カメラ

2022年8月21日 (日)

KamLanの魚眼、8mm F3.0 Fisheyeで上野駅撮り

Dsf3604

そもそも、7月に浜松町で開催された「フォトアクセサリーフェア2022」に足を運んだのは、
フィルムのオンラインショップ「かわうそ商店」さんがブースを出していたので、
久しぶりに店主のかわうそさんにお会いしたかった事と、
フィルムを何本か調達する事にありました。
生産中止となったFujicolor100の24枚撮りをハーフ用に購入できるなど、
とても有意義な訪問となりましたが、
そのかわうそ商店さんのすぐ目の前でブースを展開していたサイトロンジャパン社のブースに、
「KamLan」のレンズが何本かアウトレット品として展示されているのが目に付きました。
その中に、APS-C用の魚眼レンズ「8mm F3.0 Fisheye」の富士Xマウント用のものもあり、
市価25,000円ほどするレンズが何と1万円ぽっきり!
魚眼レンズは、以前にMFT用のノーブランドのものを
Amazonで数千円で買ったものがありますが、
正直作りも写りもイマイチな代物でしたので、
いつかはちゃんとした魚眼レンズを買っておかねば、
と思っておりましたので、渡りに船と迷わず購入しました。

20220709_132408

しばらくして金沢へ出張に行く機会があり、
出張先でも使うつもりで持参。
途中、「かがやき」待ちの間に上野駅構内で試し撮りをしてきました。

「KamLan」のレンズは、以前に21mm F1.8を買おうかどうしようか、
と悩んだ事がありましたが、
その後TTArtisanから「17mm F1.4」が発売され、こちらを購入したので、
今回が初めての導入となります。

手にした第一印象は、とにかく「作りが良さそう」な事、
そしてキャップまでちゃんとオリジナルで作っている事。
「そんな事?」と思うかもしれませんが、
中国系のレンズだと、キャップは無記名の汎用品という事も珍しくない中、
このレンズは「KamLan」銘がしっかり入った、
材質の良さそうなプラスチックのリアキャップが装着されていました。
フロントキャップは大きな前玉をすっぽり隠せるような、
やや半透明で中が透けて見えるもので、
おかげでフタをする時に固定フードとキャップ裏の溝がぶつからないよう、
目視で確認しながら装着できる優れものです。

ヘリコイドや絞りリングの作り、動きの良さも見事で、
「安い割りにはなかなか良い」と思っていたTTArtisanとは格が違うな、
とすぐに分かるものでした。

肝心の写りは下の通り実に見事なもので
(ほぼ全て、確かF5.6に絞って撮影したはず)、
ブログ用に縮小する前の状態でも、
隅々までシャープに気持ち良く解像してくれていました。
やっと「ちゃんとした魚眼」がどんなものか、
理解のできるレンズに辿り着く事ができました。

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Dsf3469

(写真はいずれも)
Fujifilm X-S10
KamLan 8mm F3.0
JR上野駅
2022年7月15、22日
(フィルムシミュレーション「クラシックネガ」「PRO Neg. Hi」/グレインエフェクト「弱・荒」)

X-S10のフィルムシミュレーションの設定を、
途中から「クラシックネガ」に変えて撮影。
著しく雰囲気の変わる設定でもあり、
日頃電車を撮るような場合は不向きだと思ってましたが、
こうして何気ないスナップのような写真だと、
レトロな雰囲気がよくマッチしているように思います。
まだまだX-S10のポテンシャルを生かし切れてないな、と感じた次第。

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2022年8月17日 (水)

PEN EES-2散歩(2) 跨線橋の隙間

「PEN EES-2散歩」シリーズを立ち上げる、
と書いてから1ヶ月以上経ってしまいました。
企画倒れ(企画忘れ?)になる前に、第2回です。

試写のために京急の生麦駅で降り立ち、
隣の花月総持寺駅(旧・花月園前駅)方面に歩きました。

この辺り、貨物線が地下から顔を出すあたりですが、
相鉄線との乗り入れ運転が開始されてから、
旅客の定期列車も走るようになりました。
それを撮れる場所はあるかな、というちょっとしたロケハンも兼ねてます
(別に撮りたい列車があるわけではないですが)

220622_04_08a

この区間は何本か跨線橋があり、京急はよく見えますが、
東海道線や貨物線などは、目の細かい柵に阻まれて、
写真を撮るには不向きな場所です。
でも、きっとどこかに隙間があるはず、と思って探してみました。

すると、やはりありました。
かろうじてレンズ1本を通せるか通せないの隙間が。
デジカメなら液晶を見ながら撮影できますが、
フィルムカメラ、しかも一眼レフじゃないと、
構図を決めるのもままなりません。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。

220622_05_07a

意外と何とかなりました。
京急はいい感じに撮れましたが、
貨物線の方は地下に潜り始めるところなので、
足下まで写りません。
まぁ、地下に潜りそうな雰囲気の写真、
と思えば状況を伝えてくれている、と捉える事も出来ますが。

