携帯・デジカメ

2022年4月12日 (火)

Motorola edge 20のカメラを分析

※2021年12月からメインスマホとして使っていた「Motorola edge 20」ですが、
その後ドコモオンラインで「Xperia 1 II」を安く入手できたため、
数ヶ月でその座を譲り、ヤフオクで売却して旅立っていきました。

しかし、カメラ機能がなかなか良くて、
レビューしようと思って書きかけていたエントリーがありました。
もう手放してしまいましたが、書き上げて公開する事にしました。
これからedge 20を使う方のご参考になりますれば。

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3年ほど使用したスマホ「Xperia XZ1 Compact(SO-02K)」を快適に使用してましたが、
内蔵メモリが32GBではアプリの追加もままならず、
これでは「ピクミン ブルーム」をプレイできないぞと思い(それが理由?)、
機種変更をと思いましたが、ドコモの端末は「高くて良い物」か「安くてそこそこ」なものばかり。
SIMフリーまで幅を広げて考えているうちに、
「1億800万画素」などとワケの分からんセンサーを搭載した
Motorola edge 20」というスマホが発売されたので、
思い切ってそちらを購入してみました。

1億800万画素なんてただのネタにしかならないだろう、と思ってましたが、
1ヶ月程使用し、これは「意外と?名センサー」だと思える程になったので、
今回は「edge 20」のカメラ周りをレビューしてみたいと思います。

■まずは「3眼カメラ」の仕様をおさらい

超高画素センサーの話しを始める前に、
3つのカメラ・レンズを搭載したedge 20のカメラについて、
諸元をまとめておきます。
(公式の仕様の他、海外サイト等で見つけた情報も盛り込んだものですので、
誤りがある可能性もあります。)

(1)メインカメラ(広角レンズ搭載)
センサー:Samsung ISOCELL HM2(1/1.52インチ、1億800万画素)
レンズ:5.9mm(24mm相当)、F1.9

(2)サブカメラ1(超広角レンズ)
センサー:OmniVision OV16A10(1/3.06インチ、1600万画素)
レンズ:2.2mm(17mm相当)、F2.2

(3)サブカメラ2(望遠レンズ)
センサー:OmniVision OV08A10(1/4.4インチ、800万画素)
レンズ:7.4mm(78mm相当)、F2.4、3x光学ズーム(?)

※望遠レンズの「?」についての詳細は下の方にて。

edge 20を買った理由の1つは、
3番目のカメラが望遠レンズ搭載だった事です。
多くのスマホでは、3番目のレンズは「深度センサー」
として利用される事が多い気がします。
個人的に、スマホでももっと寄って撮りたい、と思う機会多く、
どうせなら望遠で撮れるレンズを搭載して欲しかったのです。

同じ場所で上記3つのカメラを切り替えて撮ると、こうなります。

Edge20_1
(左から「メインカメラ」「サブカメラ1」「サブカメラ2」)

広角と超広角の画角変化があまり大きくないので、
メインは28~35mm相当くらいで良かったのでは、
という気もしますが、
それでも超広角の17mm相当はかなり広く撮れますし、
望遠も約80mm相当の中望遠なので、
「寄りで撮りたい」という希望はほぼ適えられています。
光学スペックはほぼ満足しております。

■撮影解像度は1200万画素?

カメラのアプリを立ち上げると、
画面下部に「動画」「写真」「≡」の3つの選択肢が並んでいます。
普通なら「写真」モードで写真を撮ると思うでしょうが、
これだと、どのカメラで撮影しても、
解像度は「1200万画素(12MP)」ないし「800万画素(8MP)」、
選択した方のいずれかで保存されます。
超広角カメラの1600万画素の写真も12MPか8MP、
望遠カメラの800万画素も同様(つまり12MPを選択した場合は拡大される)。
こういう挙動は、カメラを趣味とする人間には気持ちが悪いのです。
ちゃんとそれぞれのセンサーの解像度で撮影するには、
「≡」を押した上で「プロ」モードを選択する必要あります。

さて、「プロ」モードに選択した場合も、
メインカメラの保存解像度は「12MP」または「8MP」の2択です。
あれ、1億800万画素はどうしたの?と思いましたら、
「≡」を押した時の選択肢として「Ultra-Res」というのがあります。
これを選ぶ事で、初めて「億」の世界を堪能できます。
これは一体どういう事でしょうか?

ここで、ちょっとした算数のお時間です。
「12MP」で撮影した場合、写真の解像度は「4000x3000 px」です。
一方、「Ultra-Res」で1億800万画素をフルに生かして撮影すると
「12000x9000 px」となります。
この数字を見比べた時、あぁなるほど、と合点がいきました。
長辺・短辺とも、ちょうど3分の1の解像度で保存されるわけです。
一辺の解像度が1/3という事は、面積で言えば1/9。
108,000,000 / 9 = 12,000,000。簡単な割り算です。

それをふまえ、サムソンのWEBサイトに掲載されている、
ISOCELL HM2」のWEBサイトを見てみますと、
確かに、ナイトモードとして「9つのセルを1つのセルに統合する」事が可能、とあります。
これを「Nona-Pixcel」と呼んでいるようです。
edge 20は、本来暗所撮影用として搭載しているNona-Pixcelの技術を、
通常の撮影モードでも常時ONにして撮影・保存する仕掛けになっているようです。

これは、人によっては「1億800万画素って書いてあるのに、1200万画素で保存されるなんて、
どういう事だ!詐欺だ!」とお怒りになるかもしれません。
確かに、モトローラ社のWEBサイトには「1億800万画素」は強調されているものの、
保存されるのは1200万画素とは一言も書いてありませんので、
これでは誤解を招いてしまう可能性を否定できません。

