前にネットで下調べした感じだと、
もっと直線をすっきり撮れる場所かな、と思いましたが、
柵や架線をクリアできるような場所がありません。
脚立やステップに登って高さを稼ぐか、
あるいは柵より線路側に身を乗り出さないと、
あんなにすっきり撮れないと思うんだけどなぁ…、
と不思議に思いつつ、何とか背伸びしてこんな具合に。

Dsf2337
Fujifilm X-S10
Canon FD300mm F5.6 S.S.C.
1/500秒 F5.6 (ISO800)
京王電鉄 芦花公園-千歳烏山間
2022年2月23日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

暗い代わりに軽量な長焦点
(短くはないので小型とは言いづらい)、
数年前に買ってからほとんど使ってませんでしたが、
Rokkorから換装したばかりだと、
シャープさとコントラストの高さに目を見張ります。
さすがキヤノンのS.S.C.コーティング!、と唸ります。

試写なので早々に切り上げて帰宅を、
と思い柴崎駅まで移動しましたが、
ふと見るとホーム端から国領方面、
いい感じで撮れそうな雰囲気です。
ちょうど曇ってて逆光にならない条件だったので、
ついでにこちらもテストを。

結果は予想通りで、さっきの千歳烏山よりいい具合に撮れました。

Dsf2351
Fujifilm X-S10
Canon FD300mm F5.6 S.S.C.
1/500秒 F5.6 (ISO1600)
京王電鉄 柴崎駅
2022年2月23日
(フィルムシミュレーション「Provia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

300mmも悪くないですが、ちょっと単調なので、
折角なら500mmなど超望遠を使えば、
国領の地下から昇ってくるところを狙えそうなので、
また試してみたいと思います。

ただ、割と狭めのホーム端で撮っていたので
(警笛は一度も鳴らされなかったものの、)
駅員さんがやってきて「気をつけて撮って下さいね」
と話しかけられました。
もちろん黄色い線から(ましてホームから)はみ出さず、
後ろから列車が走ってくる時は必ず退避するなど、
気をつけて撮影していましたが、
きっと非常識な輩がここでトラブルの一つでも起こしたんじゃないかなぁ、
と複雑な気分で撮影を終了。

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2022年2月11日 (金)

いすみ鉄道、キハ28・ヒゲ付き「いよ」~(3)大多喜城下の夷隅川沿いから

ヒゲ付き+「いよ」ヘッドマーク付きキハ28の撮影、
最後は上総中野→大多喜の各停運用です。
各停だからヘッドマークないだろうから正面から撮らなくても…、
と当日は思っていたんですが、
考えてみたら、わざわざ上総中野でヘッドマーク外す、
なんて面倒な事しないだろうなぁ、と書きながら気付いてしまいました。

まぁ、でも最後はいつものように風景を織り交ぜての撮影を、
と思いましたので、
一度行ってみようと思っていた「第四夷隅川橋梁」を北側から撮る構図で
狙って見る事にしました。

どれくらい山登りするのかなぁ、と不安を覚えつつ、
テクテクと歩いて行きましたが、
大多喜駅南の踏切を渡って、大多喜高校の正面を通り過ぎ、
少し行ったところに小さな展望台があり、
そこからいい眺望で見る事ができました。

Img_20220205_140613001
Motorola edge20

夷隅川が大きく蛇行しているのがよく分かります。
木が流されてあちこちに引っかかっている様子からも、
この川が暴れ川である事がよく分かります。

展望台には小さなベンチもありましたので、
時間がくるまで座ってスマホをいじりながら時間待ち。
こんなに楽な撮影ポイントは珍しいです(笑)

で、間もなく終点大多喜駅到着、なキハ28をサイド狙いで。

Dsf2280
Fujifilm X-S10
New FD28-85mm F4 (85mm)
1/640秒 F8.0 (ISO400)
いすみ鉄道 大多喜-小谷松間
2022年2月5日
(フィルムシミュレーション「PRO Neg. Hi」/グレインエフェクト「弱・荒」)