※写真はいずれも、
Olympus PEN EES-2
Agfaphoto APX-100
2022年6月22日
※デュープ機材
Fujifilm X-T10
Canon New FD50mm F3.5 Macro

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2022年7月10日 (日)

PEN EES-2散歩(1) 生麦駅

5月9日にテレビ東京で放送された「YOUは何しに日本へ?」にて、
日本の雑貨やカメラが大好きなアメリカ人が紹介されていたのを、
ご覧になった方もいらっしゃるのではないかと思います。
「127判のカメラ用のフィルムを作っている、
かわうそ商店さんのところに行きたい」という希望で、
遠路北海道は知床まで足を運び、
店主の毛利さんと一緒に撮影に行く、という内容でした。

毛利さんとはもう10年近く前に知り合い、
何度か一緒の写真展に出展した事もあります。
最近はすっかりご無沙汰してしまい、
その間にフィルム写真もすっかり下火になっておりましたが、
番組を見てから「またフィルムで撮らなきゃ!」
という気持ちがふつふつと湧いてきました。

そんな時、ハードオフで美品でジャンクな「Olympus PEN EES-2」
を見つけて購入してきました。
最近はすっかりフィルム価格も高騰して、
1000円以下のものはほとんど見かけなくなった他、
コダックのEktachrome(E100)は何と3~4000円!、
なんて高額な商品になってしまいました。
フィルムが高くなれば、「同じフィルムで倍撮れます」
が売りの一つだったハーフ判カメラの価値に再び陽が当たるな、
と思っていた時だったので、
久しぶりのジャンクカメラとして購入し、
粘っていたシャッターを整備するなどして撮影可能な状態になりました。

20220614_230943

こんなにカメラをバラしたのは久しぶりです。
「ダメだ、もう元に戻らない」と断念しそうになりましたが、
何とか元通りに組み上げる事ができました。

試写を兼ねて、横浜~川崎方面をブラブラしながら試写してきました。
その模様を「PEN EES-2散歩」シリーズ?として紹介していこうと思います。
(ようはネタがないわけですが笑)

20220622_125536

※試写なのでまたすぐバラせるようにと思い、
100円ショップのSeriaで買ってきた「リメイクシート」
を切り出したものを革の代わりに貼り付け。
簡単に加工できるシールですし、質も意外と悪く無いので、
革が剥がれたカメラでの代用として有用だと思います。

まず、京急で生麦駅に降り立ちました。

220622_00
Olympus PEN EES-2
Agfaphoto APX-100
2022年6月22日
※デュープ機材
Fujifilm X-T10
Canon New FD50mm F3.5 Macro

試写が重要な目的なので、
露出があうか、ピント(無限)は出ているか、
気にしながら撮影をしていくわけですが、
まずホームを降り立ち、とった1枚。

Lomography「DigitaLIZA+」でのデュープなので、
折角なのでパーフォレーションまで入れてみました。
縦長で上下にパーフォレーションがあると、
ハーフ判で撮った、という感じがよく出てきますね。

先に結果を言うと、ピントも露出も全く問題無く、
この後の撮影カットは全て問題無しでしたので、
それらの写真を少しずつご紹介していきたいと思っております。

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2022年6月12日 (日)

Lomography DigitaLIZA+を導入、デジタルデュープの決定版となるか?

このブログを立ち上げたのは2007年の誕生日でした
(あ、って事は先日開設15年だったんだ…、すっかり忘れてた)。
開設した理由の一つは、その少し前に購入した、
エプソンの複合機「PM-A950」でフィルムスキャンが出来るようになり、
懐かしい写真を色々デジタル化できるようになったから、でした。
開設した日の2本目のエントリーに、
早速昔懐かしい写真をアップしています
(写真データは、その後デュープしたものに差し替えてます)

その後、同じエプソンのフィルムスキャナ「F-3200」を導入、
35mmフィルムだけでなく、ブローニー(120)のスキャンも可能になりました。
また、本来はニコンの初期のデジカメ「Coolpix 880」用に販売されていた、
ケンコーの「スライドデジコピア」を安く購入出来たので、
色々工夫してデジタル一眼レフに装着してのデュープも行うようになりました

しかし、そもそもカラーネガを主に使っていた事もあり、
デュープで画を作るのはなかなか大変で、
またフィルム撮影のメインがブローニーに移ってからは、
「F-3200」でのスキャンが再びメインに戻り、こんにちに至りました。

そのF-3200もだいぶくたびれてきて、
何度バラして清掃してもスキャン結果に線が入るようになったり、
Windows11にしてからドライバーを認識しない事が増えたりと、
そろそろリプレイスを考えないといけない時期だな、
と思い始めておりました。

そんな時に、Lomographyから簡易なデュープキット、
DigitaLIZA+」の発売が予告されましたので、
早速予約し取り寄せてみました。
こちら、35mm判だけでなく、ブローニー判(120)、
更にベスト判(127)にも対応するというデュープキットです。