でも、この仕掛け自体は非常に正しく、理にかなっていると思います。

カメラのセンサーについて少しでも知識を得ている方なら、
「解像度が高くて小さいセンサーは、
画素ピッチが小さくなり、ノイズが出やすくなる」
という事をご存じの事かと思います。
(それを転じて「フルサイズセンサー信仰」がはびこってますが、
それはそれで単純思考でしかないように思いますが、それはまた別の話)

1/1.52インチ(≒2/3インチ)の小さいセンサーで億の画素となれば、
極小も極小の画素ピッチと言えますから、
いくらテクノロジーは進化しているとはいえ、
当然ノイジーな画像になるはず、と想像できるでしょう。

実際、「Ultra-Res」モードで撮影した億の画像を観ると、
細かいテクスチャーが潰れている事を確認できます。
以下の写真は、同じメインカメラで撮影した画像で、
同じ箇所を等解像度に切り出したものです。

Edge20_2
(左が1億800万画素、右が1200万画素の画像から切り出し)

そもそも画素数が違うので、
等倍で切り出した時の画角が変わってくるのは致し方ありません。
左の1億800画素からの切り出しだと、
斜面に生えている枯れ草のディティールは完全に潰れています。
デジカメ黎明期の頃は、こういう描写のカメラが珍しくなくて、
よく「油絵のよう」などと称したものですが、それを思い起こさせます。
一方、「9画素をまとめて1つの画素として撮影」された1200万画素の写真だと、
引いた画である事を差し引いても、より解像感のある画像になっています。

今度は試しに、「1億800万画素の画像を、Photoshopで1200万画素に縮小」
した画像からの等倍切り出しと、最初から1200万画素で撮った画像とを並べてみましょう。

Edge20_3
(左が1億800万画素→1200万画素に縮小してから切り出し、右は1200万画素で撮影した画像から切り出し)

明るい部分の草は縮小した画像の方が線が細いですが、
影の部分はそもそもが潰れていたので、縮小画像でもやや細部があいまいな印象受けます。
対して1200万画素で撮影した画像は暗部までしっかり解像感があり、
本来夜間モードである事も納得できる写りです。

「極小画素=暗部に弱い」の常識を、
あえて極限まで極小まで小さくした上、
9画素をひとまとめにして1画素としてまとめてしまう、
これを私は「バロム・1方式」と呼ぶことにします(笑)

■9画素で1画素=ベイヤー配列の常識も覆す?

これはあくまで憶測と想像の話しで、
実際には違うかもしれませんので念のため。

デジカメのセンサーは、一部の特殊な仕様のものを除き、
「ベイヤー配列」という仕組みで成り立っています。
画素の一つ一つはRGB(赤緑青)のいずれかの色しか認識せず、
認識しない色の情報は「隣のセンサーが拾った情報」を元に推察してはじき出す、
というのが実におおまかな仕組みです。

しかし、このサムソンの1億800万画素センサーは、
9画素を1つの画素として認識する「バロム・1方式」です(しつこい)。
という事は、その9画素の中にRGBそれぞれの信号を受ける事ができれば、
実質的に1つの画素でRGBの信号をまとめて処理できる、
という事になるのでは?と思うのです。

上記にリンクを貼ったサムソン社の「ISOCELL」のサイトに、
Nonapixelのイメージ画像が載っており、
それによれば9画素を1つに束ねた1つ1つは、
やはりRGBのいずれかの色しか認識していないような表示となっております。
実際にそういう挙動なのかもしれませんし、
あるいはこれはただのイメージ図で、
実際には1つに束ねられた画素でRGB3色とも処理されているのかもしれません。
そして、もしそうだとしたらある意味これは「ベイヤー配列を打破する1つの手段」
として機能している可能性があります。
シグマ社の「Foveon」のように、
RGBの画素を同軸に並べるという力業に頼らなくても良いのだとすると、
これは将来的にセンサーの常識を覆してくれるのかもしれない、
という予感さえさせてくれるのです。

■「3倍光学ズーム」の真実と(厳密には)ウソ

edge 20の商品説明には、はっきりと「光学式3倍ズーム」
と書いてあります。
(海外のサイトを調べると「3x Optical Zoom」という表現が見られるので、
それを直訳したものと思われます。)

カメラに詳しい人なら、この言葉が意味する事は1つでしょう。
一式のレンズの中で数群が稼働し、
それによって焦点距離が無段階に可変するのが「光学式のズームレンズ」です。

当然、この説明ならこのレンズもそうだろう、と思うはずです。

上の方に、テレカメラのレンズは「7.4mm(78mm相当)」と書きました。
もし説明通り「光学式の3倍ズーム」なら「7.4-22.2mm」などと書かないといけません。
しかし、実際には全く違います。

カメラアプリでズームをする事はできます。
しかし、ズームをしてもExifが記録するレンズの焦点距離は変わりませんし、
ズームした画像は明らかに画質が低下します。「デジタルズーム」です。

では、一体「3倍」とは何なのでしょうか?
このスマホの「広角レンズ」は24mm相当と謳われています。
そして、24mmの3倍は72mm…。

つまり「テレカメラは、ワイドカメラの3倍の焦点距離相当で撮れる」
という意味なわけです。

もちろん、これはカメラ用語としては明らかに間違った使い方で、
もしズームレンズ搭載という言葉通りの意味でこのスマホを買えば、
実際にこのカメラで撮った写真を見てガッカリするはずです。
(正直、自分も「おいおい、違うじゃないか」と思った一人です。
普通に考えれば、こんな薄い筐体の中に、
仮に屈折光学系を導入したとしてもズームレンズを搭載する事などできないだろう、
と想像が付きそうなものでした…。)
20世紀の後半、コンパクトフィルムカメラの中には、
ズームレンズを搭載すると本体価格が高くなるので、
少しでも安くするため、「広角と望遠」といった2種類のレンズを切り替えられる
「2焦点」というカメラが販売されていた事がありますが、
同じ理屈で言えば、このスマホは「3焦点」のカメラである、と説明するのが正しいです。

