カメラ

2021年6月20日 (日)

X-S10の4Kで北鉄浅野川線の旧京王3000系と旧営団03系を撮る


Fujifilm X-S10
SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL
北陸鉄道浅野川線 粟ヶ崎駅
2021年6月12日

仕事で年に3度金沢に行くのが恒例になっていましたが、
昨年はコロナの影響で全ての予定が中止に。
なので、先日の金沢出張は実に1年半振りの事でした。

仕事に合間があれば撮影に行くのも恒例となっておりますが、
今年も北鉄の浅野川線に足を伸ばしました。
旧京王井の頭線の3000系が、8000系と名を変え、
2両編成でえっちらおっちら走っておりますが、
今年から東京メトロ(旧営団)の03系が「新車」として入線。
いよいよ3000系も幕引きが近づいてきたようです。

という事で、浅野川線唯一?の撮影ポイントである、
粟ヶ崎駅すぐ横の大野川橋梁にて撮影を敢行。
前回訪問した時、あまりに低くて川面スレスレのガーター橋に、
すっかり魅了されてしまった場所であります。

最初は写真を撮るつもりでしたが、
この橋を渡る度、電車が最徐行して進入し、
「ダダン、ダダン…」と実に重々しい、
今にも壊れてしまいそうな(?)音をたてるのが印象的で、
それなら、と動画での撮影を試みてみました。

ついでに、まだX-S10の4K動画の試写も出来ておらず、
またボディ内手ブレ補正+電子式補正の組み合わせで、
手持ち撮影をするとどんな感じになるだろう、
というテストも兼ねての撮影となりました。
(4K MOV、100mbps、フィルムシミュレーションはスタンダード、
といった撮影環境です。)

今回は12mm~24mmの広角という事もあり、
手ブレ補正が見事に効いて、
手持ち撮影しているという感じはあまりないように思います。

4Kだとフレームレートが30Pなので、
これだけゆっくり走る電車であっても、
ややフレームがカクカクするのを感じます。
編集ソフトはSONYの「Vegas」でしたが、
EDIUSならフレーム補間(オプティカルフロー)で60Pに、
という事もできるのになぁ、と思ってしまいます。
実験でなければ、無理に4Kにせず、HDの60Pで撮る方が、
少なくとも電車撮りには良いだろうと思います。

とはいえ、大野川橋梁を重々しく走るステンレスの電車、
いい感じで記録できたように思います。

次回行く時までには、魚眼レンズを仕入れていきたいものです(笑)

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2021年6月19日 (土)

銘匠光学 TTArtisan 17mm F1.4を導入

ここ数年、中国など東アジアのメーカーのレンズが多く日本に入ってきております。
7Artisans、LAOWA、KAMLAN、VILTROXなどです。
これらのレンズに共通しているのは、
構造自体は大昔のマニュアルレンズと同等である事
(マニュアルフォーカス、単焦点、手動絞りなど)、
一方、非球面レンズなど最新のテクノロジーも活用し、
安価ながらユニークで写りの良いものが多いようです。
(中には「安かろう悪かろう」なものもあるようですが。)

こういったレンズの需要が増えている背景には、
ミラーレスカメラの普及にともない、
液晶やEVFを見ればピントも露出も被写界深度も分かるので、
レンズがフルマニュアルであっても使い勝手があまり犠牲にならない、
なのでAFやAEなどの機構を思い切って省く事で価格を抑える事ができる事、
また一眼レフと違い、レトロフォーカスでなくとも、
比較的自由にレンズの設計をする事ができるので、
ある程度のレンズ製造技術があれば充分によい物を作る事ができる、
といった理由があるのだろうと思います。

初めてこの手のレンズを購入したのは昨年末で、
銘匠光学が発売した「TTArtisan 35mm F1.4」でした。
APS-Cの光学系に特化した小型軽量設計、
開放から比較的しっかり写る光学系、
そして1万円を切る価格で、興味本位で導入しました。

正直、35mmという焦点距離を生かす場面で撮影する機会が少なく、
まだ大した写真を撮っていないのですが、
この価格でこの大口径、それでいて割としっかり写る、
というのは非常に大きな驚きでした。

さて、そうこうしているうちに、先日、仕事現場で写真を撮っていた時、
広角の単焦点として重宝してきた「Tokina SL 17mm F3.5」で撮った写真が、
フワッと白けて写る事に気付きました。
元々クモリの発生しやすい玉である事は承知しておりましたが
(かつて所有していた同じレンズもクモリ玉でした)、
ついにこの時が来てしまったのです。

さて困りました。広角の単焦点レンズを探さないといけません。
しかし、中古の広角レンズはどれも高値で取引されています。
20mmでは少し足りない、しかし15mm以下はちょっと広すぎる。
17mmが一番いい焦点距離なんだけどなぁ、
と思いながらネットで情報を集めておりましたら、
どうやら近日中に「TTArtisan 17mm F1.4」が出るらしい、
というウワサを目にしました。
しかも、価格は1万円台半ばで収まるらしい、との事。
35mmでよい印象を持っていたので、「これが出たら買いだな」
と思いましたが、その数日後、本当に発売が発表されたのでした。

銘匠光学よりアンダー2万円のAPS-C用17mm F1.4。直販限定の鏡筒デザインも(デジカメWatch)

出たら買う、と決めてましたし、
広角の単焦点はないと不便ですし、
なにより17mmでF1.4って一体何?、という興味もあって、
早速購入してみました。

Dsc_1934

F1.4という高速レンズが、アタッチメント径40.5mmに収まるなんて、
古い人間?には「キツネにつままれた」ような気分です。
レトロフォーカスの制約から開放されているとはいえ、
とても信じられないスペックです。

早速、お出かけついでにX-S10に取り付けて持ち出してみました。
F1.4~2.8くらいはお遊びでオマケ程度でいいかな、
と思っておりましたが、実力のほどはいかがでしょうか。

Dsf0541
Fujifilm X-S10
TTArtisan 17mm F1.4
1/160秒 F1.4 (ISO160)
JR総武線 飯田橋駅
2021年6月18日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

Dsf0547
Fujifilm X-S10
TTArtisan 17mm F1.4
1/160秒 F1.4 (ISO160)
JR総武線 飯田橋駅
2021年6月18日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

試写なので、あまり意味の無い写真でスミマセン。

いくらなんでも開放で遠景を撮る事はないだろうな、
と思ってましたが、これもテストだ、と割り切り、
丁度天気も悪かったので無理して撮ってみた…つもりでしたが、

撮影した画像を観て、正直「えっ?」と思いました。
開放で、これだけまともに写るのか?と。

レビューを検索すると、ほとんどの感想は
「開放でも意外と写るけど、まぁ値段相応」といった感じです。
でも、これだけ写れば充分すぎやしないでしょうか?