20220527_210931

以前のデュープ環境は、A4サイズのライトビューワを床に置き、
カラーネガの場合はその上に青いセロファンを敷いた上で、
デジコピアに装填したネガをデジカメでデュープ、
というなかなか大変な作業を強いられておりましたが、
このDigitaLIZA+はフィルムサイズより少し大きい程度で、
机の上に設置してもたいしたものではありません。
なお、電源は電池ではなく、microUSBでの給電しております。

20220608_222856

カラーのネガはオレンジベースのため、
光源を青くしてなるべく相殺するのが我流のデュープなので、
早速分解した上で青いセロファンを挟んでみました。
で、それで分かった事ですが、
光源はてっきり「白い板の裏からLEDで照らしている」のかと思ったら、
白い板自体が光源で発光している、という事でした。
均一な光がフィルムを照らしている事になるので、
デュープの光源としてはポイントが高いです。

20220609_002039

正確に真上から撮るには複写スタンドが必要かな、と思いましたが、
マンフロットのマクロ用雲台(ギア付きジュニア雲台410)にX-S10を取り付け、
その上に水準器を置いて位置を合わせると、
特に問題無く平行を取る事ができました。
なお、実際にデュープを撮る際は、
部屋の灯りを消して「暗室」状態で撮影しております。
じゃないと、フィルム面に室内灯の灯り等が映り込む問題がありそうでしたので。

20220608_223523

最大サイズは6x7判となっておりますので、
RB67で撮影したフィルムは問題無くデュープが可能です。
試しは、初めていすみ鉄道に行った際にRB67で撮ったネガを使いました。

171230_01_dupe
※デュープ機材
Fujifilm X-S10
Canon New FD50mm F3.5 Macro

↑こちらが「DigitaLIZA+」に青いセロファンを挟んだものを、
X-S10+NewFD50mm F3.5マクロでデュープし、
Photoshopで階調反転やレベル補正などの処置をして作った画像。

一方、↓こちらは、既に以前のエントリでもアップしていた
F-3200でスキャンして作った画像です。

171230_01

もちろん、全く同じ結果にはなりませんが、
かなりいい線まで画を作る事ができる手応えがありました。

本体のプラスチックがややテカテカしているので、
パーマセルを貼るか何かして対策をした方がいいかも、
など多少気になるところもありますが、
充分満足のいく品質のデュープを手軽に撮れそうです。
本格的な画作りはもちろんですが、
手軽にサムネイルを撮るならスマホでサクッと、
という使い方もできますので、
これでとうとうF-3200はお役御免と相成るかもしれません。

次回は、先日川崎方面にお散歩に行き、
「Yashicaflex」で撮影した画像を、
実際にDigitaLIZA+でデジタル化した画像をご紹介したいと思います。

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2022年4月12日 (火)

Motorola edge 20のカメラを分析

※2021年12月からメインスマホとして使っていた「Motorola edge 20」ですが、
その後ドコモオンラインで「Xperia 1 II」を安く入手できたため、
数ヶ月でその座を譲り、ヤフオクで売却して旅立っていきました。

しかし、カメラ機能がなかなか良くて、
レビューしようと思って書きかけていたエントリーがありました。
もう手放してしまいましたが、書き上げて公開する事にしました。
これからedge 20を使う方のご参考になりますれば。

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3年ほど使用したスマホ「Xperia XZ1 Compact(SO-02K)」を快適に使用してましたが、
内蔵メモリが32GBではアプリの追加もままならず、
これでは「ピクミン ブルーム」をプレイできないぞと思い(それが理由?)、
機種変更をと思いましたが、ドコモの端末は「高くて良い物」か「安くてそこそこ」なものばかり。
SIMフリーまで幅を広げて考えているうちに、
「1億800万画素」などとワケの分からんセンサーを搭載した
Motorola edge 20」というスマホが発売されたので、
思い切ってそちらを購入してみました。

1億800万画素なんてただのネタにしかならないだろう、と思ってましたが、
1ヶ月程使用し、これは「意外と?名センサー」だと思える程になったので、
今回は「edge 20」のカメラ周りをレビューしてみたいと思います。

■まずは「3眼カメラ」の仕様をおさらい

超高画素センサーの話しを始める前に、
3つのカメラ・レンズを搭載したedge 20のカメラについて、
諸元をまとめておきます。
(公式の仕様の他、海外サイト等で見つけた情報も盛り込んだものですので、
誤りがある可能性もあります。)

(1)メインカメラ(広角レンズ搭載)
センサー:Samsung ISOCELL HM2(1/1.52インチ、1億800万画素)
レンズ:5.9mm(24mm相当)、F1.9

(2)サブカメラ1(超広角レンズ)
センサー:OmniVision OV16A10(1/3.06インチ、1600万画素)
レンズ:2.2mm(17mm相当)、F2.2

(3)サブカメラ2(望遠レンズ)
センサー:OmniVision OV08A10(1/4.4インチ、800万画素)
レンズ:7.4mm(78mm相当)、F2.4、3x光学ズーム(?)