単純に「約80mm相当の中望遠レンズ」(Telephoto Lens)と書いてあれば、
こんな事を書かずに済んだのです。
仕様を少しでもよく見せたくてZoomという言葉を使ったのかもしれませんが、
本来の意味があった上で使うべきだったのでは、と思います。 

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「ズーム」の表記には疑義を感じるものの、
総じてedge 20とサムソン社のISOCELLには大きな可能性を感じておりましたが、
Xperia 1 IIの前には歯が立たず、あっけなく現役引退と相成りました(笑)
とはいえ、5万円程度で買えるスマホとしては非常によい個体で
(ただ本体サイズがアメリカンで巨大だったので、
片手ではとても操作できないのが実にネックではありました)、
今後SIMフリーのAndroid端末を購入される予定の方にはよい選択肢になるのでは、
と思われました。

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2013年4月 8日 (月)

デジカメ・ケータイ充電器の決定版?「MyCharger Multi Lite」

デジカメやケータイなど、「充電」の必要なデバイスが、
身の回りにゴロゴロと転がっている時代となって久しいです。

これらのデバイスで使用されるのは「リチウムイオン電池」と呼ばれるもので、
容量や定格によって様々な種類、大きさのものがあります。

デジカメやケータイ、それぞれの中に入っている電池を見比べてみると、
似たような大きさなのに、ごくごくわずかな形状の違いによって、
互換性がない、という事がしばしばあります。

すると、自分のように、何台もカメラを持っていると、
カメラが増える度に電池の種類が増え、
それに合わせて「充電器」の数も増えていく事になってしまいます。

大きさは違えど同じリチウムイオン電池なので、
充電器の機能としてはいずれもほとんど同じ物です。
バッテリー自体の形状に合わせて形が違うだけ、と言っても良いです。

なら、どんな形状にもあう充電器を作れば良いだろう、
という発想で生まれたであろう充電器がありました。
これが非常に便利なので、紹介したいと思います。

■日本トラストテクノロジー「My Charger Multi Lite

Dscn2116

バッテリーを固定する部分と、上下左右に可動する「+」「-」の電極が2つ。
ただ、電極の極性は「自動判別」のため、
バッテリーが表裏であっても、支障なく充電できます。

様々な電池に対応させるため、結構ガタイがあります。
旅に出るときにカバンにしのばせて、という使い方は、さすがに厳しいかもしれません。

しかし、デジカメでもガラケーでもスマホでも、
リチウムイオン電池であれば、おおよその物は充電が可能です。

例えば、以下の4種類の電池。

Mycharger

バッテリー左側にある「白い部品」(=電極)の位置が、
それぞれ違う事がお分かり頂けるだろうと思います。

左上は、SONY Cyber-shot DSC-HX100V用の電池「NP-FH50」。
ソニーのバッテリーは、端子のスリットが細く、奥まっているため、
本体電極の位置合わせが面倒ですが、充電はできます。

右上は、富士フイルムの「Finepix F200EXR」等で用いられる「NP-50」。

左下は、古いニコンのコンデジ「COOLPIX 880」「COOLPIX 5400」
等で用いられる、「2CR5」に似たサイズの電池、「EN-EL1」。
写真のものは、ロワ製の互換電池です。

右下はスマートフォンの電池で、
「docomo F-05D ARROWS X LTE」等で用いられる「F24」。
同じdocomoの「REGZA PHONE T-01D」も、同じ電池だったと思います。
ただ、大きさ的にはこれがマックスのようです。
左右はともかく、上下方向は、これ以上大きいと入りきりません。
(ちなみに、この電池の大きさは、縦6.4cm、幅4.9cmほどです。)
また、ロワ製の「F24互換電池」も、問題無く充電できました。

その他に、手元で試して無問題で充電出来た電池としては、

・SONY NEX-5 用の電池「NP-FW50」(および互換バッテリー)

・SONY Cyber-shot DSC-TX7 用の電池「NP-BN1」(および互換バッテリー)

・Nikon COOLPIX P310 用の電池、「EN-EL12
(および、ロワ製の互換バッテリー)

・Nikon D7000 用の電池「EN-EL15

・PENTAX K-7 用の電池「D-LI90

・Canon EOS D60 用の電池「BP-511A」(および互換バッテリー)

・docomo Xperia SO-01B 用の電池「SO04
(および、ロワ製の互換バッテリー)

・docomo F-09A 用の電池「F10

…他にもありますが、代表的なところはこんな感じ。
少なくとも、手元にあるデジカメ、ケータイの電池に関しては、
ほぼ、問題無く充電する事が出来ました。
(パナソニックやオリンパスなど、ブツを持ってないメーカーもあるので、
それらでの可否は分かりません。)

ただ唯一、問題が発生したのが、
PENTAX Optio M30 用の電池「D-LI63」です。
電池切れ後、この充電器で充電を始めて、
あまり時間が経たないうちに「充電完了」のマークが出ます。
その状態でカメラに戻しても、
電池残量表示は「半分」程度にしかなってません。