2段ほど絞れば、更にしっかりとした写りになります。

Dsf0562
Fujifilm X-S10
TTArtisan 17mm F1.4 ※ややトリミング
1/125秒 F2.8 (ISO1600)
JR中央線 四ツ谷駅
2021年6月18日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

中央線の異端児、常磐線からやってきた209系1000番代です。
休日は走っていない事が多くてまだ撮れておりませんでしたが、
ようやく実際に走っているところに遭遇する事ができました。

こちらは絞りを2段絞っておりますが、
バッチリと解像しております。
全く問題ありません。

正直な話し、もしイマイチな写りだとどうしようか、
と内心ドキドキしておりましたので、
まさかこうも立派な仕事をしてくれるレンズとは思わず、
購入して大正解だったと喜んでいるところです。

このレンズにはフードが付属しておりませんでしたので、
ヤフオクで「ライカ風」「ワイド用」というものを見つけて購入。
金属製でレンズ本体との一体感あり、
またフード装着したままで43mm径のキャップを取り付けられる
(そして落札品にはキャップもオマケで付いてきた)ので、
フード付けたままで持ち歩く事もできます。
これで、X-S10の標準レンズとして付けっぱなしでOKです。

X-S10+TTArtisan 17mmとの組み合わせ、なかなかの黄金コンビです。

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銘匠光学 TTArtisan 17mm f/1.4 C ASPH 単焦点レンズ
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2021年5月30日 (日)

Fujifilm X-S10初陣、すずかけ台で8500系撮り

Dsc_1901

昨年末にフジが「X-S10」を発表した時、
「きた、これだ!」と思いました。
X-T10を購入してすっかりフジのファンになりましたので、
いずれはよりグレードの高い本体が欲しいものだ、
と思っておりましたが、
X-S10は案外低めの価格設定ながら、
ボディ内手ブレ補正や4K動画など、
様々な+αの機能を搭載しつつ、
かなり小型のボディと大型グリップの組み合わせ
(EOS世代なので、しっかり握れるグリップが性に合います)
で使いやすそうに思われました。

で、GWにいろいろと断捨離して資金が調った事もあり、
久しぶりに6ケタの大枚をはたいて購入と相成りました。
(そんな大枚はたいてカメラ買ったのはD7000以来です。)

早速、初陣として田園都市線のすずかけ台駅に出向いて、
8500系を目的に撮影をしてきました。

Dsc_1904

先日の試写で、ここで撮るなら200~300mmをカバーするズームで、
と分かっていたので、FD100-300mm F5.6Lをチョイスしました。
フジのボディは2台になりましたが、相変わらず純正のFujinonレンズはございませんので。
(フードが緩くて落ちそうなので、テープで留めているのはご愛敬です。)

「X-T10」を気に入った理由の一つとして、
フィルムメーカーならではの「フィルムシミュレーション」機能がありました。
ProviaやVELVIAなど富士のフィルム名を冠した設定を施す事で、
色合いの違う写真を撮ることができます。
特にドライブモードで「フィルムシミュレーションBKT」を設定すれば、
ワンカットで同時に3種類のシミュレーションを適用する事ができます。
(その代わり連射は出来なくなるのでワンショット勝負となります。
この緊張感もまた、ちょっとフィルムで撮ってるような感覚に近いものを感じます。)

X-T10で好んで適用していた時と同様に、
「Provia」「VELVIA」「Pro Neg. Hi」の3種類を指定して撮影してみました。

Xs1_filmbkt

当然ながら、VELVIAが最も彩度が高くて色味が濃く、
またNega設定だと色味がやや抜けたような風味になります。
だいたいこの3種類で撮っておけば、
どれか一つは適した色味で撮れるだろう、という公算です。

X-S10を欲しいと思った理由の一つとして、
「デジカメWatch」における開発者インタビューを読んだ事がありました。
フィルムシミュレーションが、単に「フィルムの写りを再現する」
という単純な目的で搭載された機能ではなかった事が語られていて、
ますますこの機能に惚れ込む事になりました。

富士フイルムのフィルムシミュレーションはどのようにつくられているのか(前編)
富士フイルムのフィルムシミュレーションはどのようにつくられているのか(後編)

X-T10には無かった機能として「グレイン・エフェクト」機能が搭載されています。
こちらは、フィルムの粒状性を再現しよう、という試みです。
試しに、強弱や大小の違いをつけて撮影した画像を並べて観ました。

Xs1_filmgrain_test1

「強くて荒い」は少々やり過ぎな気がしましたし、
「弱くて小さい」だと何もしていないように思われたので、
今日はひとまず「弱くて荒い」を選択して撮影を進めました。
(例えば夜景で「強くて荒い」を適用すると、
高感度フィルムで撮影したようなザラついた雰囲気が出せるのかな、
などと想像しておりました。)

ちなみに、「グレインOFF」と「弱くて荒い」の写真を並べみると、

Xs1_filmgrain_test2

等倍で切り出した画像で並べるとディティールが失われるような気がしますが、
少なくとも解像度が失われるような事はなさそうでしたので、
あまり気にせず気楽に使える機能かな、という印象を受けました。

などと、50000系やら5000系やらで試写を重ね、
2時間ほど粘ったところで、いよいよ8500系の登場!

