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2016年8月21日 (日)

トキナー 60-120mm F2.8 AT-X120 を再評価する

前々回の埼京線、前回の189系と、8月13日に撮った写真を続けてアップしましたが、
この日のもう一つの目的は、メンテナンスしたばっかりの(なんせ、この日の午前中の話しw)、
「Tokina 60-120mm F2.8 AT-X120」を試写する事でした。

Dsc_1518

ヤフオクで、興味深いジャンクレンズセットを見つけて、
落札した中の一本が、このAT-X120でした。
中玉にカビの群生があったので、サクッとバラして(と言いつつ2時間半ほど)、
そこそこ綺麗になったところで撮影に出かけたのでした。

Dsc_1517

正直、元に戻せるか不安でしたが(笑)

落札してから試写するまでの数日間、
ネットでこのレンズのことを調べてました。
いくつかレビューを見かけましたが、要約すると、

・「ポートレートズームレンズ」と銘打って発売されたが、短命に終わった
・そのため市場にあまりなく、一時割と人気が出て高価に取引されていた事も
(ちなみに、今回はジャンクレンズ3本2,200円で落札。笑)
・開放ではソフトフォーカスのような描写(特にテレ端)
・ズーム全域に渡って解像度が低い
・カリカリしたところがなく、柔らかい描写

まぁ、割と散々な評価が多かったかな、という印象。

トキナーでソフトフォーカスのよう、と聞くと、
思い出すのはAT-X270(28-70mm F2.8)です。
あのレンズのテレ端開放の写りは、まさにソフトフォーカスでした。
AT-X120も同時代のレンズですから、当然、「あの写り」を想像してしまいます。

一抹の不安が頭をよぎる(汗)

さて、撮影ポイントに向かう道すがら、まずは「柵の上を歩く鳩さん」を撮影。

Img1011

テレ端で開放。さすが、ポートレートズームを謳うだけあって、
まろやかなボケ味がたまりません。

が、今回はそこに目を付けません。
このカットに前後して何枚か撮った中から、2枚を等倍で比較。

Img1010_magni

数秒以内に立て続けに撮った2枚ですから、ほぼ同条件です。
が、左のカットの方がパシッとシャープに決まってます。

確かに、1カット1カット、ピントを確認しながら撮ってました。
フォーカスエイドを頼りにしたり、マットピンで追い込んだり。
で、実際、こうしてピントの微妙な違いで描写が大きく変わってしまいました。

「このレンズ、相当ピンの<山>が狭いな。」

テレで開放F2.8なので、被写界深度が狭いのはある程度当然としても、
感覚的には、並みのレンズよりはるかに「狭い」のでは、と感じました。

次に、道ばたに咲く花を、半逆光ぎみに。

Img1039_raw

地面スレスレに花を撮るため、当然、ファインダーではなくライブビューで撮影。
中心部を拡大してピントをあわせて撮ってみたわけですが、
合わせた部分を等倍拡大するとこんな感じに。

Img1039_magni_2

合わせたつもりの花はやや甘いですが
(そもそも、花の手前と奥でも、だいぶピントのズレ方が違いますが)、
この花よりもやや近距離にある葉っぱや、茎から生えてる産毛(?)は、
非常によく解像しています。
LV拡大をもってしても、完璧に合わせるのは難しいようです。

開放はこんな感じでシビアですが、
さて、1段絞ってF4.0だとどんなもんか。

途中、井の頭線をパッと撮ってみて、ビックリしました。

Img1014_raw

明らかに開放とは異なる描写である事が、
K-50の液晶でもすぐに分かりました。
拡大表示してみるとビックリ仰天の解像度。

Img1014_magni

おいおい、何だよこれ!どこが「甘くて」「解像度足りない」なもんですか。
バシッ!とシャープにピントが決まるではないですか。

この瞬間、それまで目にしてきたレビューの中身は、
スパッと頭から消えてしまいました。

まだ1日しか撮ってないですが、おおよそ、こんなレンズだろう、と理解しました。

・開放、特にテレ側ではシビアなピント合わせが要求される。
完全に合焦すれば素晴らしくシャープに描写するが、
一眼レフのファインダーやフォーカスエイドで充分な精度は得られない。
・EVFや液晶でフォーカスアシスト(拡大表示)できるなら、
積極的に活用してピントを追い込む方が良い。
・1段も絞るとシビアさが失せて使いやすいレンズになる。
解像感にシャープさも加わり、造形物の撮影にも全く支障がない。

ようするに、「甘くて」「解像度が足りない」のは、ピントが合ってなかったんだろう、という事です。

それはでも、無理の無い話しでもあります。
光学ファインダー以外にピントを合わせる術が無い時代、
マットやスプリットでこのレンズ開放のピントを合わせるのは難しかったろうと思います。
まして、ファインダーとフィルム面とで、もしわずかでもズレがあれば、
もしマグニファイヤーで拡大してピント合わせたとしても、
そこが実は合ってないところ、という事も充分にあり得る話しです。

ある意味、デジタルの技が使える世の中になったからこそ、
このレンズの本来の実力を、ようやく引き出せるようになったのかな、と思いました。
それでも、じっくり構えて息を殺してピントをあわせないと、
本当の意味で合焦させるのは困難だと思います。

なんともシビアで、撮り手の腕を試すレンズではないですか。

お遊び(気の迷い?)で買ったつもりのレンズでしたが、
これからじっくり「戦って」、本来の「良い描写」を勝ち取ってやろう、
という意気込みが湧いてきました。(いいのかそれで。笑)

※当エントリの写真は、全て(最初の2枚以外)、
PENTAX K-50
Tokina 60-120mm F2.8 AT-X120
2016年8月13日

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2016年4月 9日 (土)

「写ルンです」30周年、これが初代モデル

「写ルンです」30周年記念サイト

さすがの富士フイルムさんも、
「写ルンです」の30周年がこれ程盛り上がるとは、
予想できなかったのではないか、と思います。

フィルム生産量は最盛期の1%以下、と言われる昨今、
これが最後?のお祭りになるのかしら、という淋しい思いもありますが。

30年前、はじめて登場した「写ルンです」は、
「110判」(ワンテン)のフィルムを採用したものでした。

すぐに「135判」(35mmフィルム)を採用したものが発売されたので、
110の「写ルンです」が流通した量も期間も、限られていたような気がします。

フィルムが110であった事の副産物?として、
なぜか、うちには「初代」の「写ルンです」が残っています。

Dscf4470

本来、「写ルンです」は撮り終わった後、
そのまま現像に出すものですが、
この「写ルンです」は、中のフィルムだけを撮りだして現像に出したので、
器だけが手元に残りました。
110判が、カートリッジ式のフィルムだったからこそ出来た芸当です。