ただこれは、そもそも中古(ジャンク)で買ったカメラなので、
メモリー効果のため既にバッテリーが弱ってたから、
という理由かもしれません。

なお、この充電器は、「リチウムイオン電池専用」となっているため、
エネループに代表される、乾電池用の充電池(ニッケル水素電池)
の充電には対応していません。

とはいえ、乾電池型充電池の場合、
違う電池を買ったところで形状が変わるわけではないので
(単三、単四、といった違いはもちろんありますが)、
既に持ってる充電器があれば充分だろう、という話しでもあります。

このバッテリーチャージャーを購入してから、
それまでゴチャゴチャと転がっていた充電器がスッキリとなり、
また、充電する時に「えーっと、この電池はどの充電器だったかしら」
などと捜索する必要もなくなって便利になりました。

また、スマートフォンの電池の場合、
本来、電池は本体から抜かず、本体に入れたままじゃないと充電できません。
もし予備電池を持ってても、交換後の「残量の無い電池」を充電する場合、
一端本体に戻してからじゃないと充電できないのが面倒です。

そんな場合も、充電器1台あればいつでも充電できます。
また、どんな形状にも合わせられるので、
将来機種変更後も、充電器を買い換える必要がありません
(ただ、先述の通り、大きすぎて入らない可能性もあります。)

何かと便利な汎用充電器、
1台あって損は無い一品じゃないか、と思います。

*2013/11/25追記:

「MyCharger Multi Lite」は、どうやら製造販売終了したようで、
後継機種として「MyCharger Multi Mini」が販売されています。
「7.2/7.4V」の電池が非対応となりましたが、
デジカメ/スマホ/ケータイの充電には支障ないと思います。


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2010年11月 8日 (月)

PENTAXケータイ、登場!

docomo PRO series L-03C
沈胴式レンズ採用、“カメラにケータイが付いた”「L-03C」 (ケータイwatch)

「Cyber-shotケータイ」「EXILIMケータイ」「LUMIXケータイ」など、
コンデジのブランド名をかしたケータイはいろいろあります。

そういうのを見るに付け、
「次はペンタかなー、それともニコンかなー?」
などと想像して楽しんでいた事がありますが。

ホンマに出るとは思いませんでしたよ、


PENTAXケータイ!


・・・とは書いてないですけどね、どこにも。

いやしかし、少なくとも前から見た限り・・・、
あ、どっちが前なんだろう?、レンズの方で良いんだよね、多分・・・、
まぁ、これが、ケータイって感じはしないですよねー。
まるっきりコンデジです。
しかも、なんとなく、リコーのGXやGRを思わせる感じ^^

仕様は上記リンクをご参考いただくとして、
センサーが「1/2.3型 1210万画素CCD」を謳っています。

これ多分、Optio I-10など、
2009年モデルのペンタのコンデジに載っていたのと、
同じセンサーなんじゃないかなぁ?、と推察されます。

ケータイ用のCCD/CMOSセンサーの場合、
読み出し速度が遅いと思うので、
秒間5コマの連写とか、できんように思うんです。

また、高感度も3200と言ってるし、HDムービーも撮れるなど、
機能的にOptioに劣るところを見つける事が出来ません。

最近では、1000万画素超のセンサーを搭載したケータイも珍しくないですが、
もしセンサーがコンデジ用のものだとすると、
それらとは次元の違う画を撮れるはずです。

ほとんど、Optioに劣るところがありませんが、
強いて言えば、手ブレ補正の事が触れられていないので、
恐らく、SRは付いてないだろうな、という程度でしょうか。

では、ケータイとしてはどんなもんでしょう。

ワンセグ無し、FeliCa無し、GPS無し、キー無し。

これは、多分、ケータイとしては、はなから期待するな、という事になりそうですね(笑)

ケータイとしての機能にこだわりとか、あれもこれもテンコモリで、
と期待される方向けではありません。
そういう方は、ハイスペックなガラケーか、
一足飛びにAndroidに飛ぶべきです。

そう、これはあくまで「ケータイ付きのコンデジ」なわけです。

09年バージョンのOptio画質で写真を撮り、
それをそのままメールに添付して送る、とか、
ブログやツイッターにあげる、とか。

僕個人の用途としては、その割り切り方はアリ!、だと思います。

でも僕は、Xperiaを2年縛りで買っちゃいましたからね~。
後1年半は機種変更できんのですよ(泣)

それなら、1.5万くらいまで安くなったOptio I-10を買えって話しだよね~。

でも今回は、もう何年振りかで、
製品発表を目にして「うぉ~~~っ!」と叫ぶケータイの登場でコーフンしてしまいました。

買われた方は、是非ご感想などお聞かせ下さい!

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2010年8月21日 (土)

Xperia用鉄道写真壁紙(待画)、第4弾・2点

Imgp8813xperia_thum
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/640秒 F5.6 (ISO400)
東急東横線 都立大学-自由が丘間
2007年6月30日

Imgp9709xperia_thum
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 (24mm)
1/400秒 F8 (ISO200)
秩父鉄道 上長瀞-親鼻間
2008年2月19日

Xperia(SO-01B)用に最適化された、
鉄道写真による待ち受け画像(壁紙)、第4弾です。
自分が壁紙に飽きてくると、副産物として公開するわけです(笑)

お約束ですが、設定方法は、第1弾の時のエントリを参照。
インラインで表示されているのはサムネイル画像なので念のため。

また、第2弾の時と同様、サムネイルでは、
センターのメイン画面に表示されない部分は赤く塗ってあります。
右、ないし左にフリックすると、表示されます。

1枚目は、もう3年も前になりますが、
東横線から8000系が引退する事になり、
そのさよなら運転を撮影した中からの1枚。
同じ写真のノートリミングのものは、
古いエントリにアップしてあります。