※望遠レンズの「?」についての詳細は下の方にて。

edge 20を買った理由の1つは、
3番目のカメラが望遠レンズ搭載だった事です。
多くのスマホでは、3番目のレンズは「深度センサー」
として利用される事が多い気がします。
個人的に、スマホでももっと寄って撮りたい、と思う機会多く、
どうせなら望遠で撮れるレンズを搭載して欲しかったのです。

同じ場所で上記3つのカメラを切り替えて撮ると、こうなります。

Edge20_1
(左から「メインカメラ」「サブカメラ1」「サブカメラ2」)

広角と超広角の画角変化があまり大きくないので、
メインは28~35mm相当くらいで良かったのでは、
という気もしますが、
それでも超広角の17mm相当はかなり広く撮れますし、
望遠も約80mm相当の中望遠なので、
「寄りで撮りたい」という希望はほぼ適えられています。
光学スペックはほぼ満足しております。

■撮影解像度は1200万画素?

カメラのアプリを立ち上げると、
画面下部に「動画」「写真」「≡」の3つの選択肢が並んでいます。
普通なら「写真」モードで写真を撮ると思うでしょうが、
これだと、どのカメラで撮影しても、
解像度は「1200万画素(12MP)」ないし「800万画素(8MP)」、
選択した方のいずれかで保存されます。
超広角カメラの1600万画素の写真も12MPか8MP、
望遠カメラの800万画素も同様(つまり12MPを選択した場合は拡大される)。
こういう挙動は、カメラを趣味とする人間には気持ちが悪いのです。
ちゃんとそれぞれのセンサーの解像度で撮影するには、
「≡」を押した上で「プロ」モードを選択する必要あります。

さて、「プロ」モードに選択した場合も、
メインカメラの保存解像度は「12MP」または「8MP」の2択です。
あれ、1億800万画素はどうしたの?と思いましたら、
「≡」を押した時の選択肢として「Ultra-Res」というのがあります。
これを選ぶ事で、初めて「億」の世界を堪能できます。
これは一体どういう事でしょうか?

ここで、ちょっとした算数のお時間です。
「12MP」で撮影した場合、写真の解像度は「4000x3000 px」です。
一方、「Ultra-Res」で1億800万画素をフルに生かして撮影すると
「12000x9000 px」となります。
この数字を見比べた時、あぁなるほど、と合点がいきました。
長辺・短辺とも、ちょうど3分の1の解像度で保存されるわけです。
一辺の解像度が1/3という事は、面積で言えば1/9。
108,000,000 / 9 = 12,000,000。簡単な割り算です。

それをふまえ、サムソンのWEBサイトに掲載されている、
ISOCELL HM2」のWEBサイトを見てみますと、
確かに、ナイトモードとして「9つのセルを1つのセルに統合する」事が可能、とあります。
これを「Nona-Pixcel」と呼んでいるようです。
edge 20は、本来暗所撮影用として搭載しているNona-Pixcelの技術を、
通常の撮影モードでも常時ONにして撮影・保存する仕掛けになっているようです。

これは、人によっては「1億800万画素って書いてあるのに、1200万画素で保存されるなんて、
どういう事だ!詐欺だ!」とお怒りになるかもしれません。
確かに、モトローラ社のWEBサイトには「1億800万画素」は強調されているものの、
保存されるのは1200万画素とは一言も書いてありませんので、
これでは誤解を招いてしまう可能性を否定できません。

でも、この仕掛け自体は非常に正しく、理にかなっていると思います。

カメラのセンサーについて少しでも知識を得ている方なら、
「解像度が高くて小さいセンサーは、
画素ピッチが小さくなり、ノイズが出やすくなる」
という事をご存じの事かと思います。
(それを転じて「フルサイズセンサー信仰」がはびこってますが、
それはそれで単純思考でしかないように思いますが、それはまた別の話)

1/1.52インチ(≒2/3インチ)の小さいセンサーで億の画素となれば、
極小も極小の画素ピッチと言えますから、
いくらテクノロジーは進化しているとはいえ、
当然ノイジーな画像になるはず、と想像できるでしょう。

実際、「Ultra-Res」モードで撮影した億の画像を観ると、
細かいテクスチャーが潰れている事を確認できます。
以下の写真は、同じメインカメラで撮影した画像で、
同じ箇所を等解像度に切り出したものです。

Edge20_2
(左が1億800万画素、右が1200万画素の画像から切り出し)

そもそも画素数が違うので、
等倍で切り出した時の画角が変わってくるのは致し方ありません。
左の1億800画素からの切り出しだと、
斜面に生えている枯れ草のディティールは完全に潰れています。
デジカメ黎明期の頃は、こういう描写のカメラが珍しくなくて、
よく「油絵のよう」などと称したものですが、それを思い起こさせます。
一方、「9画素をまとめて1つの画素として撮影」された1200万画素の写真だと、
引いた画である事を差し引いても、より解像感のある画像になっています。

今度は試しに、「1億800万画素の画像を、Photoshopで1200万画素に縮小」
した画像からの等倍切り出しと、最初から1200万画素で撮った画像とを並べてみましょう。

Edge20_3
(左が1億800万画素→1200万画素に縮小してから切り出し、右は1200万画素で撮影した画像から切り出し)

明るい部分の草は縮小した画像の方が線が細いですが、
影の部分はそもそもが潰れていたので、縮小画像でもやや細部があいまいな印象受けます。
対して1200万画素で撮影した画像は暗部までしっかり解像感があり、
本来夜間モードである事も納得できる写りです。

「極小画素=暗部に弱い」の常識を、
あえて極限まで極小まで小さくした上、
9画素をひとまとめにして1画素としてまとめてしまう、
これを私は「バロム・1方式」と呼ぶことにします(笑)

■9画素で1画素=ベイヤー配列の常識も覆す?