なんでフィルムだけ取りだして現像に出したのかは謎です。
当時、自分は小学校4年生か5年生だったはずで、
その理由は、親か兄に聞いても覚えているかどうか?
まぁおかげで、こうして30年後に「話しのタネ」になって良かったんですが(笑)

せっかく本物が手元にあるので、ご紹介したいと思います。

Dscf4481

Dscf4483

裏と下面には、説明文が記載されています。
フィルムが110判なので、フィルムカウンターは裏面(カメラなら裏蓋のあるところ)
の小窓から確認できるようになっています。

「写ルンです」は、あくまで「レンズ付きフィルム」であって「カメラ」ではないので、
説明にも大きく「このフィルムケースのまま撮影を」と書いてあります。
まだ登場したばかりで「撮影できるフィルム」なんて世に無かったわけですから、
こんな説明を大きく書いておく必要があったんですね。

Dscf4473_2

箱から出してみました。
何とも無機質なプラスチックの塊(笑)
まったく素通しのファインダー、
いかにもチープそうなプラスチックレンズ、
そして、110なので、巻き上げノブが前面下部にあります。

Dscf4475

裏側は、薄い金属板で110フィルムを抑える構造です。
今はネジで止めてありますが、
遠い記憶には、下部はプラスチックで固めて留めてあったように思います。
それをカッターで削って板を外して、フィルム取りだしたんじゃなかったかな、と。

Dscf4478

板を外せば、フィルムは簡単に取り出せます。

ところで、このコダックの「Verichrome Pan」は何ぞ?、って話しですが、
これも、以前、実家の引っ越しで片付けている時に、
押し入れの奥から何本も出てきたフィルムの1つ。

何本かあったので、お遊びで一つ中身を出して、
こうして「写ルンです」の中に入れてあった、という話し。

110判のフィルムは、富士フイルムやフェラニアが生産を中止後、
一端「絶滅」しましたが、その後、Lomographyなど、
いくつかの会社から復活し、まだ細々と販売されています。

それも果たしていつまでやら、という世の中ですから、
この、きっと「恐ろしくチープな写り」であろう初代「写ルンです」で、
約30年振りに写真を撮ってみようかな、と思っています。


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2015年12月 6日 (日)

フジノン A18x8.5BEVM-28をフォーサーズで使う

映像用のフジノンレンズ、B4マウントの「A16x9BRM-28」
を取引先の方から頂いたのは夏の事で、
試写した写真も、既にブログにアップしております。

その後も、子供の行事を映像で撮る場合など、
非常に重宝しております。
SD時代の古いENGレンズですが、さすがはフジノン。

でも、このレンズは「エクステンダー」が内蔵されていません。
映像用のレンズは、エクステンダーを内蔵していて、
スイッチ一つで焦点距離が2倍に、という物が多くあります。

また、エクステンダーをONすると、イメージサークルが大きくなって、
4/3型(いわゆる「フォーサーズ」のサイズ)もまかなえる、
というウワサは聞いておりました。

頂いたフジノンは、映像専用として、
LUMIX G5の「EXテレコン(映像)」を常にONにしないと、
著しくケラレてしまうので、写真には使うのが難しいレンズでした。
「エクステンダーが内蔵なら、写真でも使えるかも」
と考え、ヤフオクで安いのを物色してましたら、
少々難ありで約7千円の物を見つけまして、落札しました。

Dsc_1020

型番は「A18x8.5BEVM-28」です。
フジノンの型番ルールですと、
頭の「A」は「2/3型」用、
「18x8.5」は、焦点距離が「8.5mmからの18倍ズーム」
という意味で、実際、ズームは「8.5-153mm」の18倍ズーム。
「B」は池上マウント、「E」はエクステンダー、の意味です。
「VM」は、調べましたけどよく分かりませんでした(笑)

写真用レンズの言い方だと「8.5-153mm F1.7」と表現する方が分かりやすいですね。

G5で使うなら、エクステンダーは「入れっぱなし」の方が良いので、
すると、焦点距離が2倍、絞りは2段暗くなるはずだと思うので、
実質は「17-306mm F3.5」って感じになると思います。

それを、MFTで使えば「35mm判換算」で「34-612mm」となり、
鉄道撮りで常用するには最適なレンズとなります。

ひとまず試写を、と思って久しぶりに行ってみた、中央線の高円寺駅。

1000928
Panasonic LUMIX DMC-G5
Fujinon A18x8.5BEVM-28 ※エクステンダー使用
1/640秒 F8くらい(ISO160)
中央線 高円寺駅
2015年12月5日

「あれ、あんな所にスカイツリー?」

線路から真っ直ぐ向こう、スッとそびえるツリーの姿にビックリ。

絞りは、確かリング上で「F4」くらいだったと思うので、
エクステンダーで2段暗くなってるとすると「F8」ってところでしょうか。

テレ端より少し引いた覚えがあるので、120mmくらいだったかな、とすると、
換算で120*2*2=480mmくらいかな、多分。

1000928_tri

背景のビル部分をピクセル等倍で切り抜いてみるとこんな感じ。
(画像クリックで等倍の画像です)

いやはや、とにかく、中心部が非常にシャープ。
空気のゆらめきまで描ききってる感じではないですか。
1600万画素の静止画でこれだけシャープなら、
もし、将来G7を買って「4K動画」を撮るようになっても、
解像度不足でピントが来ない、なんて心配をする必要は皆無のようです。

また、イメージサークルも、4/3型を押さえてますが、
残念ながら、さすがに四隅は少し流れるようです。
絞っても、完全には改善しない様子。

1000920

なので、こんな感じで、あまり被写体を端に置くと、
肝心の被写体がハッキリ写らない、という事になるので、
なるべく真ん中の方に収めるように工夫しないと厳しそうです。
(ちなみにアレは、時々都心を飛んでいる、
メットライフアリコの宣伝用飛行船でした。
っつーか、日本にはもうこの一機しかいないらしい。)