Dsf0280
Fujifilm X-S10
Canon New FD100-300mm F5.6L (300mm)
1/640秒 F5.6 (ISO400)
東急田園都市線 すずかけ台駅
2021年5月29日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

画像を縮小しちゃうと、グレインもへったくれもありませんね(笑)

我が家で初の2000万画素超のカメラで、
果たしてFDレンズの解像度は追いつくんだろうか、
と不安でしたが、さすがはLレンズ、ばっちりシャープに撮れました。

手ブレ補正は構えている時から機能するように設定したので、
EVFで構えている時も構図が安定してくれるのも非常に嬉しい事です。

何となくですが、適正露出よりちょっとマイナス目で撮って、
ちょっと暗めで撮る方が色味が増して落ち着いて見えるかな、
という印象もあります。

期待して買ったカメラでしたが、第一印象は素晴らしい!の一言です。
(フジのカメラなので、所々使いづらいのは仕方ないですが笑)

早くこれでいすみ鉄道やしなの鉄道を撮りに行きたい気分です。

※以下は、8500系以外の各形式・各フィルムモードの写真一覧です。

続きを読む "Fujifilm X-S10初陣、すずかけ台で8500系撮り"

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2019年1月21日 (月)

吹雪の札幌市電 ~復活のDMC-TZ60

P1020059_raw

P1020063_raw

P1020064_raw

P1020071_raw

(写真は全て、)
Panasonic LUMIX DMC-TZ60
LEICA DC VARIO-ELMAR 4.3-129mm F3.3-6.4 (72mm=400mm相当)
1/125秒 F6.0 (ISO800)
札幌市電 東本願寺前電停
2019年1月17日

氷点下10度で横殴りの吹雪が吹きすさぶ札幌への出張。
さすが冬の北海道、と思ってましたが、
地元札幌市民をして「いやぁ、今日は寒い」「こんなに雪が降るとは」
と口を揃えるような日で、一瞬手袋を外すだけで手が痺れる程の寒さ。

そんな日でも、目の前を市電が走っていれば、撮りたくなるもの。
移動の合間に少し足を止め、すすきのの西の外れに。
実は2015年にも、仕事の合間に少し立ち寄った「東本願寺前」の電停付近。
線路(つまり道路)が少しカーブしてて撮りやすい、という理由でしたが、
実はこれは札幌という街の生い立ちに深く関連している、
と、後に「ブラタモリ」で拝見して「はぁ、そういういきさつが!」と知り、
次回機会があれば、と思っていた場所への再訪でした。

常に持ち歩いているコンデジを望遠にセッティングし、
一応、露出も色温度もマニュアルに設定して撮影するも、
久しぶりにRAWに設定して撮影。
持ち帰ってからLightroomを駆使してデータを整えました。
たかがコンデジでも、RAWで撮れるだけで、
シビアな環境下でも安心して撮る事が出来るのは嬉しいものです。

2014年に購入した松下の「Lumix DMC-TZ60」。
完成度の高さに「コンデジの最終進化形」と書いたのは同年11月8日の事
その頃は、スマホがコンデジ市場を(ここまで)壊滅的に破壊するだろう、
などとは想像もできない事でしたが、実際のところ、
それ以降に発売されたコンデジは、「4K動画に対応」といったマイチェンはあっても、
TZ60が発売された頃ほど充実した開発環境にないせいか、
あっと驚く程の新機種が発売される事も稀になってきた印象があります。
あの時、「最終進化」などと大見得を切ってしまったのも、
あながち言い過ぎではなかったのかな、と。

そんな愛機のTZ60ですが、
あれから4年、シャッターボタンを囲むズームレバーの動きがおかしくなり、
ズームが動かなかったり、触ってもいないのに録画が始まったり、
と明らかに故障の症状。

これを機に買い換えようか、と市場を探るも、
この4年の間にコンデジ市場はすっかり冷え切ってしまい、
各社ラインナップが大幅に縮小してしまいました。
「高くて良いもの」はいろいろありますが、
予算に入るような「安くて良いもの」はなかなか見つからず。

さてどうしたものか、と思い、修理の選択肢を探ると、
松下ではコンデジを「定額」で請け負う、というシステムが導入されていました。
TZ60の場合は、どんなに故障していても、修理代は最高1万円まで、
という料金設定でしたので、じゃあ、と思ってサービスセンターに宅配修理を依頼。

依頼書には「ズームレバー故障」に加えて「センサーにゴミ付着の可能性」
と書いて送りましたが、直って帰ってきた書類には
「基板交換」「センサー清掃」に加え、
「レンズにエラーの記録あり、レンズユニットも交換しておきました」との記載。
そういえば、ケースに入れたまま電源が入ってしまい、
以来、ズームの動きが緩慢になっていた事をすっかり忘れていました。

よく壊れそうな稼働部分が、ユニットごと交換されてすっかり新品となり、
試運転を兼ねての札幌出張(しかも、いきなりの氷点下10度環境)で、
修理前と変わらぬ機動力と画力を見せつけてくれました。
まだ後3年くらいはバリバリと働いてもらいませんと。

P1020082_raw
Panasonic LUMIX DMC-TZ60
LEICA DC VARIO-ELMAR 4.3-129mm F3.3-6.4 (24mm=135mm相当)
1/125秒 F5.3 (ISO1600)
札幌市電 すすきの電停
2019年1月17日

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2017年11月 4日 (土)

Canon TV PHF 35mm F1.2 EA をマイクロフォーサーズで

6月にブログが10周年を迎えて以降は、
池上線と多摩川線の写真を2度ほどアップしたばかりで、
ほとんど更新もないまま、早い物で11月です。
撮影に行くことも、ジャンクなレンズを買う事もめっきり減って、
最近はもっぱら、ハードオフのジャンクコーナーで、
100円のレコードをむさぼってきては、
定番のクリーナー「バランスウォッシャー」でカビを綺麗にして、
ビートルズにS&G、井上陽水に中島みゆき、
果ては藤山一郎、村下孝蔵、パーシー・フェイス、セルジオ・メンデス、イヴ・モンタン…、
とあれこれ聞きまくるのが楽しみになっております。
また、かつて存在したクラシックの通信販売レーベル「コンサートホール・ソサエティ」
のジャケットに惹かれて、やたら買い集めたりもしております。
いずれ、機会があればその辺りの話しも…。

つまり、ハードオフに通う事をやめたわけではない、
というかむしろ回数は増えている(笑)わけですが、
カメラやレンズのコーナーはサクッと2,3分程度見るだけで、
後はレコードコーナーに1時間とか2時間、という事になってるわけです。

そんな2,3分の巡回の折り、ふと変わったレンズが目に入りました。
さすがに経験が長いと、一瞬で珍しいモノを目ざとく見つける特殊能力が身につきます(笑)