これはあくまで憶測と想像の話しで、
実際には違うかもしれませんので念のため。

デジカメのセンサーは、一部の特殊な仕様のものを除き、
「ベイヤー配列」という仕組みで成り立っています。
画素の一つ一つはRGB(赤緑青)のいずれかの色しか認識せず、
認識しない色の情報は「隣のセンサーが拾った情報」を元に推察してはじき出す、
というのが実におおまかな仕組みです。

しかし、このサムソンの1億800万画素センサーは、
9画素を1つの画素として認識する「バロム・1方式」です(しつこい)。
という事は、その9画素の中にRGBそれぞれの信号を受ける事ができれば、
実質的に1つの画素でRGBの信号をまとめて処理できる、
という事になるのでは?と思うのです。

上記にリンクを貼ったサムソン社の「ISOCELL」のサイトに、
Nonapixelのイメージ画像が載っており、
それによれば9画素を1つに束ねた1つ1つは、
やはりRGBのいずれかの色しか認識していないような表示となっております。
実際にそういう挙動なのかもしれませんし、
あるいはこれはただのイメージ図で、
実際には1つに束ねられた画素でRGB3色とも処理されているのかもしれません。
そして、もしそうだとしたらある意味これは「ベイヤー配列を打破する1つの手段」
として機能している可能性があります。
シグマ社の「Foveon」のように、
RGBの画素を同軸に並べるという力業に頼らなくても良いのだとすると、
これは将来的にセンサーの常識を覆してくれるのかもしれない、
という予感さえさせてくれるのです。

■「3倍光学ズーム」の真実と(厳密には)ウソ

edge 20の商品説明には、はっきりと「光学式3倍ズーム」
と書いてあります。
(海外のサイトを調べると「3x Optical Zoom」という表現が見られるので、
それを直訳したものと思われます。)

カメラに詳しい人なら、この言葉が意味する事は1つでしょう。
一式のレンズの中で数群が稼働し、
それによって焦点距離が無段階に可変するのが「光学式のズームレンズ」です。

当然、この説明ならこのレンズもそうだろう、と思うはずです。

上の方に、テレカメラのレンズは「7.4mm(78mm相当)」と書きました。
もし説明通り「光学式の3倍ズーム」なら「7.4-22.2mm」などと書かないといけません。
しかし、実際には全く違います。

カメラアプリでズームをする事はできます。
しかし、ズームをしてもExifが記録するレンズの焦点距離は変わりませんし、
ズームした画像は明らかに画質が低下します。「デジタルズーム」です。

では、一体「3倍」とは何なのでしょうか?
このスマホの「広角レンズ」は24mm相当と謳われています。
そして、24mmの3倍は72mm…。

つまり「テレカメラは、ワイドカメラの3倍の焦点距離相当で撮れる」
という意味なわけです。

もちろん、これはカメラ用語としては明らかに間違った使い方で、
もしズームレンズ搭載という言葉通りの意味でこのスマホを買えば、
実際にこのカメラで撮った写真を見てガッカリするはずです。
(正直、自分も「おいおい、違うじゃないか」と思った一人です。
普通に考えれば、こんな薄い筐体の中に、
仮に屈折光学系を導入したとしてもズームレンズを搭載する事などできないだろう、
と想像が付きそうなものでした…。)
20世紀の後半、コンパクトフィルムカメラの中には、
ズームレンズを搭載すると本体価格が高くなるので、
少しでも安くするため、「広角と望遠」といった2種類のレンズを切り替えられる
「2焦点」というカメラが販売されていた事がありますが、
同じ理屈で言えば、このスマホは「3焦点」のカメラである、と説明するのが正しいです。

単純に「約80mm相当の中望遠レンズ」(Telephoto Lens)と書いてあれば、
こんな事を書かずに済んだのです。
仕様を少しでもよく見せたくてZoomという言葉を使ったのかもしれませんが、
本来の意味があった上で使うべきだったのでは、と思います。 

-----

「ズーム」の表記には疑義を感じるものの、
総じてedge 20とサムソン社のISOCELLには大きな可能性を感じておりましたが、
Xperia 1 IIの前には歯が立たず、あっけなく現役引退と相成りました(笑)
とはいえ、5万円程度で買えるスマホとしては非常によい個体で
(ただ本体サイズがアメリカンで巨大だったので、
片手ではとても操作できないのが実にネックではありました)、
今後SIMフリーのAndroid端末を購入される予定の方にはよい選択肢になるのでは、
と思われました。