映像だと、アスペクト比が16:9になるので、
この写真よりは四隅が少しトリミングされます。
軽く録ってみた感じでは、2段も絞れば周辺の流れは
あまり気にせずに済みそうな印象です。

映像の場合は「最後の手段」として、
本体の「EXテレコン(動画)」をONにすれば、
センサーの真ん中の「1/1.7型相当」(と思われる)のみ活用した、
ピクセル等倍のHD動画を撮影する事が出来るので、
そうすれば、四隅まで完璧にピントの来た動画を録ることが出来ます。
(その場合は、エクステンダーもOFFにして問題無いんですが、
いかんせん、この落札したレンズは切替スイッチが取れていて、
簡単に切り替えができないのが惜しいところです。そのうち直さないと。)

さて、今日の試写では、「グリップ」をつけてると嵩張るし重いので、
外して持ち出したわけですが、
すると、ズームが、自重で勝手に動いてしまう事が判明。
また、絞りもカラカラとすぐ動いてしまうので、
撮るために構えるのも一苦労、という有様でした。

それなら逆に、グリップを付けてる方が安心そうなので、
次回はグリップ付きで撮影に臨みたいと思います。
(あるいは、テープ持参でペタペタ貼って固定させる、という手も。笑)

このレンズ、調べてみると、
富士がまだ製造していた頃は、一本100万!以上する高価なものだったよう
(まぁ、ENGのレンズなんて、それが当たり前の世界なんでしょうが)
それだけに、非HD時代のレンズですが、
ポテンシャルの高さはズバ抜けていて、
日頃、1000円やそこらのレンズの良し悪しを論じているのが、
いかにも馬鹿馬鹿しくなる程です。
しかも、このサイズ感で、35mm換算35-600mm程をまかなえるわけで、
今時のカメラ・レンズメーカーさんは何をしておるのよ?、
って気もしてきます。

今日は少ししか試写できなかったので、
この年末年始あたり、どこか本腰据えて撮影に行ければな、と思っています。

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2015年9月23日 (水)

南千住散歩【予告篇】

以前は、「カメラ一台、レンズ一本、フィルム一本(主に白黒)」で、
東京をフラフラ歩いて街の様子をキャプチャするのが好きでよく行ってましたが、
最近は時間も体力も?気力も?失せぎみで、とんとご無沙汰しておりました。

先日、久しぶりの東京散歩。
今回は南千住付近を歩いてみました。

Minamisenjyu

日比谷線の「三ノ輪」で降りて、
都電の「三ノ輪橋」を通り、
かつて「東京スタジアム」のあった辺りをグルッと回って、
南千住駅から「隅田川駅」に抜け、そこから隅田川の河川敷に辿り着き、
「白髭橋」を渡って東向島まで、が今回のルートでした。

「都心散歩」をしなくなった理由の一つが「フィルムの現像」で、
いつも現像に行っていたのは新宿東口の「ビックロ」。
安い事と、外注先がプロラボなので品質も安心、という事、
何より、会社帰り寄れる事もあって重宝してましたが、
今の仕事は都心にまったく寄りつかないところなので、
撮影後の現像もままならなくなってしまいました。

現像後の「処理」も大変。
ホコリに気をつけながらスキャンしたりデュープしたりして、
それをPhotoshopで整えて画を作っていくのに結構な時間と手間が掛かります。
正直、Photoshopと向かい合って画作りする気力も失せぎみです。

それはそれとして、今回のフィルムは、今頃熊本の「トイラボ」さんに着いている頃でしょうか。
現像済んで、戻ってくるのは週末か週明けでしょうから、
そこから画を作って、公開できるのは2週間後?
その頃には北海道出張が入っているから3週間くらい掛かるかも。

また気が遠くなってきた(汗)

て事で、先に「機材写真」だけアップしちゃいます。

Dsc0273

新宿東口の名店「アルプス堂」のジャンクだった「Canon Poupulaire」。
一般的には「Canon P」と呼ばれているカメラ。

見た目は綺麗で、ガバナー不調につき1/15秒以下は無理そうでしたが、
昼間に撮るなら関係なし、という事で分解整備もせずに撮ってみました。
もう何ヶ月も前に買ったのに、やっと初陣を飾る事が出来ました。

「M2」を売ってから「宿主不在」が続いた「Jupiter-12」。
このお気に入りレンズを持っている限り、
フィルムを完全に卒業する事はないだろうな、と思うのですが。

このポートレートは「NEX-C3」と「SIGMA 19mm F2.8 DN」の組み合わせ。
「C3」の写りは非常にまろやかだし、DNレンズとのマッチングも良いので、
もっぱらこの組み合わせのまま、ほとんど外す事がありません。
NEX-6を売って、代替のつもりで買った「C3」、
日増しに「お気に入り度」が高まっていく、不思議なカメラです。
そして、DNの30mmや60mmもいいなぁ、と思い始めたりして。

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2015年8月26日 (水)

B4マウント「Fujinon A16x9」を、Lumix G5に

会社で付き合いのある映像制作会社の方から、
「古いSDのフジノンがあるんですけど、いりますか?」と声を掛けて頂きました。

2/3型用だからマウントはB4で間違いない、という事だったので、
じゃあ、と喜んで頂いてきました。

Dscf4412

頂いたフジノンは、写真用レンズ風に言えば「9-144mm F1.8」というところです。
正式な名称は、恐らく「A16x9 BRM 28」。
恐らく、というのは、フジノンレンズの型番は、グリップに書いてあるんですが、
頂いたレンズのグリップは、他のレンズのものと交換されていた事、
また、同じ焦点距離のフジノンレンズはいくつかあるようなので、
ネットに転がっている写真等から推測した結果、という事です。

ちなみに、フジノンレンズの型番命名規則はこちらの通り。
2/3型である事、また、「9mmから16倍のズーム」ということで、
「A16x9」までは間違いありません。

マイクロフォーサーズの「Lumix G5」を買った時点で、
いつかはB4マウントのレンズも使ってみよう、と思ってましたので、
これを機会に、という事でマウントアダプタも新たに買い求めました。

B4→MFTのアダプタ、いろいろ出ていますが、
いつもお世話になっている「muk camera service」のものが、
なんだかんだで一番お手頃価格だったので、これをチョイス。
(ちなみに、同じmukさんで、プロ仕様のものもあります。)