Dsc_0719

図太い筐体、絞りを制御するとおぼしき一本のケーブル。
レンズ名は「Canon TV Lens PHF 35mm F1.2 EA」とあります。
マウントは、小型のネジマウント「Cマウント」でした。
手動で絞りを動かす事は全く出来ません。
EAとは、きっとエレクトリック・アイリスの略でしょう…、
と思ったら、アイリスの英語は「Iris」でした(汗)

なんじゃこりゃ、と思いましたが、500円だからダメモトで買ってみるか、
と思い、久しぶりにジャンクレンズのお持ち帰り。

これまで100本を超えるであろうレンズをバラしてきましたが、
今回はかなり特殊な匂いがします。
とりあえず、バラせそうなところからバラしていきますが、
案の定、中身は見慣れない基盤やら配線やら。

Dsc_0722

ズームレンズではないので、
ケーブルは絞り制御信号のやりとりだけですから、
そう凝った中身じゃないだろう、と思ったら大間違いで、
抵抗やらコンデンサやらがいくつも付いた円形の基盤が内蔵されていました。
ICチップが無いわけではないですが、
絞り制御程度?でこの仰々しい基盤なので、
割と古い時代のレンズなのでは、と推察されます。

レンズは割と汚れていたので、何はともあれ清掃しなきゃいけませんし、
何より、絞りが閉じきったままだったのをこじ開けないといけませんから、
絞り付近までバラして辿り着いてみると、何やら様子がおかしい。
あきらかにガラスじゃないものが入っています。
しかも、真ん中が黒く塗りつぶされています。

Dsc_0726

目的は定かでは無いですが、
周辺光量不足を解消するために中心部だけ暗くしようとしているのか、
はたまた、監視カメラ用のレンズだと思われるので、
センサーを守るためにNDフィルターの役割をさせているのか?
ともかく、撮影の上では邪魔でしかなさそうなので、
遠慮無く撤去させて頂きました。

絞りも無事「全開」に出来たところで、
さて、マイクロフォーサーズのカメラにつけてみるか、
と思ったところで、そういえばCマウント→MFTのアダプタ、
まだ買ってないじゃん、と気づきました。
もうとっくに持っていたような気になってました。

ヤフオクで安いものを色々物色しましたが、
なるべくレンズ側の突起がなかったり、内側の窪んだところが広かったり、
といったものを選んで買ってみました。
じゃないと、Cマウントのレンズの場合、
MFT用のアダプタではマウント付近が干渉して付けられない事も多いからです。

届いたアダプタにレンズをつけてみますと、
ほとんど奇跡的といいますか、
マウント周辺がわずかに出っ張っていたおかげで、
ちゃんと最後までネジこむ事ができ、無限遠も出てくれました!

Dsc_0737

取り付けてみると、これが「Cマウントのレンズ」
である事を忘れてしまうような、違和感の無さです。

絞りは電気信号制御なので、マニュアルでは操作できません。
無限調整でセンサーを通した映像を見る限り、
開放でもちゃんとした画になりそうに思われたので、
「電気的絞り制御」はまた後々の課題として、
まずは「開放のみ」のレンズとして組み上げ、メンテナンスを完了。

Dsc_0738

さて、写りはどんなものやら、とLumix G5に取り付けて試写してみました。

なんせ「F1.2開放限定」なので、G5の最低感度(ISO160)でも、
晴天下では露出が大幅にオーバーしてしまいます。
正規に運用するならNDフィルター必須だろうなぁ、と考えながら、
影を選んで被写体を選んで試写。

1010465

世の中、「F1.2開放」なんてレンズは、
だいたい「2段くらい絞らないと甘々で、ピントもよく分からない」
なんて物がいくらでも存在しますが、
このレンズはそんな傾向は皆無で、
むしろ、「中心部を拡大して精密なピントあわせを」
なんて事をせずともちゃんとピントを合わせられます。
まともな一眼レフ用のレンズでも、
そこまでちゃんと解像度のあるレンズはなかなかありません。

1010467

とはいえ「F1.2」ですから、このグルグルボケです(笑)
元々が、4/3型なんて大判センサーでの利用を考えてないレンズのはずで
(おおむね、1/2型とか、2/3型、大きくても1型まででしょう)、
周辺部の描写は設計外な部分です。
ちなみに、本来MFTはアスペクト比が「4:3」がデフォルトですが、
それだと周辺が大きく欠けるので、設定を「3:2」にして撮影しています。
それでも周辺に像は来てないですが、あまり気にならないレベルになってると思います。

1010471

背景をボカせないレンズでクモを撮っても、
全く存在感が出なかったりしますが、さすがにF1.2だと、
完全にそこに「浮いている」ような感じが出てきます。
「気持ち悪いからヤメレ」といわれそうですが。

1010498

渋谷・神泉駅の近くで見かけたニャンコ。
ボケもそうですが、ヒゲや毛並みもバッチリ捉える解像度。
この子は何枚か写真を撮ったので、
次回のエントリーで改めて取り上げたいと思います。

単に「Canon PHF 35mm F1.2」で検索すると、
こんな電気絞り制御じゃない、もっと「普通」のレンズが出てきます。
恐らく、光学系はそれと同じだと思うので、
絞り制御含め、普通な使い方をするならそちらの方が良いと思います
(まぁ、CマウントをMFTで使う時点で普通じゃないって話しもありますが…)。
ただ、開放でも破綻の無い画で撮れる性能を持ってますし、
MFTで使うと70mm相当の中望遠レンズとして、
被写体を浮かせるような被写界深度の浅い写真を撮れます。
今まで、この手のレンズにはあまり縁がなかったですが、
動画での活用含め、印象的な写真を狙って撮ってみたいと思います。

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2016年8月21日 (日)

トキナー 60-120mm F2.8 AT-X120 を再評価する

前々回の埼京線、前回の189系と、8月13日に撮った写真を続けてアップしましたが、
この日のもう一つの目的は、メンテナンスしたばっかりの(なんせ、この日の午前中の話しw)、
「Tokina 60-120mm F2.8 AT-X120」を試写する事でした。