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2022年3月13日 (日)

明治神宮外苑をPENTAX K2で撮る

ペンタックスKマウント用のフィルムカメラとして保有している
「SuperA」も「P30」も調子が良くないので、
新たに「K2」のボディを買ってきました。
以前に「KM」「KX」を使ったこともあるので、
これで「Kマウント初号機3兄弟」を一通り使った事になります。

代わりに、と買ってきたとはいえいつもの如くジャンク品。
マウント周りのISO(ASA)のダイヤルが回らなくなっていたので、
分解して掃除しグリスを塗り直し、組み直して修繕完了。
電子式シャッターなので電池を入れないと動作しませんが、
幸いシャッターも露出計もちゃんと動いてくれているようです。
ファインダー内に筋が見える(プリズムの腐食)のが気になりますが、
撮影には支障ありません。

という事で試写に出ましたが、
明治神宮外苑の再開発で木が1000本伐採される、
というとんでもない話しを聞いたので、
今から撮っておかねば、と思って足を運びました。

※これ以上東京で再開発してビルを作る事にどんな意味があるんでしょうね。
所詮は不動産屋やゼネコンを儲けさせるための行為でしかないような気がしますが…。

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220306_22

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しかし、今回一番エモく撮れた写真は、
新しい国立競技場とミゼットIIのツーショットでした(笑)

220306_13

あえて露出補正をかけず絞り優先オートで撮影しましたが、
大きく露出が大きくずれるようなカットもなく良好でした。
さすが、Kマウント最初の最上位機種は伊達ではありませんでした。

※写真は全て、
PENTAX K2
SMC PENTAX-A 24-50mm F4
Kodak Pro Image 100
絞り優先AE F5.6~8.0
2022年3月6日

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2021年6月20日 (日)

X-S10の4Kで北鉄浅野川線の旧京王3000系と旧営団03系を撮る


Fujifilm X-S10
SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL
北陸鉄道浅野川線 粟ヶ崎駅
2021年6月12日

仕事で年に3度金沢に行くのが恒例になっていましたが、
昨年はコロナの影響で全ての予定が中止に。
なので、先日の金沢出張は実に1年半振りの事でした。

仕事に合間があれば撮影に行くのも恒例となっておりますが、
今年も北鉄の浅野川線に足を伸ばしました。
旧京王井の頭線の3000系が、8000系と名を変え、
2両編成でえっちらおっちら走っておりますが、
今年から東京メトロ(旧営団)の03系が「新車」として入線。
いよいよ3000系も幕引きが近づいてきたようです。

という事で、浅野川線唯一?の撮影ポイントである、
粟ヶ崎駅すぐ横の大野川橋梁にて撮影を敢行。
前回訪問した時、あまりに低くて川面スレスレのガーター橋に、
すっかり魅了されてしまった場所であります。

最初は写真を撮るつもりでしたが、
この橋を渡る度、電車が最徐行して進入し、
「ダダン、ダダン…」と実に重々しい、
今にも壊れてしまいそうな(?)音をたてるのが印象的で、
それなら、と動画での撮影を試みてみました。

ついでに、まだX-S10の4K動画の試写も出来ておらず、
またボディ内手ブレ補正+電子式補正の組み合わせで、
手持ち撮影をするとどんな感じになるだろう、
というテストも兼ねての撮影となりました。
(4K MOV、100mbps、フィルムシミュレーションはスタンダード、
といった撮影環境です。)

今回は12mm~24mmの広角という事もあり、
手ブレ補正が見事に効いて、
手持ち撮影しているという感じはあまりないように思います。

4Kだとフレームレートが30Pなので、
これだけゆっくり走る電車であっても、
ややフレームがカクカクするのを感じます。
編集ソフトはSONYの「Vegas」でしたが、
EDIUSならフレーム補間(オプティカルフロー)で60Pに、
という事もできるのになぁ、と思ってしまいます。
実験でなければ、無理に4Kにせず、HDの60Pで撮る方が、
少なくとも電車撮りには良いだろうと思います。

とはいえ、大野川橋梁を重々しく走るステンレスの電車、
いい感じで記録できたように思います。

次回行く時までには、魚眼レンズを仕入れていきたいものです(笑)

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2021年6月19日 (土)

銘匠光学 TTArtisan 17mm F1.4を導入

ここ数年、中国など東アジアのメーカーのレンズが多く日本に入ってきております。
7Artisans、LAOWA、KAMLAN、VILTROXなどです。
これらのレンズに共通しているのは、
構造自体は大昔のマニュアルレンズと同等である事
(マニュアルフォーカス、単焦点、手動絞りなど)、
一方、非球面レンズなど最新のテクノロジーも活用し、
安価ながらユニークで写りの良いものが多いようです。
(中には「安かろう悪かろう」なものもあるようですが。)