Dscf4415

映像用レンズに付きもののグリップを外し、
また、効果はありそうだけどやけに巨大なフードを外した状態で、
G5に取り付けてみたら、なんだか、普通のズームレンズをつけてるみたいです(笑)

最終的には「映像専用」で使うつもりですが、
試写は、いつも通りスチール(写真)じゃないと、何となくピンとこないので、
毎度のごとく、喜多見駅のホームからいろいろ撮ってみました。

以下の2枚は、いずれも、テレ端の144mmで撮影したもの。
ただし、本体の「EXテレコン」の倍率を変化させて、
上は「1.2倍」に、下は「2倍」に設定して撮影したものです。
都合、上は「144*1.2*2」で350mm相当、下は「144*2*2」で580mm相当、という事になります。

1000819

1000821

静止画で撮るには、ボケがだいぶ汚くてうるさいですね。
古いビデオ用の高倍率ズームなので、致し方ないところです。

SD用、という事でしたが、意外とちゃんとピントはきています。
撮影中は、中心部拡大してピント合わせようとしてもハッキリわからず、
こりゃ解像度不足だな、と思ったんですが、仕上がりはそうでもありませんでした。

実は、このレンズ、どうも「球面収差」が凄いようです。
最初、開放で撮ったら、こりゃソフトフォーカスか、という「激甘」でビックリしました。

これは、絞りを変えながら録画した映像ですが、
映像の最初、開放の方だと、街灯など灯りが完全に「繭状」になっていて、
光源の蛍光灯等の形が全く分かりません。
そこから、F2.8、F4.0と絞りに従って急激に収差が減っていき、
F5.6だと、蛍光灯の形もハッキリ分かるようになります。

上記の喜多見駅の試写写真も、F5.6まで絞って撮影したものです。
恐らく、F4.0までだと、文字や数字がここまでクッキリとは写ってくれないと思います。

ちなみに、B4レンズは、そもそもグリップが付いている状態がデフォルトで、
グリップを外して撮る、という使い方は、当然ながら考慮されていません。

今回、邪魔になるから、と思ってグリップを外して撮影に行きましたが、
フォーカス、ズーム、アイリス(絞り)のいずれのリングも、
軽く触っただけですぐに動いてしまいます。
あらかじめ、置きピンであわせておいたのに、
いざ撮影、となるとフォーカスずれてて慌てて修正、という事が何度かありましたし、
特にアイリスは「カラカラ」と実に簡単に動いてしまうので、
テープで仮留めして撮影、という事をやっておりました。
この辺りの使い勝手は、もう一工夫を考えないとな、と考えています。
(Cマウントの工業用・監視用のレンズだと、
ネジで固定する方法がありますし、
実際、ネジ穴がいくつかあいていたので、それを活用できるかな、と思っています。)

ところで、このフジノンは「2/3型」のセンサーを搭載したビデオカメラ用のレンズなので、
当然、マイクロフォーサーズ(4/3型)のイメージサークルは満たしていません。

そこで、実際、どの程度のイメージサイズなのか、EXテレコンをかけず、
G5の最大解像度で撮影してみました。

G5_a16x9_2

ワイド端9mmが、一番イメージが小さいのか、と思ってましたが、
実際は、18mmあたりが一番小さかったです。
そこから、テレにいくに従って徐々に大きくなっていき、
70mmを超えた辺りから急激に大きくなり、テレ端では、
フォーサーズのイメージサイズにかなり近くなります。

一番小さい18mm付近でも、EXテレコン(静止画)の倍率を2倍にすれば、
ほぼケラれずに撮影する事が出来ます。

また、テレ端だと、そもそもあまりケラれていないので、
倍率を1.2倍にする程度で四隅までちゃんと写るようになります。
(喜多見の試写写真が、実際、1.2倍と2.0倍で撮っております)

ただ、映像はともかく、写真の場合、
始めから「EXテレコン」使う前提で解像度を「M」「S」に落とすよりは、
ひとまずは「L」で撮影しておいて、
後から写っている部分だけを切り抜く(トリミング)する方が、
好きなアスペクト比、また縦長か横長か、
といった加工の自由度が担保される、という考え方もあるかな、と思います。
その場合は、周辺の暗い部分に露出が引っ張られるので、
マニュアル露出で撮るなり、中央重点測光やスポット測光をするなり、
何らかの工夫は必要になるかな、とは思います。

最後に、改めて、Lumix G5の「EXテレコン」についておさらい。

G5の「EXテレコン」は「写真」「動画」で挙動が違います。

写真の場合、まず、静止画の解像度は「L」「M」「S」
(それぞれ「1600万画素」「800万画素」「400万画素」)
に設定できますが、「L」ではテレコンは使えません。

「M」だと、「1.0倍~1.4倍」でシームレスに倍率を変更できます。
「S」だと、「1.0倍~2.0倍」に変更できます。
(変更の方法は、シャッターボタン手前にある「ファンクションレバー」
の可倒によります。)

一方、「EXテレコン(動画)」の場合、ONにすると自動的に倍率は「2.4倍」になります。
恐らくですが、1600万画素あるセンサーの、
中心部約200万画素(フルHDの画素数)部分だけを使っている、
という事なんだろうと思います。

静止画にしろ映像にしろ、いわゆる「電子ズーム」と違い、
見かけの解像度は無理に引き上げず、
「等画素」で記録する事で「無理矢理」感を無くしたのが、
EXテレコンである、と言えます。
正直、写りはペンタやニコンには劣る、と思う松下のミラーレスですが、
EXテレコンが使える、というだけでも、非常に価値があります。

そうは言っても、うちのG5は、実質「カムコーダー」なんですけどね。
しかも、私用より、仕事で使う事の方が多い、という(泣)

なお、Lumixの「EXテレコン」の挙動については、
機種によっていろいろ細々違うようですから、
もし「EXテレコン」狙いで松下のミラーレスを買うなら、
あらかじめ、静止画の場合、映像の場合、
どう挙動するのかをよく調べられる方が賢明かと思います。

※少なくとも最近は、ファンクションレバーが非搭載だったりするようで。
結構便利でいいなぁ、と思ってるんですけどねぇ。

B4レンズのフジノン、正直「使いにくい」レンズですが、
それなりに小型な割には高倍率で撮影できるので、
「晴れた日にしっかり絞りを絞る」など、気をつけてさえいれば、
ちゃんとした映像を撮影する事ができそうです。

