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2023年8月

2023年8月23日 (水)

COSMICAR TV 6.5mm F1.8は、Nikon 1 J5の良い相棒

毎度のごとくハードオフのカメラジャンク棚を覗いてましたら、
手のひらに乗るような小さなレンズが目に入りました。
銘板には「COSMICAR TV LENS 6.5mm F1.8」とあります。
当然Cマウントのねじ込み式で、
絞りリングはありますが、フォーカスのヘリコイドは無く、
パンフォーカス仕様のようです。
「使い道なさそうだなぁ」と思い、一度はリリースしましたが、
やはり気になり、お持ち帰りする事にしました。

Cosmicar_6_5mm

まずは、マウントアダプターを介して、
MFT(マイクロフォーサーズ)のLumix GX7に装着。
あえて4/3型のイメージサークルで撮影して様子を見ます。
当然、四隅は大きくケラレて円形に写りますが、
思ったよりは広いエリアをカバーしているよう。
という事は?と、今度はNikon 1 J5に装着。
こちらは1型のセンサーサイズですが、
四隅ケラレる事無く全域をカバーしています!

※後から色々調べてみると、
このレンズの正式な型番は「B618CX-2(C20612)」)のよう。
COSMICAR(ペンタックスの業務用・産業用レンズの過去のブランド)
でBから始まるレンズは1型イメージサークルを持つもののようで、納得。

パンフォーカスでピントの調整が出来ないレンズなので、
J5に取り付けるだけで無限遠が出るように紙を使ってスペーサーを用意し
(コピー用紙では厚すぎ、ペラペラのレシートでジャスト。微妙な差異!)、
外出のついでに北品川~品川を歩いて試写してみました。
この近辺、京急の線路付け替え工事が始まっており、
いずれは見られなくなる景色です。

※以下写真はすべて、
Nikon 1 J5
COSMICAR TV LENS 6.5mm F1.8
京急 品川-北品川駅近辺
2023年8月19日

北品川駅で降りて撮影を始めようとしたら、
品女の生徒さんがワラワラとホームに集まってきました。
隠し撮りしていると思われたくないので、
早々に離脱し(笑)、品川駅方面へ。
こちらは、北品川駅ホームからすぐ品川駅寄りの踏切にて。
(シャドーを、Photoshopで少々持ち上げ。)

Dsc0417

Nikon 1 J5は、1型ながら2000万画素のセンサーを持ち、
画素ピッチはかなり細かいレンズですが、
中心部はかなりビシッとしたピントが来て驚きます。
周辺部はさすがに甘いですが、
ブログ用に縮小する分には、あまり気にならないのではないでしょうか。

Dsc0426

東海道線を渡る橋の上から。
1型センサーのカメラの「35mm判換算の焦点距離」を算出するには、
取り付けたレンズの焦点距離を2.8倍すれば良い、とされています。
6.5mmという事は、6.5×2.8=18.2mm相当で、かなりの広角です。
ちなみに、Nikon 1の純正レンズでこれだけの広角を撮るためには、
広角ズームの6.7-13mmを使うしかありませんでした。
わずか0.2mmですが、それよりも広く撮る事ができるわけです。

Dsc0446_2

このトラス橋がいずれ無くなってしまうのは、とても淋しい事です。
ちなみに、この橋の部分は「高架」になるそうですが、
品川駅は、現在の「高架」から「地上」に降りるそうで、
どれだけの急勾配になるのか、想像がつきません。

このレンズ、ちゃんとテストはしていませんが、かなり歪曲収差があるようです。
いずれ、ちゃんとPhotoshopで補正できるように、
歪み具合を調べておく方が良さそうです。

Dsc0433

久しぶりに品川に来て気付いたんですが、
羽田空港へ降りる陸側からの空路は、
丁度この真上くらいになるわけですね。
超広角なので豆粒のように小さいですが、
青い空に飛行機の姿が見えます。

Dsc0414

パンフォーカスのレンズなので、
無限遠がきっちり出る用に調整しましたが、
もし近いものを撮りたければ、
Cマウントを少し緩めてやれば、
無理くり合わせられなくもありません。
ただ、ボケは決してキレイだとは言えませんが。

Nikon 1 J5を購入した時、
なるべく広角のCマウントのレンズはないかなぁ、
と調べた事がありますが、
わざわざ何万も出して買う程の事でもなさそうなので、
購入を見送ってきた、という経緯があります。
今回、たまたま見つけたCOSMICARのレンズ、
サイズ的にも丁度よく、
パンフォーカスなのでピント合わせも不要で
(フォーカス位置を拡大して合わせる、
という技を使えないNikon 1では大きなメリット!)、
純正よりも(ごくごくわずかですが)広角で撮れるという事で、
なかなか重宝しそうなレンズを見つける事が出来て満足です。