Dsc_1518

ヤフオクで、興味深いジャンクレンズセットを見つけて、
落札した中の一本が、このAT-X120でした。
中玉にカビの群生があったので、サクッとバラして(と言いつつ2時間半ほど)、
そこそこ綺麗になったところで撮影に出かけたのでした。

Dsc_1517

正直、元に戻せるか不安でしたが(笑)

落札してから試写するまでの数日間、
ネットでこのレンズのことを調べてました。
いくつかレビューを見かけましたが、要約すると、

・「ポートレートズームレンズ」と銘打って発売されたが、短命に終わった
・そのため市場にあまりなく、一時割と人気が出て高価に取引されていた事も
(ちなみに、今回はジャンクレンズ3本2,200円で落札。笑)
・開放ではソフトフォーカスのような描写(特にテレ端)
・ズーム全域に渡って解像度が低い
・カリカリしたところがなく、柔らかい描写

まぁ、割と散々な評価が多かったかな、という印象。

トキナーでソフトフォーカスのよう、と聞くと、
思い出すのはAT-X270(28-70mm F2.8)です。
あのレンズのテレ端開放の写りは、まさにソフトフォーカスでした。
AT-X120も同時代のレンズですから、当然、「あの写り」を想像してしまいます。

一抹の不安が頭をよぎる(汗)

さて、撮影ポイントに向かう道すがら、まずは「柵の上を歩く鳩さん」を撮影。

Img1011

テレ端で開放。さすが、ポートレートズームを謳うだけあって、
まろやかなボケ味がたまりません。

が、今回はそこに目を付けません。
このカットに前後して何枚か撮った中から、2枚を等倍で比較。

Img1010_magni

数秒以内に立て続けに撮った2枚ですから、ほぼ同条件です。
が、左のカットの方がパシッとシャープに決まってます。

確かに、1カット1カット、ピントを確認しながら撮ってました。
フォーカスエイドを頼りにしたり、マットピンで追い込んだり。
で、実際、こうしてピントの微妙な違いで描写が大きく変わってしまいました。

「このレンズ、相当ピンの<山>が狭いな。」

テレで開放F2.8なので、被写界深度が狭いのはある程度当然としても、
感覚的には、並みのレンズよりはるかに「狭い」のでは、と感じました。

次に、道ばたに咲く花を、半逆光ぎみに。

Img1039_raw

地面スレスレに花を撮るため、当然、ファインダーではなくライブビューで撮影。
中心部を拡大してピントをあわせて撮ってみたわけですが、
合わせた部分を等倍拡大するとこんな感じに。

Img1039_magni_2

合わせたつもりの花はやや甘いですが
(そもそも、花の手前と奥でも、だいぶピントのズレ方が違いますが)、
この花よりもやや近距離にある葉っぱや、茎から生えてる産毛(?)は、
非常によく解像しています。
LV拡大をもってしても、完璧に合わせるのは難しいようです。

開放はこんな感じでシビアですが、
さて、1段絞ってF4.0だとどんなもんか。

途中、井の頭線をパッと撮ってみて、ビックリしました。

Img1014_raw

明らかに開放とは異なる描写である事が、
K-50の液晶でもすぐに分かりました。
拡大表示してみるとビックリ仰天の解像度。

Img1014_magni

おいおい、何だよこれ!どこが「甘くて」「解像度足りない」なもんですか。
バシッ!とシャープにピントが決まるではないですか。

この瞬間、それまで目にしてきたレビューの中身は、
スパッと頭から消えてしまいました。

まだ1日しか撮ってないですが、おおよそ、こんなレンズだろう、と理解しました。

・開放、特にテレ側ではシビアなピント合わせが要求される。
完全に合焦すれば素晴らしくシャープに描写するが、
一眼レフのファインダーやフォーカスエイドで充分な精度は得られない。
・EVFや液晶でフォーカスアシスト(拡大表示)できるなら、
積極的に活用してピントを追い込む方が良い。
・1段も絞るとシビアさが失せて使いやすいレンズになる。
解像感にシャープさも加わり、造形物の撮影にも全く支障がない。

ようするに、「甘くて」「解像度が足りない」のは、ピントが合ってなかったんだろう、という事です。

それはでも、無理の無い話しでもあります。
光学ファインダー以外にピントを合わせる術が無い時代、
マットやスプリットでこのレンズ開放のピントを合わせるのは難しかったろうと思います。
まして、ファインダーとフィルム面とで、もしわずかでもズレがあれば、
もしマグニファイヤーで拡大してピント合わせたとしても、
そこが実は合ってないところ、という事も充分にあり得る話しです。

ある意味、デジタルの技が使える世の中になったからこそ、
このレンズの本来の実力を、ようやく引き出せるようになったのかな、と思いました。
それでも、じっくり構えて息を殺してピントをあわせないと、
本当の意味で合焦させるのは困難だと思います。

なんともシビアで、撮り手の腕を試すレンズではないですか。

お遊び(気の迷い?)で買ったつもりのレンズでしたが、
これからじっくり「戦って」、本来の「良い描写」を勝ち取ってやろう、
という意気込みが湧いてきました。(いいのかそれで。笑)

※当エントリの写真は、全て(最初の2枚以外)、
PENTAX K-50
Tokina 60-120mm F2.8 AT-X120
2016年8月13日

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2016年4月 9日 (土)

「写ルンです」30周年、これが初代モデル

「写ルンです」30周年記念サイト

さすがの富士フイルムさんも、
「写ルンです」の30周年がこれ程盛り上がるとは、
予想できなかったのではないか、と思います。

フィルム生産量は最盛期の1%以下、と言われる昨今、
これが最後?のお祭りになるのかしら、という淋しい思いもありますが。

30年前、はじめて登場した「写ルンです」は、
「110判」(ワンテン)のフィルムを採用したものでした。

すぐに「135判」(35mmフィルム)を採用したものが発売されたので、
110の「写ルンです」が流通した量も期間も、限られていたような気がします。

フィルムが110であった事の副産物?として、
なぜか、うちには「初代」の「写ルンです」が残っています。

Dscf4470

本来、「写ルンです」は撮り終わった後、
そのまま現像に出すものですが、
この「写ルンです」は、中のフィルムだけを撮りだして現像に出したので、
器だけが手元に残りました。
110判が、カートリッジ式のフィルムだったからこそ出来た芸当です。