G5+SDのフジノンで撮影する映像、また近いうちにじっくり撮影して、
早々にここで実写として紹介できるようにしたいと思います。

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2014年11月 8日 (土)

コンデジの最終進化系?パナソニック「LUMIX DMC-TZ60」

主にファミリー用の写真・映像カメラとして使用していた、
ソニーのCyber-shot「DSC-HX100V」を「DSC-HX50V」に買い換えたのは、
まだ5ヶ月程前の事でした。
その時の事はブログにも書いた通りですし、
そもそも、発売当時に「バケモノ登場」と書いた事も覚えています。

100Vから50Vに替えた事で、
機能的には必要な物がほとんど失われる事無く、
「普通のコンデジ」として持ち歩けるものになり、
非常に便利になった、と喜んでおりました。

もちろん、厳密に見ていけば、写りはそれほど良くないし
(少なくとも、それまで使っていた「P310」「P330」に比べれば)、
「普通のコンデジサイズ」とは言え、かなりマッチョで大きいものでしたから、
必ずしも「何もかも満足がいった」わけではありませんでした。

でもその辺りは、トレードオフの関係、
日本語にすれば「あちらを立てればこちらが立たず」とでも言いますか、
便利さをこの小さいボディに詰め込んだわけだから、
写りとか操作性とか、ある程度犠牲になっていたとしても、
カメラとしての価値は失われるものではない、と思っておりました。

しかしまぁ、世の中には「そんなもんじゃない」ものがあったんだなぁ、と、
最近になってやっと知った、というか、気づいたのです。

パナソニックのコンデジ「LUMIX DMC-TZ60」です。

Dsc0060

そもそも、松下のカメラは、つい先日まで「アウト・オブ・眼中」でして、
どんな製品があるのかもよく知らないような有様でした。

それが、マイクロフォーサーズの「LUMIX G5」を使ってみて、
松下のカメラもなかなか良いな、と思い始めてから、
初めてコンデジの方にも目が行くようになりました。
そこで、初めて気づいたのです。「TZ60って、なんか良くね?」、と。

以下、羅列してみます。

・小型である(普通のコンデジサイズ。マッチョさは微塵もない)
・24-720mm相当の超高倍率ズームレンズである
・もちろん、手ブレ補正も抜群にきく
・24mm、28mm、35mm…と、ステップアップでズームできる
(レバー倒したままだと、スキップしてどんどんズームイン/アウトしてくれる)
・フルHDのAVCHD動画を録れる(1080pまで対応)
・動画を撮りながら、16:9の静止画も撮影できる
・低解像度ながら、EVFを内蔵している
・電子水準器(斜め/前後)が付いている
・Wi-Fiでのリモート操作や、スマホへのデータ転送が出来る
・レンズ鏡胴回りにコントロールリングがあり、絞り値など制御できる
・十字キー「左」でフォーカス設定をすぐ変更できる(MFなど)
・1800万画素のMOSセンサーは、なかなか写りが良い
・RAWで記録できる。RAW+JPEGの同時記録も可
・レリーズしてプレビューが表示されてる時、
すぐレリーズすると次のカットが撮れる
(HX50Vだと、プレビュー終わるまで撮影できず、待たされる)

上記には、HX50Vでも満たしている利点も含まれます。
逆に、HX50Vの機能で、TZ60に無い、というものは、無い気がします。

とにかく「便利」と思える機能は、全て、と言って良い程詰め込まれています。
そして、カメラとして肝心の写りも「良い」、というもっぱらの評判。

これだけ機能を取り揃えていて、それで高いカメラなら「さもありなん」と思いますが、
このカメラを知った時点で、既に3万を切る価格に下落してました。
そして、虎視眈々と価格を見張ってたら、アッと言う間に2.5万を切るところにまで!

もはや、何も躊躇する理由はありませんでしたので、
まだ半年も使ってないHX50Vを売って、TZ60に乗り換えました。

先日、日暮里近辺を歩いた時に、いろいろ撮り回りましたが、
仕上がりを見てみますと、無粋な表現ではありますが「コンデジっぽくない」と言いますか、
多機能な超望遠ズームのコンデジだから、と妥協したところが一切感じられず、
充分「作品」を撮れるクオリティを持ったカメラだ、という事がよく分かりました。

P1000056_tz60

日暮里に行く前に、近所の喜多見駅で「定点撮影」。
いつもの場所でいつものように撮るのが、カメラの事を一番よく分かります。

35mm判換算で「500mm」までズームしての撮影。
こんなの、普通のコンデジで「液晶画面見ながら」だと、到底撮影できません。
低解像度でも、EVFが付いているからこそ出来る芸当です。
日頃、一眼レフやミラーレスで撮ってる同じ構図の写真と、
見比べてもなんら遜色がありません。
「もう、一眼レフもいらねぇんでないの?」という囁きが脳裏をかすめます。

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一気に、日暮里方面までやってきました。
何やら古びた広告文が載った、古い高架橋を京成電車が走り去ります。

電車を「動体ブレ」させるために、感度を落とし、絞りを絞り、
シャッター速を落とそうとしてみましたが、
そんな小細工?をすぐに出来るのも、TZ60の利点。
HX50Vで同じ事をやろうと思っても、なかなかすぐには出来ませんでした。

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常磐貨物線に乗り入れようとしている貨物列車。
これ、実はカメラをフェンスの上に掲げて撮影しています。
左手でカメラを持ち上げつつ、右手ではスマホを持ち、
Wi-Fiのリモート撮影機能でパシャっと一枚。
以前なら、可動式の液晶を持つ個体であれば、液晶を下に向けて、
顔を上に向けて、カメラを見上げるようにして撮影する必要がありましたが、
Wi-Fiで簡単に遠隔操作できるようになり、より構図の自由度が増えました。
(リモート撮影は、HX50Vでも使える機能でした。)

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番猫?さんを1枚。
真っ黒なニャンコさんでしたが、シャドーもギリギリ潰れる事無く、
陰影を写し出してくれています。
ただ、背景の花の色が少し飽和していますかね。
その辺りが、もう一歩ってところかなぁ、とは感じるところです。