また2枚目は、2年前の2月に、
秩父鉄道の「名所」で撮った写真から。
同じ場所で撮った1000系(旧101系)のオレンジ色は、
やはり以前のエントリで既にアップした事があります。
今回は、構図の関係で、同じ場所を走る貨物列車をチョイスしました。

Xperiaご愛用の鉄道好きな方にご利用いただけると幸いです。

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2010年7月26日 (月)

Xperia用鉄道写真壁紙(待画)、第3弾・2点

030717_15xperia_thum
Canon EOS5
EF100-300mm F4.5-5.6 USM
Konica Centuria 400
東武伊勢崎線 堀切駅
2003年7月17日

081207_12axperia_thum
Olympus PEN F
OM G.Zuiko 50mm F1.4
FUJICOLOR 100 [NEW]
1/250秒 F4.0
東急池上線 千鳥町駅
2008年12月7日

Xperia(SO-01B)用に最適化された、
鉄道写真による待ち受け画像、第3弾です。

設定方法は、第1弾の時のエントリを参照。
インラインで表示されているのはサムネイル画像なので念のため。

また、第2弾の時と同様、
センターのメイン画面に表示されない部分は赤く塗ってあります。
右、ないし左にフリックすると、表示されます。

1枚目は、以前、ブログのロゴ画像用にスキャンした画像を再加工。
エントリで取り上げた事はないはずです。
以前、西新井に住んでいたのに、
東武の写真って、ほとんどアップした事ないなぁ、そういえば・・・

2枚目は、08年末に、PEN F片手に池上線へ行った時の写真から。
さすがにハーフ判で撮影した画像なので、ちょっと画が甘めです。

ちょいと作り慣れてくると、逆に作風がマンネリ化し始めております。
縦位置で、架線や線路を長く入れるのが好きなんだなぁ、自分。

※7/29追記:2枚目の写真を作り直しました。

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2010年7月21日 (水)

Xperia用鉄道写真壁紙(待画)、第2弾・2点

930719_12xperia_thum
Canon EOS630QD
EF70-210mm F4.5-5.6USM
Konica XG400
予讃線 海岸寺-詫間間
1993年7月19日

Dsc_3002xperia_thum
Nikon D80
Nikkor-H Auto 300mm F4.5
1/1600秒 F4.5開放 (ISO400)
小田急 向ヶ丘遊園-生田間
2009年11月21日

調子に乗って、Xperia用の鉄道写真待ち受け画像、
また2つ作ってみました。

簡単なダウンロード方法、設定方法等の説明は、
前回のエントリをご参照ください。

今回、サムネイルの右と左に、赤い帯を付け足してみました。
通常の待ち受け画面では、そこを除いた中心部だけ表示されています。

メイン画面で、右ないし左にフリックすると、
赤い部分が現れるようになります。

上の写真は、もう17年も前に撮影した四国色の111系で、
先月24日のエントリで紹介した写真の中からの1枚です。

下の写真は、去年11月のエントリの際に撮影した、
別の写真からの加工品となります。

縦構図を主にしつつ、
左右に「余白」となる画像も必要な写真って、
意外に少ないんですよね~。
なので、このシリーズは長続きしない予定です(笑)

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2010年7月20日 (火)

Xperia用鉄道写真壁紙(待画)、2点

Dsc_3203xperia_thum
Nikon D80
Nikkor-H Auto 300mm F4.5
1/1250秒 F5.6 (ISO400)
秩父鉄道 武州荒木駅
2010年1月3日

Imgp1133xperia_thum
PENTAX *ist Ds
Yashica SUPER YASHINON-R 20cm F4.5
1/500秒 F5.6 (ISO200)
JR久留里線 東清川-横田間
2010年1月4日

仕事柄、スマホの事を知っておかねばならん、という事で、
かなり「やむを得ない」感いっぱいでXperiaを買ってきました。

と、かなり後ろ向きで購入したんですが、
まぁ、使ってみればいろいろ楽しいもんで、
この三連休も、家にいる間はずっとチマチマいじってました。

で、折角大きな液晶ついてんだから、
待ち受けでも作りたいなぁ、と思って研究してたんですが、
この、待ち受け画像のサイズも、なかなかギミックがあって楽しい。

液晶自体は「縦854×横480」の、いわゆるワイドVGAサイズですが、
待ち受け画像のサイズは「横960」なのです。

というのも、フリックでメイン画面を左右に振る関係上、
左右の「余白」も計算に入れないといけないからです。

すると、通常は、横幅960ピクセル中、
真ん中の480ピクセルだけが表示されており、
まずはそれだけで完結する画像でなくてはいけない。

で、左右のメイン画面を出すと、
そこにはそれで表示される画像がなくてはいけない。

意外と難しかったんですが、まずは2点ほど用意してみました。
今年正月の撮影の中から、秩父鉄道と久留里線のものを1点ずつ。

上に表示している画像は縮小しているサムネイルです。
その画像自体自体にリンクを貼っているので、
クリックして「最適」サイズの画像を表示。
その画像を「長押し」して、SDカードにダウンロード保存。

待ち受けの設定でカメラ撮影画像を選び、
デフォルトでは「中心部を切り出し」になっているので、
フルサイズが表示されるよう「ノートリミング」に調整。

各種アイコンや時計が電車に被らないよう、
動かしたり削除したりして適宜レイアウトの変更お願いします。

Xperiaでご覧の皆さん、お試しなってみて下さい。

※iPhoneも同じ要領なのかな?

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2010年4月16日 (金)

大丈夫なのかKDDI?