こういったレンズの需要が増えている背景には、
ミラーレスカメラの普及にともない、
液晶やEVFを見ればピントも露出も被写界深度も分かるので、
レンズがフルマニュアルであっても使い勝手があまり犠牲にならない、
なのでAFやAEなどの機構を思い切って省く事で価格を抑える事ができる事、
また一眼レフと違い、レトロフォーカスでなくとも、
比較的自由にレンズの設計をする事ができるので、
ある程度のレンズ製造技術があれば充分によい物を作る事ができる、
といった理由があるのだろうと思います。

初めてこの手のレンズを購入したのは昨年末で、
銘匠光学が発売した「TTArtisan 35mm F1.4」でした。
APS-Cの光学系に特化した小型軽量設計、
開放から比較的しっかり写る光学系、
そして1万円を切る価格で、興味本位で導入しました。

正直、35mmという焦点距離を生かす場面で撮影する機会が少なく、
まだ大した写真を撮っていないのですが、
この価格でこの大口径、それでいて割としっかり写る、
というのは非常に大きな驚きでした。

さて、そうこうしているうちに、先日、仕事現場で写真を撮っていた時、
広角の単焦点として重宝してきた「Tokina SL 17mm F3.5」で撮った写真が、
フワッと白けて写る事に気付きました。
元々クモリの発生しやすい玉である事は承知しておりましたが
(かつて所有していた同じレンズもクモリ玉でした)、
ついにこの時が来てしまったのです。

さて困りました。広角の単焦点レンズを探さないといけません。
しかし、中古の広角レンズはどれも高値で取引されています。
20mmでは少し足りない、しかし15mm以下はちょっと広すぎる。
17mmが一番いい焦点距離なんだけどなぁ、
と思いながらネットで情報を集めておりましたら、
どうやら近日中に「TTArtisan 17mm F1.4」が出るらしい、
というウワサを目にしました。
しかも、価格は1万円台半ばで収まるらしい、との事。
35mmでよい印象を持っていたので、「これが出たら買いだな」
と思いましたが、その数日後、本当に発売が発表されたのでした。

銘匠光学よりアンダー2万円のAPS-C用17mm F1.4。直販限定の鏡筒デザインも(デジカメWatch)

出たら買う、と決めてましたし、
広角の単焦点はないと不便ですし、
なにより17mmでF1.4って一体何?、という興味もあって、
早速購入してみました。

Dsc_1934

F1.4という高速レンズが、アタッチメント径40.5mmに収まるなんて、
古い人間?には「キツネにつままれた」ような気分です。
レトロフォーカスの制約から開放されているとはいえ、
とても信じられないスペックです。

早速、お出かけついでにX-S10に取り付けて持ち出してみました。
F1.4~2.8くらいはお遊びでオマケ程度でいいかな、
と思っておりましたが、実力のほどはいかがでしょうか。

Dsf0541
Fujifilm X-S10
TTArtisan 17mm F1.4
1/160秒 F1.4 (ISO160)
JR総武線 飯田橋駅
2021年6月18日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

Dsf0547
Fujifilm X-S10
TTArtisan 17mm F1.4
1/160秒 F1.4 (ISO160)
JR総武線 飯田橋駅
2021年6月18日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

試写なので、あまり意味の無い写真でスミマセン。

いくらなんでも開放で遠景を撮る事はないだろうな、
と思ってましたが、これもテストだ、と割り切り、
丁度天気も悪かったので無理して撮ってみた…つもりでしたが、

撮影した画像を観て、正直「えっ?」と思いました。
開放で、これだけまともに写るのか?と。

レビューを検索すると、ほとんどの感想は
「開放でも意外と写るけど、まぁ値段相応」といった感じです。
でも、これだけ写れば充分すぎやしないでしょうか?

2段ほど絞れば、更にしっかりとした写りになります。

Dsf0562
Fujifilm X-S10
TTArtisan 17mm F1.4 ※ややトリミング
1/125秒 F2.8 (ISO1600)
JR中央線 四ツ谷駅
2021年6月18日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

中央線の異端児、常磐線からやってきた209系1000番代です。
休日は走っていない事が多くてまだ撮れておりませんでしたが、
ようやく実際に走っているところに遭遇する事ができました。

こちらは絞りを2段絞っておりますが、
バッチリと解像しております。
全く問題ありません。

正直な話し、もしイマイチな写りだとどうしようか、
と内心ドキドキしておりましたので、
まさかこうも立派な仕事をしてくれるレンズとは思わず、
購入して大正解だったと喜んでいるところです。

このレンズにはフードが付属しておりませんでしたので、
ヤフオクで「ライカ風」「ワイド用」というものを見つけて購入。
金属製でレンズ本体との一体感あり、
またフード装着したままで43mm径のキャップを取り付けられる
(そして落札品にはキャップもオマケで付いてきた)ので、
フード付けたままで持ち歩く事もできます。
これで、X-S10の標準レンズとして付けっぱなしでOKです。

X-S10+TTArtisan 17mmとの組み合わせ、なかなかの黄金コンビです。

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2021年5月30日 (日)