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東武の「堀切駅」での1枚。望遠を、テレ端(720mm)にし、
EVFを覗きながらシャッターを切った一枚です。
一眼レフだと、720mm(ないしそれ相当)のレンズを持ち出すのも大変だし、
それを構えて、ちゃんと構図に収めて撮るのは至難の業ですが、
手ブレ補正がしっかり利いてる中で、EVFを覗いて構図を決めてシャッターを切れる。
ほぼイメージ通り、問題無い写真を、いとも簡単に撮れてしまうのが驚きです。

なーんて事無い構図の編成写真も、720mm相当だと、
グッと圧縮されて、存在感が浮き立って見えるもんだなぁ、
と今更ながらの発見もあり。これはかなりの武器になります。

と、TZ60の良いところばかり書いてますが、
何も問題を感じてないわけではありません。

・心なしか、電池の保ちが悪い(気がする)
・Wi-Fiでスマホと接続する時、毎回NFCでタッチする必要がある
(HX50Vだと、最初に認証しておけば、後はスマホのWi-Fiをオン&アプリ立ち上げで自動接続)
・EVF(LVF)の切り替えがマニュアルのみ(オートも欲しかった)

まぁ、羅列した利点に比べれば、
他愛のない問題ばかりですが。

とにかく抜け目の無いカメラなので、
後2,3年くらいは、充分に役割を担ってくれるだけの銘機だ、と感じています。

スマホの世の中、コンデジが売れない時代となりましたので、
メーカーとしても、機能や技術を出し惜しみする事無く、
本当に喜ばれるであろう機能をフルに搭載し、
値段も安く提供する、今後ますます、そんな時代になってくるでしょうし、
それは、エンドユーザーには願ったり叶ったりな事でもあります。

ひとまず、TZ60は、現在考えられる最高のコンデジ、
もはや「最終進化」と言っても過言では無いかも?と思える出来の良さです。
「今更コンデジでも」という方は、ダマされたと思って、
店頭で少し手にしてみてはいかがでしょうか。


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2014年10月26日 (日)

ちょっと懐かしい?NEX-C3の描写は「しっとりめ」

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※写真は全て、
SONY NEX-C3
SIGMA 19mm F2.8 DN
小田急電鉄 和泉多摩川-登戸間(多摩川)
2014年10月25日

NEX-6を売却して、いっとき「NEXレス」な環境となっておりましたが、
代替機として、2代目NEXの下位モデルである「NEX-C3」を導入しました。
ヤフオクで、やや難な箇所がありましたが、動作には問題無し。

C3は、6に比べれば、劣ることばかりの古いカメラです。
EVFはついてないし、シャッターのレリーズタイムラグも大きく、
また、3型番の下位モデルなので、小型軽量に主眼が置かれ、
5に比べてかなり小さいグリップ部は、正直男の手にはちと小さい。

なので、届いた現物を手にした時は、
非常に「敗北感」を覚えたわけですが。

シグマの19mmをつけて、多摩川を少し歩いて撮ってみましたが、
そんな気持ちはすっぱりと飛んでいってしまいました。

あぁ、そうそう、この写りこの写り!、とむしろ懐かしい感じ。

6の前に使っていた、初代「NEX-5」の色合いそのまんまで、
とても懐かしく、馴染んだ感じがしました。

そりゃそうです。C3は「NEX-3」の後継機種。
センサーが1400→1600万画素にアップされたり、ボディが小型化されたりしましたが、
カメラとしての基本機能は3の時のまま、つまり「第1世代」。
シャッターの音を聞けば、これが「第1世代の機構そのまま」である事は、
すぐに分かる事です。

センサーが変わってるんだから、そりゃ写りも変わってるだろう、と思ったんですが、
実際撮ってみたら、5の時と同じ「しっとりめ」で「彩度低め」な写り。
そういや、この写り、好きだったなぁ、と思い出したのでした。

センサーは、C3も6も「1600万画素」で共通ですが、
6では改良が施されている、という話しを聞いてましたので、
写りが違う事は想像しておりましたが、
ここまで「5と同じ写り」を示してくれるとは思いませんでした。

高画素化のおかげで、解像感もアップした印象もあります。

むしろ、6から買い換えて正解だったな、と思い直しているところです。

もちろん、鉄道撮影機材を、LUMIX DMC-G5に譲ることが出来たからこそ、
NEX-6を安心して手放す事が出来、また、鉄道撮影には不向きな、
C3を安価に導入する事ができたわけですが。

NEX-6を売るときに、一緒にLEICA M2も売却してしまいましたが、
NEX-C3があれば、充分「街撮りカメラ」の役割を担ってもらえそうで安心です。

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2014年9月 2日 (火)

EPSON GT-X980、気をつけておくべき事

エプソン、写真対応A4フラットベッドスキャナー2機種 (デジカメwatch)

エプソンから、GT-X970以来、7年振りに「フィルム対応フラットベッドスキャナのハイエンド機」
をモデルチェンジ、という事でニュースが流れてきましたが。

気になるのは、フィルムホルダが改良されて
「アンチニュートンリング処理の施されたアクリル板を採用」し、
「フィルム全面を押さえる仕組みになった」、というところです。

自分が使っている、10年前(じぇじぇ、10年前だって)のフィルムスキャナ、
「EPSON F-3200」も、フィルムホルダにアクリル板を使用し、
平面性を確保している事を売りにしていました。
しかし、このアクリル板に、目に見えないほど小さなホコリ・ゴミが付着すると、
フィルムをスキャンした時に、見事に読み込んでしまう、という問題がありました。

【那和秀峻の最新デジカメレビュー特別編】エプソンF-3200 (デジカメwatch)

今回の980も、それと同じ方式になっているようですし、
そもそも、フラットベッドスキャナですから、
ガラス面の上に置いてスキャンする事になりますので、
都合、「フィルムを、ガラスとアクリル板で挟んで読み込む」
ような形になります。
これだと、相当ホコリの影響を受けるのでは、と危惧されます。
(少なくともF-3200の場合、簡易とは言えフィルムスキャナなので、
センサー側はガラスが無いのがメリットの1つではありました。)

もちろん、ホコリ・ゴミを除去する「digital ICE」機能が入ってますので、
デジタルでの補正はやってくれるわけですが、
果たして、本来のディティールがどこまで問題無く読み込まれるのか。
実際体感した事がないので、なんとも判段のつけづらいところです。