最近のau(KDDI)の迷走ぶり、混乱ぶりを見てると、
「おいおい大丈夫なの?ツブれやせんのか?」
と不安になってくるのです。

J:COM買収騒動では、
あっさりと子会社化が否定され、
おまけに、生みの親である住商の逆鱗にもふれて、
TOBを実施されて筆頭株主にすらなれないという、
信じられない失態を起こしたばかりです。

それよりも、先日発表された「一部機種サービス終了のお知らせ
の方が、インパクトの大きさでは桁違いです。

てっきり、古いA型番の端末だけが対象かと思ったら、
今回、使えなくなると告知した中で、一番新しい端末は2007年に発売されたもので、
なんと最近のW50型番の一部までが対象と言います。

なんせ、auの3000万ほどの契約者のうち、
約900万人が該当する話しと言いますから、恐ろしい話しです。

今回の終了の理由は、800MHzの周波数の一部を、
国に返納しなくてはいけないための措置です。

そもそも、800MHzの返納は、2003年時点で決まっていた、と言います。

KDDIは、その後4年間も、「2012年に使えなくなる」と分かってた端末を、
特に注意喚起するでもなく売り続けていた事になります。

一方のdocomoが、第2世代ケータイである「mova」を、
ほぼ同時期の2012年3月にサービス終了すると告知していますが、
こちらは、実質的に2004年の506iシリーズで新規発売を終了
(ソニエリのpreminiのような一部例外を除く)するなど、
早いうちに対応していたのとは大きな違いです。
(SoftBankの2Gは、先月末で停波済み)

なぜ、auはこんな後手後手の対応を強いられているのか?
その鍵は、「販売奨励金」ビジネスが握っているように思います。

以前は、auと言えば「1円端末」で有名でした。
まだ発売されたての端末が、
1円とか100円とか、信じられない値段で販売されてました。

なんで、定価5万円クラスのケータイが1円なのか?
それは、キャリアであるauが、
端末が売れると、販売店に「奨励金」を渡していたからです。

新しい端末を出す度に、ユーザーは新しくて安い端末へ買い替えていく。
auの目論見では、2012年までにほとんどの端末を巻きとれるのでは、
と考えていたのかもしれません。

しかし、総務省主導により、「奨励金ビジネス」は自制されていきます。

2006年秋、vodafoneを買収したばかりのSoftBankは、
早々に「割賦販売」制を導入し、奨励金制度を実質廃止しました。

2年の契約を約束してくれたら、
端末代金を月払いに分け、
それぞれの月で少しずつ割引をする、という新制度は、
これまでの日本のビジネスシーンには無い物でしたが、
契約を縛られる代わりに安く端末を買えるので、
瞬く間にユーザーに広く受け入れられていきました。

追随するdocomoは、似た感じの分割払い制度である「バリュー」を導入。
端末価格を一括払い、ないし12ヵ月または24ヵ月の分割払い。
端末代は割り引かれないものの、安い基本料金が設定され、
トータルで見ると以前より安くなったので
(そもそもが高かった、とも言う)、
docomoユーザーに思いの外好評に受け入れられ、
MNPによる大量流出の懸念も無くなり、現在に至っています。

さて、auはどうなんでしょう。

docomoがバリューを始めた頃、auも同様の制度である「シンプルコース」を始めましたが、
端末はあくまで一括払いのみ(現在は分割払いも可)で、
割高感は否めなかったろうと思います。
auにとって、あくまで本命は「フルサポートコース」だったからです。
端末価格を2万円(現在は16.800円)値下げする代わりに2年契約を必須としたこの制度は、
旧来の奨励金モデルに近いものです。

しかし「フルサポ」では、端末が一気に1円になるほど劇的には下がりません。
3万円のケータイなら、1万円になります。
以前なら「1円」になったであろうところが、です。
それで、基本料金は変わらず、2年の縛りまで発生。
ユーザに受け入れられないのは、当然と言えます。

なんでauは「フルサポ」を押して、「シンプル」に重心を移さないんだろう?、
と思っていたんですが、恐らく、奨励金ビジネスの成功神話にすがり、
同じ路線で端末を売り続けていこう、と考えていたからのように推察されます。

そして、auが「フルサポ」を始めたのは、2007年の秋です。
一方、今回終了が告知された800MHz(の一部)のみ対応の機種は、
直前の7月にも新機種が販売されていますが、
その後は、2GHz帯および別の800MHzにも対応する機種だけが発売されていきます。

奨励金ビジネスが終焉すると、
これまでのように「1年単位でどんどん機種変更してくれる」
という目論見が崩れる事が予想され、
慌てて800MHz対応を終了したのでは?、と邪推できます。

しかし、運の悪い事に、
同時期にauが採用した新プラットフォーム「KCP+」は、
動作が重くて不安定、これまでと操作方法が異なる、
端末が大きくかさばるようになるなど、
auらしさが全て吹っ飛ぶような問題のあるシステムでした。

「新しいauには、良い端末がない」
「機種変更しない方が良かった」
そんな声を、あちこちから聴きます。
僕も、以前はauの回線を持っていましたが、
最後に買ったのはW53CAで、2年ばかり使って、
買い換える気が一度も起こらないまま、解約してしまいました。

新しい、魅力的な(自称)端末を出していけば、
ユーザはどんどん機種変更してくれる。

そんな常識が、「奨励金ビジネス崩壊」「KCP+の失敗」という、
2つの誤算によって崩れ去ってしまったわけです。

結局、奨励金ビジネスが強制終了を食らった事で、
全てのつじつまが合わなくなっていき、
何もかもが後手後手に回って、今はただ、焦るばかりで収拾が付かない、
という悪いスパイラルに陥っているように見えます。

恐らく、そろそろ小野寺社長の責任問題が浮上してくるでしょう。

そして、SIMフリーやスマートフォン時代の到来など、
ますますauの外堀は埋められていき、
後5年もすれば・・・、

なんて事がない事を祈るばかりです。

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2010年4月 3日 (土)