なんでフィルムだけ取りだして現像に出したのかは謎です。
当時、自分は小学校4年生か5年生だったはずで、
その理由は、親か兄に聞いても覚えているかどうか?
まぁおかげで、こうして30年後に「話しのタネ」になって良かったんですが(笑)

せっかく本物が手元にあるので、ご紹介したいと思います。

Dscf4481

Dscf4483

裏と下面には、説明文が記載されています。
フィルムが110判なので、フィルムカウンターは裏面(カメラなら裏蓋のあるところ)
の小窓から確認できるようになっています。

「写ルンです」は、あくまで「レンズ付きフィルム」であって「カメラ」ではないので、
説明にも大きく「このフィルムケースのまま撮影を」と書いてあります。
まだ登場したばかりで「撮影できるフィルム」なんて世に無かったわけですから、
こんな説明を大きく書いておく必要があったんですね。

Dscf4473_2

箱から出してみました。
何とも無機質なプラスチックの塊(笑)
まったく素通しのファインダー、
いかにもチープそうなプラスチックレンズ、
そして、110なので、巻き上げノブが前面下部にあります。

Dscf4475

裏側は、薄い金属板で110フィルムを抑える構造です。
今はネジで止めてありますが、
遠い記憶には、下部はプラスチックで固めて留めてあったように思います。
それをカッターで削って板を外して、フィルム取りだしたんじゃなかったかな、と。

Dscf4478

板を外せば、フィルムは簡単に取り出せます。

ところで、このコダックの「Verichrome Pan」は何ぞ?、って話しですが、
これも、以前、実家の引っ越しで片付けている時に、
押し入れの奥から何本も出てきたフィルムの1つ。

何本かあったので、お遊びで一つ中身を出して、
こうして「写ルンです」の中に入れてあった、という話し。

110判のフィルムは、富士フイルムやフェラニアが生産を中止後、
一端「絶滅」しましたが、その後、Lomographyなど、
いくつかの会社から復活し、まだ細々と販売されています。

それも果たしていつまでやら、という世の中ですから、
この、きっと「恐ろしくチープな写り」であろう初代「写ルンです」で、
約30年振りに写真を撮ってみようかな、と思っています。


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2015年12月 6日 (日)

Fujinon A18x8.5BEVM-28をフォーサーズで使う

映像用のフジノンレンズ、B4マウントの「A16x9BRM-28」
を取引先の方から頂いたのは夏の事で、
試写した写真も、既にブログにアップしております。

その後も、子供の行事を映像で撮る場合など、
非常に重宝しております。
SD時代の古いENGレンズですが、さすがはフジノン。

でも、このレンズは「エクステンダー」が内蔵されていません。
映像用のレンズは、エクステンダーを内蔵していて、
スイッチ一つで焦点距離が2倍に、という物が多くあります。

また、エクステンダーをONすると、イメージサークルが大きくなって、
4/3型(いわゆる「フォーサーズ」のサイズ)もまかなえる、
というウワサは聞いておりました。

頂いたフジノンは、映像専用として、
LUMIX G5の「EXテレコン(映像)」を常にONにしないと、
著しくケラレてしまうので、写真には使うのが難しいレンズでした。
「エクステンダーが内蔵なら、写真でも使えるかも」
と考え、ヤフオクで安いのを物色してましたら、
少々難ありで約7千円の物を見つけまして、落札しました。

Dsc_1020

型番は「A18x8.5BEVM-28」です。
フジノンの型番ルールですと、
頭の「A」は「2/3型」用、
「18x8.5」は、焦点距離が「8.5mmからの18倍ズーム」
という意味で、実際、ズームは「8.5-153mm」の18倍ズーム。
「B」は池上マウント、「E」はエクステンダー、の意味です。
「VM」は、調べましたけどよく分かりませんでした(笑)

写真用レンズの言い方だと「8.5-153mm F1.7」と表現する方が分かりやすいですね。

G5で使うなら、エクステンダーは「入れっぱなし」の方が良いので、
すると、焦点距離が2倍、絞りは2段暗くなるはずだと思うので、
実質は「17-306mm F3.5」って感じになると思います。

それを、MFTで使えば「35mm判換算」で「34-612mm」となり、
鉄道撮りで常用するには最適なレンズとなります。

ひとまず試写を、と思って久しぶりに行ってみた、中央線の高円寺駅。

1000928
Panasonic LUMIX DMC-G5
Fujinon A18x8.5BEVM-28 ※エクステンダー使用
1/640秒 F8くらい(ISO160)
中央線 高円寺駅
2015年12月5日

「あれ、あんな所にスカイツリー?」

線路から真っ直ぐ向こう、スッとそびえるツリーの姿にビックリ。

絞りは、確かリング上で「F4」くらいだったと思うので、
エクステンダーで2段暗くなってるとすると「F8」ってところでしょうか。

テレ端より少し引いた覚えがあるので、120mmくらいだったかな、とすると、
換算で120*2*2=480mmくらいかな、多分。

1000928_tri

背景のビル部分をピクセル等倍で切り抜いてみるとこんな感じ。
(画像クリックで等倍の画像です)

いやはや、とにかく、中心部が非常にシャープ。
空気のゆらめきまで描ききってる感じではないですか。
1600万画素の静止画でこれだけシャープなら、
もし、将来G7を買って「4K動画」を撮るようになっても、
解像度不足でピントが来ない、なんて心配をする必要は皆無のようです。

また、イメージサークルも、4/3型を押さえてますが、
残念ながら、さすがに四隅は少し流れるようです。
絞っても、完全には改善しない様子。

1000920

なので、こんな感じで、あまり被写体を端に置くと、
肝心の被写体がハッキリ写らない、という事になるので、
なるべく真ん中の方に収めるように工夫しないと厳しそうです。
(ちなみにアレは、時々都心を飛んでいる、
メットライフアリコの宣伝用飛行船でした。
っつーか、日本にはもうこの一機しかいないらしい。)

映像だと、アスペクト比が16:9になるので、
この写真よりは四隅が少しトリミングされます。
軽く録ってみた感じでは、2段も絞れば周辺の流れは
あまり気にせずに済みそうな印象です。