ただ、仮に「高精度」だとしても、
「何をゴミと判段し」「それをどう処理して」「どういう風に補正されたのか」
が分からない機能を使うのは、少なからず抵抗があります。

もう一つ危惧されるのは、970には付いていた「FireWire(IEEE1394)」
の端子が省略され、USB2.0だけになった、という事。

F-3200の場合、USB2.0接続より、FireWireの方が「圧倒的に」早くデータが転送されます。
980では、3200よりはるかに高解像度のスキャンができるわけですから、
それだけ転送されるべきデータ容量も大きくなっています。

せめて、USB3.0になっていれば問題無いんですが、
2.0のままで、FireWireを取ってしまった、というのは痛いんじゃなかろうか、と思われます。

上記2点と、光源がLEDになった以外は「970と共通」と言っていますが、
この2点の変更は、かなり使用感に影響するだろう、と思われました。

この発表を見て「やった!買った!」と思われた方は、
いまいちど立ち止まって、しばらく様子を見られる方がよろしいだろう、と思います。


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2014年7月15日 (火)

LUMIX DMC-FZ1000に期待

松下(と、いまだにパナソニックの事を、そう呼んでしまう)のネオ一眼、
LUMIX DMC-FZ1000」の発売日が近づいています。

既に、試写画像が掲載されたレビューもチラホラとアップされております。

PY(フォトヨドバシ) LUMIX DMC-FZ1000 Shooting Report
Kashapa(マップカメラ) LUMIX DMC-FZ1000

これまでのカメラ・写真人生で、松下のカメラに興味を抱いた事はあまりありません。
(全くない、とは言いません。)
おおよそ、欲しいと思うカメラはペンタックスかニコン、そしてソニー。
それ以外のカメラに興味を抱くとしたら、
余程ずば抜けて利点のある(と思われる)ものに限られていました。

FZ1000は、そんな「余程ずばぬけた」存在のカメラだと思わせてくれる一台です。

このカメラの売りは、1型のセンサーを搭載していることでしょう。
スペックから想像するに、ソニー製のセンサーが入っているのではないでしょうか。
「松下のカメラにソニーのセンサー?」と思われるでしょうが、
実際、そういうカメラは存在するらしい、と噂は聞いてます。
随分写りがいいカメラだ、と思ったら、センサーが内製じゃなくてソニーのだった、
なんて皮肉な話しも聞いた事があります。
よって今回も、「センサーが自社製じゃないなら大丈夫かな」
と安心感を覚えます(ヒドい言いようですが。)

このブログで何度か書いたと思いますが、
自分自身は「大型センサー至上主義者」ではありません。
1/2.3型で1600万画素なんて論外だ、と言われたP310は良い写りのカメラでしたし、
その後継機のP330は、1/1.7型と大きいセンサーで画素数を1200万に抑えたので良い写り、
という下馬評でしたが、まぁ確かによい写りでしたが、
そんなに劇的に、圧倒的な描写力を誇る、という程ではなくてガッカリしました。
最終的には、センサーの大きさじゃなくて、画像処理エンジンの作り込みが問題だ、
と思っております。

そうは申しましても、大きい撮像面である事のメリットは確かにあります。
被写界深度を深く取って、立体的な描写を得られるのは、
小型撮像素子のカメラでは出来ない芸当である事は間違いありません。
1型は、4/3やAPS-Cに比べれば全然小さいセンサーサイズですが、
1/2.3型や1/1.7型に比べれば全然大きく、
「ニコン1」シリーズでも実証されている通り、充分な被写界深度表現が可能なサイズです。

一方、この「被写界深度を生かした描写」である事は、
動画を撮る上で少々やっかりな問題を引き起こします。

動画だと、相手が動く事が多いと思いますが、
被写界深度が浅いという事は、ピント面が薄く、外れやすい事を意味します。
世間では、フルサイズセンサー機での動画撮影が、
映画のような立体的な描写をする、という事で人気のようですが、
そんな難しい環境で、果たしてどれほどの人が、
被写界深度との「格闘」を制して表現をしているのか、疑問に感じます。

映像の世界では、「1型」というのは「大判の撮像面」として昔から定番だ、と聞きます。
FZ1000は、4K撮影も可能、と謳う「映像カメラ」でもありますから、
動画を撮るカメラとしては、「キッチリ撮る」「ボカして撮る」を使い分けやすい、
取り回しの良いカメラなのではないか、と期待が持てます。

1型センサー搭載のネオ一眼という意味では、ソニーの「DSC-RX10
の方が先輩になりますが、こちらは「24-200mm相当」の望遠で、テレ端が少々物足りないです。
FZ1000は、「25-400mm相当」のズーム域を確保しており、実用性で軍配が上がります。
やはり、大型ボディのネオ一眼で、望遠が物足りない、というのは論外だと思うわけです。
そして、400mm相当の望遠でありながら、開放はF4.0と頑張っています。
これなら、かなりボカした表現をする事も可能なのではないでしょうか。

このカメラには「Remote端子」がついています。
LANCの端子でしょうか。だとしたら、
ビデオ三脚のパン棒にズームレバーを取り付けて、
じっくりパンをしながらジワーッとズームイン(アウト)する、
なんて芸当が出来るかもしれません。
(とはいえ、コンデジのズームなので、そんなに滑らかに動くのか分かりません。
少なくとも、ソニーのHX50Vが「ガガガガガ」と品の無い動きをします。)

ズームすると、レンズ鏡胴に「35mm判換算の焦点距離」が書いてあるのも、
非常に大きな魅力に感じるところです。
どうも、ズームして撮影する時に「今は何mmか」が気になってしまう、
古いタチの人間なもんで、「今は200mm相当」とか分かると、
あぁ、200mmなのね、と安心してシャッターが切れるのです。

4K動画が注目されていますが、
他の動画機能に目を向けてみると、
インターバルタイマーやコマ撮り、フルHDのハイスピード撮影など、
役立つ表現技法がいろいろ入っています。
現実的に使いやすい「ムービーカメラ」になっているのが嬉しいです。

ただ、動画の面では、連続撮影時間が「最大29分59秒まで」なのが残念です。
まぁ、普通はそんなに長く撮る機会も稀ですが、
幼稚園で劇を撮るような場合に、長時間収録したいケースも確かに存在します。
松下のミラーレスだと、電池やメモリが保つまで連続撮影できる、
という機種がいくつかあります。
FZ1000は、ガタイは大きいながらもコンデジなので、
その辺りは制限されてしまったようで、とても残念です。