SIMロックフリーで激変するケータイビジネス(2)

ケータイギョーカイには「CP」という言葉があります。

他にも「PV」だの「MG」だの「PD」だの、
いろんな略語が飛び交う世界ですが、
「CP」も、理解できていないとモグリと言われるであろう単語です。

「コンテンツ・プロバイダ」を略したのがCP、です。
コンテンツは着メロ、画像、電子書籍などのコンテンツ(説明になっていない)、
プロバイダは「提供者」の意味ですから、
それらのコンテンツ(としか言いようがない)を販売している会社、
という事になります。

有名どころは、レコチョク、ドワンゴ、ザッパラス、グリー、モバゲーなど。

無料で配るようなコンテンツは、今回は話しの対象にならないので割愛するとして、
着うたや電子書籍などを販売する仕事をしているのが「CP」です。

CPは、各キャリアが運営しているネットサービスに、
自前のサイトを載せて貰い、
そこで配信しているコンテンツの売上で儲けを出しています。

各キャリアのネットサービスとは、
docomoは「iモード」、auは「EZweb」(最近はau oneとも言う)、
SoftBankは「Yahoo!ケータイ」の事です。

ここで販売されるコンテンツは、
後日、電話代と一緒にお客様に請求されます。

なので、docomoなどキャリアが運営しているサービス、
のように勘違いされる方も多いですが、
実際は、CPがサイトを運営し、そこで販売されているわけです。

もし、キャリアが課金を用意しないと、
CPは、クレジットカードの番号を入力させるなど、
面倒な方法でしか課金する事が出来ません。

docomoが90年代末に「iモード」を始めたとき、
一番賢かったのは、電話代と合算して、docomoがユーザに請求し、
入金された売上をCPに分配する、という課金システムを構築していた事です。

当然、CPに支払われる時には「手数料」が天引きされます。

これが結構大きな売上になります。
恐らく、それぞれのキャリアで億単位の売上が、
コンテンツ課金の手数料から発生しているのです。

通話よりも通信の方が利用される傾向にある昨今のケータイ事情で、
かつ、通信料が定額でもやっていける理由の1つは、
この「コンテンツの売上からピンハネした手数料」
にある、と言っても過言ではありません。

ところが、今話題のアイフォーンは、
コンテンツの販売はApple社自前のストアなので、
ユーザがアプリをダウンロードしても、
S社には手数料が入ってきません。

先頃発売されたXperiaも、
アプリの購入はアンドロイド・マーケットになるので、
ユーザがアプリをダウンロードしても、
d社には手数料が入ってきません。

これに関しては、d社も対応を考えているようで、
年内のうちには、独自のマーケットを立ち上げ、
これまでのケータイコンテンツと同様の、
電話代と一緒に支払える仕組みを整える、という事です。

先頃発表されたK社のAndroidでも、
d社と同様、Googleのマーケットだけではなく、
K社独自のマーケットを立ち上げ、
通常のケータイと同じ仕組みのコンテンツ配信を行う予定、
と報道されています。

しかし、折角のアンドロイドなのに、
そんなキャリア独自仕様のマーケットや課金を用意する事に対し、
「なんでわざわざガラパゴスにするの?」
という声が既に出始めているようです。

それに輪を掛けるように、総務省主導により、
SIMロックが解除されたケータイが発売されるようになります。

SIMフリーになると、
持っている端末の通信会社をd社からE社、
E社からS社、などと変えられるようになるわけですが
(K社は、通信方式が違うので、まず無理)、
その変わり、各キャリアが独自に用意するサービスである
「iモード」などには対応できなくなります。

Androidケータイも、
あんまりキャリア独自の仕様を詰め込み過ぎると、
「SIM入れ替えても、使えるのは電話とSMSだけ」
なんて目も当てられない事になりかねません。

SIMフリーになれば、販売されるケータイ自体、
キャリアサービスへの対応が外れた形に落とし込まれる事になります。

ユーザは、これまでの「4桁のパスワードでコンテンツを購入できる」
という利便性を失う事になり、
また、キャリアは、コンテンツの売上による手数料収入も失う事になります。

コンテンツビジネスにおける売上は、
Apple社やGoogle社など、公式のストアをもつ会社だけに集中するか、
あるいは、レコチョクなど最大手クラスの会社が、
独自にアプリを作って配信するなど、
より一極集中が進んで、多様性が失われていく事になります。

良いか悪いかは、人それぞれですが、
ここ5年から10年の間に、
何もかもが変わってしまい、これまでの常識が通用しなくなる事だけは、
まず間違いないだろうな、と思っています。

加えて、そんな変わってしまった世界が、
今と比べて便利で、安心で、間違いがないものになる、
という保証も、全くありません。

海外では、日本と違い、
ケータイを通したコンテンツの販売はさかんではありません。

それは、SIMフリーが原則であるなど、
それなりに理由があっての事でした。

恐らく、日本もそういう世界に変わっていきます。
「着うたって、何?」と、子供に聞かれる時代は、意外とすぐそこに来ています。。

※2回に分けて長く書いた割に、
何が言いたいのか時分でもよく分からなくなりました。スイマセン。

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SIMロックフリーで激変するケータイビジネス(1)

XPERIAの発売されましたね。

早速、対抗馬が大好きなS社からも、
HTC Desireなるものが発売されると発表。
うちのOSは2.1だ、向こうはまだ1.6だぞ、と鼻息荒い。

後手後手だったK社も、シャープ製のAndroid機を発表。
あっという間に3社のAndroidが出そろいました。

ニュースでも、ここ数日、Xperiaの事がさかんに取り上げられ、
毎日のように「DoCoMo、いよいよ反転攻勢へ」
的な報道を重ねておりますが、
そんなに市場は熱狂的に待っていたんですかねぇ?