映像の場合は「最後の手段」として、
本体の「EXテレコン(動画)」をONにすれば、
センサーの真ん中の「1/1.7型相当」(と思われる)のみ活用した、
ピクセル等倍のHD動画を撮影する事が出来るので、
そうすれば、四隅まで完璧にピントの来た動画を録ることが出来ます。
(その場合は、エクステンダーもOFFにして問題無いんですが、
いかんせん、この落札したレンズは切替スイッチが取れていて、
簡単に切り替えができないのが惜しいところです。そのうち直さないと。)

さて、今日の試写では、「グリップ」をつけてると嵩張るし重いので、
外して持ち出したわけですが、
すると、ズームが、自重で勝手に動いてしまう事が判明。
また、絞りもカラカラとすぐ動いてしまうので、
撮るために構えるのも一苦労、という有様でした。

それなら逆に、グリップを付けてる方が安心そうなので、
次回はグリップ付きで撮影に臨みたいと思います。
(あるいは、テープ持参でペタペタ貼って固定させる、という手も。笑)

このレンズ、調べてみると、
富士がまだ製造していた頃は、一本100万!以上する高価なものだったよう
(まぁ、ENGのレンズなんて、それが当たり前の世界なんでしょうが)
それだけに、非HD時代のレンズですが、
ポテンシャルの高さはズバ抜けていて、
日頃、1000円やそこらのレンズの良し悪しを論じているのが、
いかにも馬鹿馬鹿しくなる程です。
しかも、このサイズ感で、35mm換算35-600mm程をまかなえるわけで、
今時のカメラ・レンズメーカーさんは何をしておるのよ?、
って気もしてきます。

今日は少ししか試写できなかったので、
この年末年始あたり、どこか本腰据えて撮影に行ければな、と思っています。

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2015年9月23日 (水)

南千住散歩【予告篇】

以前は、「カメラ一台、レンズ一本、フィルム一本(主に白黒)」で、
東京をフラフラ歩いて街の様子をキャプチャするのが好きでよく行ってましたが、
最近は時間も体力も?気力も?失せぎみで、とんとご無沙汰しておりました。

先日、久しぶりの東京散歩。
今回は南千住付近を歩いてみました。

Minamisenjyu

日比谷線の「三ノ輪」で降りて、
都電の「三ノ輪橋」を通り、
かつて「東京スタジアム」のあった辺りをグルッと回って、
南千住駅から「隅田川駅」に抜け、そこから隅田川の河川敷に辿り着き、
「白髭橋」を渡って東向島まで、が今回のルートでした。

「都心散歩」をしなくなった理由の一つが「フィルムの現像」で、
いつも現像に行っていたのは新宿東口の「ビックロ」。
安い事と、外注先がプロラボなので品質も安心、という事、
何より、会社帰り寄れる事もあって重宝してましたが、
今の仕事は都心にまったく寄りつかないところなので、
撮影後の現像もままならなくなってしまいました。

現像後の「処理」も大変。
ホコリに気をつけながらスキャンしたりデュープしたりして、
それをPhotoshopで整えて画を作っていくのに結構な時間と手間が掛かります。
正直、Photoshopと向かい合って画作りする気力も失せぎみです。

それはそれとして、今回のフィルムは、今頃熊本の「トイラボ」さんに着いている頃でしょうか。
現像済んで、戻ってくるのは週末か週明けでしょうから、
そこから画を作って、公開できるのは2週間後?
その頃には北海道出張が入っているから3週間くらい掛かるかも。

また気が遠くなってきた(汗)

て事で、先に「機材写真」だけアップしちゃいます。

Dsc0273

新宿東口の名店「アルプス堂」のジャンクだった「Canon Poupulaire」。
一般的には「Canon P」と呼ばれているカメラ。

見た目は綺麗で、ガバナー不調につき1/15秒以下は無理そうでしたが、
昼間に撮るなら関係なし、という事で分解整備もせずに撮ってみました。
もう何ヶ月も前に買ったのに、やっと初陣を飾る事が出来ました。

「M2」を売ってから「宿主不在」が続いた「Jupiter-12」。
このお気に入りレンズを持っている限り、
フィルムを完全に卒業する事はないだろうな、と思うのですが。

このポートレートは「NEX-C3」と「SIGMA 19mm F2.8 DN」の組み合わせ。
「C3」の写りは非常にまろやかだし、DNレンズとのマッチングも良いので、
もっぱらこの組み合わせのまま、ほとんど外す事がありません。
NEX-6を売って、代替のつもりで買った「C3」、
日増しに「お気に入り度」が高まっていく、不思議なカメラです。
そして、DNの30mmや60mmもいいなぁ、と思い始めたりして。

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2015年8月26日 (水)

B4マウント「Fujinon A16x9」を、Lumix G5に

会社で付き合いのある映像制作会社の方から、
「古いSDのフジノンがあるんですけど、いりますか?」と声を掛けて頂きました。

2/3型用だからマウントはB4で間違いない、という事だったので、
じゃあ、と喜んで頂いてきました。

Dscf4412

頂いたフジノンは、写真用レンズ風に言えば「9-144mm F1.8」というところです。
正式な名称は、恐らく「A16x9 BRM 28」。
恐らく、というのは、フジノンレンズの型番は、グリップに書いてあるんですが、
頂いたレンズのグリップは、他のレンズのものと交換されていた事、
また、同じ焦点距離のフジノンレンズはいくつかあるようなので、
ネットに転がっている写真等から推測した結果、という事です。

ちなみに、フジノンレンズの型番命名規則はこちらの通り。
2/3型である事、また、「9mmから16倍のズーム」ということで、
「A16x9」までは間違いありません。

マイクロフォーサーズの「Lumix G5」を買った時点で、
いつかはB4マウントのレンズも使ってみよう、と思ってましたので、
これを機会に、という事でマウントアダプタも新たに買い求めました。

B4→MFTのアダプタ、いろいろ出ていますが、
いつもお世話になっている「muk camera service」のものが、
なんだかんだで一番お手頃価格だったので、これをチョイス。
(ちなみに、同じmukさんで、プロ仕様のものもあります。)

Dscf4415

映像用レンズに付きもののグリップを外し、
また、効果はありそうだけどやけに巨大なフードを外した状態で、
G5に取り付けてみたら、なんだか、普通のズームレンズをつけてるみたいです(笑)