撮影前に雲がかかってどんよりしていたんですが、
撮影直前から少し雲に切れ間が出来て、
うまく車両のあたりだけいい陽があたってくれました。
影の落ちた川面との対比がいい感じ。

無事撮影終了し、大多喜駅方面に向かうと、
丁度、運用終えて車庫入りしたキハを、
何人ものファンが撮影しておりました。
今回はまったく撮る機会のなかったキハ52、
せっかくなので記念の一枚。

Img_20220205_143520704
Motorola edge20

ヒゲ付きキハ28、たった3カットではありましたが、
充実感のある一日となりました。

ところで、最後に使ったレンズはNew FDの標準ズーム。
動画撮るのに便利かな、と思って買ったレンズの試写も兼ねて、
と思って持ってきましたが、
どうにもズームがカタカタしてすぐにピントがずれるなど、
使い勝手に問題がありました。

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2022年2月 8日 (火)

いすみ鉄道、キハ28・ヒゲ付き「いよ」~(2)まだ菜の花のない菜の花の直線で

城見ヶ丘の国道から、大多喜の南、
春になると菜の花が咲き誇り撮影名所になるあたりへ徒歩で移動します。

途中、夷隅川の橋を渡る時に「カン、カン」と踏切の音。
行き掛けの駄賃なので、大多喜城をバックに黄色いキハを1枚。

Dsf2195
Fujifilm X-S10
Super COSINA 100-500mm F5.6-8 MC Macro (135mm)
1/500秒 F9 (ISO400)
いすみ鉄道 大多喜-小谷松間
2022年2月5日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

普段の撮影では山や田んぼなど風景を織り交ぜて撮るのが作風ですが、
今回は「ヒゲ」「ヘッドマーク」を撮れないと意味がありませんので、
真正面をビシッと捉えられる場所でなければいけません。
そんなわけで、後追いにはなりますが、
大多喜駅と小谷松駅のほぼ中間、菜の花撮りの名所にやってきました。
(後追いかつ半逆光な場所、まだ菜の花も咲いていないので、
他に誰か撮りに来る事もなく、一人でノンビリと撮影できました。)

もういすみ鉄道には何度も足を運んでおりますが、
ここまで真正面から顔だけ撮った事はない気がします。
そして、「あぁ、これぞキハ28の顔だ」と、
なぜか今更そんな事にゾクゾクしてしまうカットになりました。

Dsf2246_retouh
Fujifilm X-S10
Super COSINA 100-500mm F5.6-8 MC Macro (250mm)
1/400秒 F9 (ISO400)
いすみ鉄道 大多喜-小谷松間
2022年2月5日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

で、折角なので500mmの超望遠で走り去る姿を1枚。

Dsf2265
Fujifilm X-S10
Super COSINA 100-500mm F5.6-8 MC Macro (500mm)
1/400秒 F11 (ISO400)
いすみ鉄道 大多喜-小谷松間
2022年2月5日
(フィルムシミュレーション「PRO Neg. Hi」/グレインエフェクト「弱・荒」)

ここでも、COSINA 100-500mmの超望遠をいかんなく活用しました。
いいなぁこのレンズ(笑)

沿線でピヨピヨと遊ぶ鳥たちを撮りながらの、
ノンビリとした空気と時間が実に贅沢です。

Dsf2210

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2022年2月 6日 (日)

いすみ鉄道、キハ28・ヒゲ付き「いよ」~(1)城見ヶ丘の国道から

本題に入る前に。
今回も、国鉄キハがそろそろやってくるかな、
という頃合いになると、
県外ナンバーの車やレンタカーが、
あまり車通りのない細い道を爆走していくところを見かけました。
つい昨年末に問題になったばかりなのに、
当事者にはどこ吹く風のようで状況が変わる事はなさそうです。
現場に1時間くらい前乗りして、
景色や空気や鳥のさえずりを楽しみながら、
スローライフな田舎列車の魅力を堪能しつつ撮影するのが、
いすみ鉄道の醍醐味だという事に気付いてほしいものですが、
まぁどだい無理な話のようです。