なにせ、1,100円(税込)(笑)

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2023年8月18日 (金)

キハ82「南紀」の連写写真と生録音声を足して動画に

紀勢本線の特急「南紀」からキハ85が引退、
という知らせを聞いて、
あぁ、キハ82を引退に追いやった新入りがもう引退なのか、
と遠くを見つめてしまいました。
そして、キハ82「南紀」引退直前、
紀勢本線まで撮影に行った時の事を思い出しました。
時に1991年の暮れも押し迫った12月31日の話しです。

「鉄道ダイヤ情報」の撮影地情報を頼りに訪れた紀伊長島、
いわゆる「荷坂峠越え」の名所である「小名倉川橋梁」で、
引退間近のキハ82を狙いました。

あの時の事でよく覚えているのは、
三脚を杖代わりに山登りをした事です。
当時、中学2年生、今と違ってエネルギーは満ちていたようです。
一駅歩いて熱中症になりそうなアラフィフとはえらい違いです。

今からネガを見返すと若気の至りなカットが並んでいますが、
気合いだけは充分で、EOS630のモードラを全開にして、
ひたすら連写しまくりました。
更に、この時は兄貴のポータブルDATも持ち込んでいて、
キハ82のDMH17ディーゼルエンジンが峠越えで唸るところを、
デジタル録音で収録していました。

あれから30年。
今なら、EOSで連写したたくさんのカットと、
DATで生録した音声を足して動画に出来るのでは、
と思いつき、作ってみたのが上記のYouTube動画です。
録音データの中にEOSの音が入っていた事も幸いで、
「シャキーン、シャキーン」という撮影音に、
そのカットの写真をあてはめてみたものです。
なお、解像度は4K品質(4:3なので2880*2160)なので、
なるべく高解像度でお楽しみにいただきたいと思います。

無駄に連写しまくった(写真としてはあまり価値のない)カットと、
たまたま録音していたDATの音声のおかげで、
当時の空気感が少しは蘇ってきたのでは、と思います。

911231_16

911231_33

※写真は全て、
Canon EOS630QD
Canon EF70-210mm F4
紀勢本線 紀伊長島-梅ヶ谷間
Fujicolor REALA
1991年12月31日
※デュープ機材
Fujifilm X-T10
Canon New FD 50mm F3.5 Macro
「Lomography DigitaLIZA+」でデュープ
「Negative Lab Pro」で処理

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2023年8月13日 (日)

Nikon Fで南武線浜川崎支線205系を撮る

BS松竹東急で放送されているドラマ「カメラ、はじめてもいいですか?」を観てましたら、
第6話でミトちゃん(田牧そらちゃん)がNikon Fを使う場面があって、
久しぶりにFを持ち出したくなりました(安直)
4,5年振りくらいのつもりでしたが、
前回は2014年、実に9年振りでした。
月日の流れがどんどん早くなっていきます。

20230812_nikon_f

まずは尻手から浜川崎まで移動し、駅ナカでの撮影からスタート。

230812_03

230812_06

230812_09

折り返し尻手方面に発車してからは、
沿線を歩きながら撮影を…と歩き始めましたが、
隣の小田栄駅近辺に到着する頃には、
早々に熱中症寸前で、近隣のコーナンに緊急避難(滝汗)

コーヒーフロートで強制冷却し、
気を取り直して川崎新町駅まで到着して1枚。

230812_25

尻手駅まで戻ってホームをウロウロしていたら、
どこからともなく「ご~~~」という低い音が近づいてきます。
姿は見えずとも貨物である事は察しがついたので、
落ち着いて追い越すところを1枚。

230812_28

そして、浜川崎駅方面に発車するタイミングで、
川崎駅を出た本線の快速列車とすれ違い。
これ以上ないベストなタイミングでのツーショット。

230812_34

E127系のデビューが近づき、関東の205系は風前の灯火?
実は1編成残るのでは、という噂もありますが…。

230812_27

※写真はすべて、
Nikon F
Nikkor-S.C Auto 50mm F1.4
Kodak Pro Image 100
2023年8月12日
※デュープ機材
Fujifilm X-T10
Canon New FD 50mm F3.5 Macro
「Lomography DigitaLIZA+」でデュープ
「Negative Lab Pro」で処理

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