最終的には「映像専用」で使うつもりですが、
試写は、いつも通りスチール(写真)じゃないと、何となくピンとこないので、
毎度のごとく、喜多見駅のホームからいろいろ撮ってみました。

以下の2枚は、いずれも、テレ端の144mmで撮影したもの。
ただし、本体の「EXテレコン」の倍率を変化させて、
上は「1.2倍」に、下は「2倍」に設定して撮影したものです。
都合、上は「144*1.2*2」で350mm相当、下は「144*2*2」で580mm相当、という事になります。

1000819

1000821

静止画で撮るには、ボケがだいぶ汚くてうるさいですね。
古いビデオ用の高倍率ズームなので、致し方ないところです。

SD用、という事でしたが、意外とちゃんとピントはきています。
撮影中は、中心部拡大してピント合わせようとしてもハッキリわからず、
こりゃ解像度不足だな、と思ったんですが、仕上がりはそうでもありませんでした。

実は、このレンズ、どうも「球面収差」が凄いようです。
最初、開放で撮ったら、こりゃソフトフォーカスか、という「激甘」でビックリしました。

これは、絞りを変えながら録画した映像ですが、
映像の最初、開放の方だと、街灯など灯りが完全に「繭状」になっていて、
光源の蛍光灯等の形が全く分かりません。
そこから、F2.8、F4.0と絞りに従って急激に収差が減っていき、
F5.6だと、蛍光灯の形もハッキリ分かるようになります。

上記の喜多見駅の試写写真も、F5.6まで絞って撮影したものです。
恐らく、F4.0までだと、文字や数字がここまでクッキリとは写ってくれないと思います。

ちなみに、B4レンズは、そもそもグリップが付いている状態がデフォルトで、
グリップを外して撮る、という使い方は、当然ながら考慮されていません。

今回、邪魔になるから、と思ってグリップを外して撮影に行きましたが、
フォーカス、ズーム、アイリス(絞り)のいずれのリングも、
軽く触っただけですぐに動いてしまいます。
あらかじめ、置きピンであわせておいたのに、
いざ撮影、となるとフォーカスずれてて慌てて修正、という事が何度かありましたし、
特にアイリスは「カラカラ」と実に簡単に動いてしまうので、
テープで仮留めして撮影、という事をやっておりました。
この辺りの使い勝手は、もう一工夫を考えないとな、と考えています。
(Cマウントの工業用・監視用のレンズだと、
ネジで固定する方法がありますし、
実際、ネジ穴がいくつかあいていたので、それを活用できるかな、と思っています。)

ところで、このフジノンは「2/3型」のセンサーを搭載したビデオカメラ用のレンズなので、
当然、マイクロフォーサーズ(4/3型)のイメージサークルは満たしていません。

そこで、実際、どの程度のイメージサイズなのか、EXテレコンをかけず、
G5の最大解像度で撮影してみました。

G5_a16x9_2

ワイド端9mmが、一番イメージが小さいのか、と思ってましたが、
実際は、18mmあたりが一番小さかったです。
そこから、テレにいくに従って徐々に大きくなっていき、
70mmを超えた辺りから急激に大きくなり、テレ端では、
フォーサーズのイメージサイズにかなり近くなります。

一番小さい18mm付近でも、EXテレコン(静止画)の倍率を2倍にすれば、
ほぼケラれずに撮影する事が出来ます。

また、テレ端だと、そもそもあまりケラれていないので、
倍率を1.2倍にする程度で四隅までちゃんと写るようになります。
(喜多見の試写写真が、実際、1.2倍と2.0倍で撮っております)

ただ、映像はともかく、写真の場合、
始めから「EXテレコン」使う前提で解像度を「M」「S」に落とすよりは、
ひとまずは「L」で撮影しておいて、
後から写っている部分だけを切り抜く(トリミング)する方が、
好きなアスペクト比、また縦長か横長か、
といった加工の自由度が担保される、という考え方もあるかな、と思います。
その場合は、周辺の暗い部分に露出が引っ張られるので、
マニュアル露出で撮るなり、中央重点測光やスポット測光をするなり、
何らかの工夫は必要になるかな、とは思います。

最後に、改めて、Lumix G5の「EXテレコン」についておさらい。

G5の「EXテレコン」は「写真」「動画」で挙動が違います。

写真の場合、まず、静止画の解像度は「L」「M」「S」
(それぞれ「1600万画素」「800万画素」「400万画素」)
に設定できますが、「L」ではテレコンは使えません。

「M」だと、「1.0倍~1.4倍」でシームレスに倍率を変更できます。
「S」だと、「1.0倍~2.0倍」に変更できます。
(変更の方法は、シャッターボタン手前にある「ファンクションレバー」
の可倒によります。)

一方、「EXテレコン(動画)」の場合、ONにすると自動的に倍率は「2.4倍」になります。
恐らくですが、1600万画素あるセンサーの、
中心部約200万画素(フルHDの画素数)部分だけを使っている、
という事なんだろうと思います。

静止画にしろ映像にしろ、いわゆる「電子ズーム」と違い、
見かけの解像度は無理に引き上げず、
「等画素」で記録する事で「無理矢理」感を無くしたのが、
EXテレコンである、と言えます。
正直、写りはペンタやニコンには劣る、と思う松下のミラーレスですが、
EXテレコンが使える、というだけでも、非常に価値があります。

そうは言っても、うちのG5は、実質「カムコーダー」なんですけどね。
しかも、私用より、仕事で使う事の方が多い、という(泣)

なお、Lumixの「EXテレコン」の挙動については、
機種によっていろいろ細々違うようですから、
もし「EXテレコン」狙いで松下のミラーレスを買うなら、
あらかじめ、静止画の場合、映像の場合、
どう挙動するのかをよく調べられる方が賢明かと思います。

※少なくとも最近は、ファンクションレバーが非搭載だったりするようで。
結構便利でいいなぁ、と思ってるんですけどねぇ。

B4レンズのフジノン、正直「使いにくい」レンズですが、
それなりに小型な割には高倍率で撮影できるので、
「晴れた日にしっかり絞りを絞る」など、気をつけてさえいれば、
ちゃんとした映像を撮影する事ができそうです。

G5+SDのフジノンで撮影する映像、また近いうちにじっくり撮影して、
早々にここで実写として紹介できるようにしたいと思います。

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