前置きはこの辺りにして、
正月に行ったばかりのいすみ鉄道に、
約1ヶ月振りに撮影に行きました。
1月15日から、キハ28の正面に四国鉄道管理局の「ヒゲ」が再現された、
との事で、かつ、2月5・6日には、
JR四国から貸与された本物の「いよ」「うわじま」
のヘッドマークが掲出されるオマケ付き。
かつて急行「阿波」「よしの川」を追い回した四国人としては、
撮りに行かない選択肢はありませんでした。

そもそも、いくら四国人とはいえ、
キハ28/58「ヒゲ付き」のリアルタイムは知りません。
しかし、四国最後のキハ58が引退する際、
さよなら運転で再現された「ヒゲ付き」を撮影に行きましたので、
思い入れがある事に変わりはありません。

Imgp035701
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited
1/1250秒 F5.0 (ISO200)
徳島線 阿波山川-川田間
2008年10月18日

2008年10月19日に公開したエントリーの写真を再掲。

さて、目的がヒゲ付きキハ28となると、
顔に陽が当たるところを撮影するのはちょっと難しいので
(おおむね東向きに顔を向いており、
急行は正午前からの運行である事から)、
あまり方角の事を考えずシチュエーションの事だけを念頭にいれて臨みました。

最初に訪れたのは大多喜-城見ヶ丘間、国道297号線からの眺望。
大多喜から大原方面に向かう上り列車が、
第3夷隅川橋梁を渡ってくるところを望遠で狙います。
前々から行きたいと思っていた場所です。

すごい超望遠が必要なんだろう、という予想をたてて、
わざわざCOSINA 100-500mmを調達してから行きましたが、
実際は300mmもあれば充分撮れる場所でした。
ただ、柵の隙間が狭い事、
ちょうど良い角度で撮れるのは一カ所だけなので、
定員は1名、という事になりそうです。
1時間半くらい前に現着してノンビリと待機して撮影しました。

せっかく500mmの超望遠があるので、
遠く鉄橋を渡るところをまず1枚。

Dsf2177_retouch
Fujifilm X-S10
Super COSINA 100-500mm F5.6-8 MC Macro (500mm)
1/400秒 F11 (ISO400)
いすみ鉄道 城見ヶ丘-大多喜間
2022年2月5日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

それから、桜並木(当然この時期なのでまだ枝ですが)
の間を抜けてくるところを250mmの縦構図で。

Dsf2189_retouch_20220206233501
Fujifilm X-S10
Super COSINA 100-500mm F5.6-8 MC Macro (250mm)
1/400秒 F9.0 (ISO400)
いすみ鉄道 城見ヶ丘-大多喜間
2022年2月5日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

顔に陽が当たらなくて暗い写真になってしまったので、
Photoshopで加工しております。
(ついでに、500mmのカットは橋の袂付近で撮影していた方が写っていたので、
レタッチしてご退場遊ばして頂きました。)

COSINAの超望遠レンズ、
高倍率な割に比較的軽量で、
以前使っていたTokina AT-X150(150-500mm F5.6)
とは違って常用して持ち歩けるサイズ感が○。
写りも、1絞りも絞れば充分な解像度もあり、
買って良かった、というかもっと早く買っておくべきだった、
と少々後悔する程の1本でした。

急行が大原方面に向かったところで、次のポイントへ移動します。
今回は大多喜駅近辺だけでの撮影だったので、
そのまま徒歩で移動です。
(折角なので「ピクミン ブルーム」でピクミン達をお散歩させつつ。笑)

Img_20220205_110135485

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