とはいえ、非常に高いポテンシャルを有する、
とても松下のカメラとは思えない(?)出来のカメラのようです。

先日、ソニーの「Cyber-shot DSC-HX50V」を買ったばかりですが、
「後継候補の筆頭」としては、FZ1000が2位以下に大差を付けて独走しています。
(そもそも、2位のカメラすら思い浮かばないほど)

もう1つ期待するとすれば、「1型コンデジの雄」ソニーが黙っちゃいないのでは?、
という事でしょうか。
ライカは400mmだけど、ツァイスは200mmで良いの?、
なんて、今頃必死で設計図を起こしているかもしれません。

是非是非、「1型戦争」でも行って貰って、
良いものをより安く、手の届くところまで降ろしてきてもらいたいものです。
そうしたら、躊躇泣く、HX50Vから乗り換えができます。

パナソニック LUMIX DMC-FZ1000 《7月17...

パナソニック LUMIX DMC-FZ1000
価格:95,200円(税込、送料込)

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2014年6月26日 (木)

いにしえの銘機、キヤノン PowerShot S1 IS

子ども用にお古のコンデジ(Optio SViや、Optio M70)を持たせていましたが、
電池の保ちが悪くなったり、落としてズームの動きが悪くなったりしたので、
じゃあ違うものを、と思って、少し前から「動くジャンクのコンデジ」を探していました。

物を選ばなければいくらでも売ってるんですが、
折角なら、何か「良い物」が欲しい。
良い、とは言っても、クオリティが高い、という意味ではありません。
品質なら、P310やP330で充分堪能していますし、
同じ物をジャンク品に求められるはずもありません。
ブログのネタに丁度いい物、という方が正しいかもしれません(笑)

とはいえ、また落として壊すかもしれないので、高いものだと困ります。
マックス1000円、できれば500円くらいが理想。

当然、「使え」なきゃ意味が無いので、壊れてても困ります。
実は一度、リコー「Caplio RDC-i500」というデジカメを500円で見つけたんですが、
見た目は非常に綺麗だったものの、残念ながら起動せず、エラーを吐いてしまいました。
近未来的な横長スタイルがおもしろかっただけに、残念でなりません。

そんなこんなで、あれでもないこれでもない、と巡り合わせが無かったんですが、
うまく、そんな「無茶な要望」にかなうカメラを見つけました。
ハードオフで見つけたキヤノン「PowerShot S1 IS」です。

Dsc1197

今風に言うと「超望遠搭載、一眼レフスタイルのネオ一眼コンデジ」
という事になるでしょうか。
まぁ、ファインダー=EVFの搭載は、当時としては珍しい事ではありませんが。

ズームは、38-380mm(相当)で、光学系にはキヤノンお得意の「IS」(手ブレ補正機構)
も搭載しています。ズームやフォーカスも、キヤノンのEFレンズでお馴染みUSM。
レンズキャップのロゴも、一眼レフと同じデザインを使って統一感をアピールしているように見えます。

300万画素で、長辺が2048ピクセルの画像が得られます。
丁度、facebookにアップできる最大解像度で撮影できる、という事になります。
コンデジやスマホでも、1000万画素超が当たり前の世の中にあっては、
こんな画素数で大丈夫か、と不安になりますが、
実際には、モニタでの鑑賞も、プリントアウトも、特に問題はないと思います。
(今後、PCモニタも4Kクラスが当たり前の時代になると、
さすがにチープさを覚えるようになるかもしれませんが・・・)
とはいえ、広角端で風景を撮ると、さすがに「情報量の少なさ」を実感してしまいます。
望遠だと、画がギュッと詰まってるので、あまり気にならないんですが。

モニターやEVFの品質が、今時のカメラに比べて「著しく」悪いのは、
致し方ないところかと思います。
パッと撮って再生されるプレビューが、実際の写真に比べて「えらくオーバー」に表示されるので、
「果たして露出はあってるのか?」と不安になります。
撮ってプレビューして反省して、という事は、あまりしない方が良いカメラのようです。

実際に撮ってみたのが以下の写真です。
今回は、リサイズ以外は、撮ったままでアップしています。
オートホワイトバランスが、並べて比べるとイマイチ揃ってない印象を受けますが、
個々の写真だけを見ると、そう悪いものでもないな、と思います。

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望遠の手ブレ補正は、今時のカメラのようには補正してくれないので、
あまり期待し過ぎず、保険くらいに思ってた方が良さそうです。
(晴天下では、あまり気にしないで良いと思いますが。)

ピントとズームの静かさは、さすがUSM、と小膝を叩きたくなりますが、
ワイド端とテレ端以外は、今が果たして何mmなのか、全く分かりません。
「今は何mm?」と気にしながら撮る人ばかりではないと思いますが、
逆に、日頃気にしている人間には、さてどうしたものか、と悩んでしまうポイントです。

実際に手にしてみて、おもしろいな、と思った事の1つは、
このカメラには、EVF近くに「録画ボタン」(赤い点のボタン)がある点をあげられます。

当時のレビューを読むと、「このボタンの意味が分からないので説明書を読んだ」
とありましてビックリしました。確かに、当時は「コンデジで動画を撮る」なんて、
ただのオマケ程度の事で、真面目に機能として使う、という人は少なかったろうと思います。
こうして「簡単に録画できますよ」と説明したところで、
果たしてどの程度の人が関心をしめした事でしょう。

このカメラの数年後に、民生機でもHDで撮れるのが当たり前になってきてから、
背面の赤いボタン=録画ボタン、という認知が広がりつつあるかな?、と思いますが、
まさに、そんな「今時の常識」を先駆けしたカメラだったんだな、と分かります。

とまぁ、10年前のコンデジを、真面目に試写して、レビューを書いても仕方がありませんが、
今時のカメラに慣れてから、デジカメ黎明期に遡ってみると、
まだ技術革新が充分じゃない当時でも、少しでも良いものを、少しでも便利なものを、
少しでも使いやすいものを、と工夫し、努力していたのが分かります。
そんな時代のカメラの方が、むしろ、「より完成された」今時のカメラより、
不思議と魅力的だったり、「いい写真が撮れそう」という気にさせてくれるのは、
決して思い違いではないように思います。

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