僕も確かにソニエリ党でしたが、今回はそれほど関心がありません。
やっぱ、i-modeメールがネイティブで備わっていて、
普通に使えてくれないとなかなか・・・
一応、秋には対応してくれる、という話しですが。

ところで、Xperiaの発売に合わせるかのように、
総務省は、久しく静観していた「SIMロックフリー」を言い出し、
しかも、今回は法制化して強制しようとしています。
何度も公聴会やったりして議論してきたわりに、
結局はこうやってトップダウンになるわけですから、
結論ありきで時間掛けて議論してどうするのか、
と言いたくなります。

しかし、各キャリアは、この要求をあっさり呑んだようです。
数年前までは、是が非でも断固反対、の立場だったはずが・・・

各キャリアは、いずれこうなるだろうと予測し、
「その後」を睨んで商品を展開してきました。
Xperiaなんて、まさにその1つです。
それなりに道筋をつけられそう、と判断しての受諾だったのかな?、と思います。

なぜ総務省はSIM鍵解除にこだわるのか?

表向きは「国内での競争を促す事で、価格の下落に繋がる」
などと言ってますが、本心は別のところにあって、
「国内メーカに、海外への積極的な進出と競争を促す」
事の方が主な目的のようです。

曰く、日本では、キャリア主導で端末が作られる。
端末メーカは、キャリアの意に沿った製品を作るだけ。
なので、国内のケータイは「ガラパゴス」状態だし、
各メーカが海外に進出する機会を阻害している、と。

なんともバカバカしい話しです。

日本のキャリアが、メーカに課している課題は、
非常に厳しく難しいもので、それを実現するのは、大変な技術が必要です。

「ガラパゴス」と言うと進化が止まっているようなイメージを受けますが、
実際は「進化し過ぎている」と言った方が正しいです。
NOKIAなどは、日本では勝機無しと判断して撤退しました。
むしろ、「悔しかったら、こんなの作ってみれば?」
と自慢してもいいくらいです。

それが逆に、海外で通用しない原因でもありますが。

また、一般に「日本のケータイは高い」と言われますが、
それも実はおかしな話しなのです。

ケータイは、少し前までは「1円」で買えるのが当たり前でした。

それはそれでおかしいわけですが、
ビジネスとしては成立していたのが、また不思議な事であります。

各キャリアは、端末メーカにケータイを作らせるわけですが、
開発費の半分程度は、キャリアが負担しています。

今でこそ、SHはシャープ、Pは松下(パナソニック)など、
メーカが宣伝・CMを打っていますが、
これも前までは、ゼッタイに製造メーカ名を表に出しませんでした。
あくまで、N502iは「DoCoMoの製品」、P902iも「DoCoMoの製品」、
として売られていたからです。
OEMとは少し違いますが、
販売者と製造者が違う、という意味では似ているかもしれません。

一方で、キャリアは、お客様に販売する時も、
本来の価格よりも安い値段で販売するため、
いろんな手段を講じています。
以前なら、「販売奨励金」、つまり「1台ケータイが売れるごとに、
一定額の奨励金を販売店に与える」というシステムでした。

現在では、端末購入時に2年契約をする事で、
「その2年間に分割払いしてくれれば、基本料金を安くしましょう」
という感じで、総合的に端末価格を相殺するやり方が多くなっています。

メーカの開発費を負担し、かつ、ユーザの端末代も負担する。

それでも儲けを出せるのは、
ユーザが支払う諸々の料金で収入を得ていたからでした。
すなわち「通話代」「通信代」、そして「コンテンツ売上手数料」です。

今は、奨励金ビジネスをあきらめて、
本体価格はあまり下げずに販売し、
その変わり、基本料金を安くしたり、各種割引を多く用意するなど、
市場のスタイルに変化をもたらしてきました。
この変化は、SIMフリーへの前振りであった、と理解する事が出来ます。

ちなみに、話題話題と耳にタコができるアイフォーンですが、
これは典型的な販売奨励金ビジネスで成り上がってきました。

アイフォーンの販売が始まって割とすぐに、
3Gの8GBモデルが実質タダになりました。
そのキャンペーンも、期間限定と謳っておきながら、
何度も何度も延長し、今では、3GSの16GBが、実質タダです。

実質、って事は、その値下げした分は、
SoftBankが負担しましょう、という事です。

また、Apple社は、アイフォーンの売上の何割かをピンハネしていきます。

ユーザの多くは、アイフォーンでは電話しないでしょうから、
「通話料」で稼ぐのは難しい。

通信は、定額制にしている人が多いはずなので、
「通信料」で稼ぐ事も難しい。

音楽やアプリの配信は、Appleが運営している直営サイトのみ。
なので、一般の着メロ、着うた、待ち受け等のように、
コンテンツプロバイダが配信して売り上げた一部を、
キャリア側がピンハネする、という「コンテンツ手数料」ビジネスも取れない。

正直、アイフォーンの売上で本当に儲けは出ているのか?、
という疑問があります。
まさに、BBモデム無料配布、に近い戦法ですが、
「その後」儲かる術が無いように思われて仕方ないのですが・・・

アイフォーンが牽引するスマートフォンビジネス、なんて言いますが、
こんな崩れたビジネスモデルで成功成功と言っているのが、
とても不思議で、疑問で、不気味であります。

さて、もう長くなってきたので、
本当に喋りたかった「コンテンツビジネスの崩壊」については、また次回に・・・

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