Fujifilm X-S10初陣、すずかけ台で8500系撮り

Dsc_1901

昨年末にフジが「X-S10」を発表した時、
「きた、これだ!」と思いました。
X-T10を購入してすっかりフジのファンになりましたので、
いずれはよりグレードの高い本体が欲しいものだ、
と思っておりましたが、
X-S10は案外低めの価格設定ながら、
ボディ内手ブレ補正や4K動画など、
様々な+αの機能を搭載しつつ、
かなり小型のボディと大型グリップの組み合わせ
(EOS世代なので、しっかり握れるグリップが性に合います)
で使いやすそうに思われました。

で、GWにいろいろと断捨離して資金が調った事もあり、
久しぶりに6ケタの大枚をはたいて購入と相成りました。
(そんな大枚はたいてカメラ買ったのはD7000以来です。)

早速、初陣として田園都市線のすずかけ台駅に出向いて、
8500系を目的に撮影をしてきました。

Dsc_1904

先日の試写で、ここで撮るなら200~300mmをカバーするズームで、
と分かっていたので、FD100-300mm F5.6Lをチョイスしました。
フジのボディは2台になりましたが、相変わらず純正のFujinonレンズはございませんので。
(フードが緩くて落ちそうなので、テープで留めているのはご愛敬です。)

「X-T10」を気に入った理由の一つとして、
フィルムメーカーならではの「フィルムシミュレーション」機能がありました。
ProviaやVELVIAなど富士のフィルム名を冠した設定を施す事で、
色合いの違う写真を撮ることができます。
特にドライブモードで「フィルムシミュレーションBKT」を設定すれば、
ワンカットで同時に3種類のシミュレーションを適用する事ができます。
(その代わり連射は出来なくなるのでワンショット勝負となります。
この緊張感もまた、ちょっとフィルムで撮ってるような感覚に近いものを感じます。)

X-T10で好んで適用していた時と同様に、
「Provia」「VELVIA」「Pro Neg. Hi」の3種類を指定して撮影してみました。

Xs1_filmbkt

当然ながら、VELVIAが最も彩度が高くて色味が濃く、
またNega設定だと色味がやや抜けたような風味になります。
だいたいこの3種類で撮っておけば、
どれか一つは適した色味で撮れるだろう、という公算です。

X-S10を欲しいと思った理由の一つとして、
「デジカメWatch」における開発者インタビューを読んだ事がありました。
フィルムシミュレーションが、単に「フィルムの写りを再現する」
という単純な目的で搭載された機能ではなかった事が語られていて、
ますますこの機能に惚れ込む事になりました。

富士フイルムのフィルムシミュレーションはどのようにつくられているのか(前編)
富士フイルムのフィルムシミュレーションはどのようにつくられているのか(後編)

X-T10には無かった機能として「グレイン・エフェクト」機能が搭載されています。
こちらは、フィルムの粒状性を再現しよう、という試みです。
試しに、強弱や大小の違いをつけて撮影した画像を並べて観ました。

Xs1_filmgrain_test1

「強くて荒い」は少々やり過ぎな気がしましたし、
「弱くて小さい」だと何もしていないように思われたので、
今日はひとまず「弱くて荒い」を選択して撮影を進めました。
(例えば夜景で「強くて荒い」を適用すると、
高感度フィルムで撮影したようなザラついた雰囲気が出せるのかな、
などと想像しておりました。)

ちなみに、「グレインOFF」と「弱くて荒い」の写真を並べみると、

Xs1_filmgrain_test2

等倍で切り出した画像で並べるとディティールが失われるような気がしますが、
少なくとも解像度が失われるような事はなさそうでしたので、
あまり気にせず気楽に使える機能かな、という印象を受けました。

などと、50000系やら5000系やらで試写を重ね、
2時間ほど粘ったところで、いよいよ8500系の登場!

Dsf0280
Fujifilm X-S10
Canon New FD100-300mm F5.6L (300mm)
1/640秒 F5.6 (ISO400)
東急田園都市線 すずかけ台駅
2021年5月29日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

画像を縮小しちゃうと、グレインもへったくれもありませんね(笑)

我が家で初の2000万画素超のカメラで、
果たしてFDレンズの解像度は追いつくんだろうか、
と不安でしたが、さすがはLレンズ、ばっちりシャープに撮れました。

手ブレ補正は構えている時から機能するように設定したので、
EVFで構えている時も構図が安定してくれるのも非常に嬉しい事です。

何となくですが、適正露出よりちょっとマイナス目で撮って、
ちょっと暗めで撮る方が色味が増して落ち着いて見えるかな、
という印象もあります。

期待して買ったカメラでしたが、第一印象は素晴らしい!の一言です。
(フジのカメラなので、所々使いづらいのは仕方ないですが笑)

早くこれでいすみ鉄道やしなの鉄道を撮りに行きたい気分です。

※以下は、8500系以外の各形式・各フィルムモードの写真一覧です。

続きを読む "Fujifilm X-S10初陣、すずかけ台で8500系撮り"

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2019年1月21日 (月)

吹雪の札幌市電 ~復活のDMC-TZ60

P1020059_raw

P1020063_raw

P1020064_raw

P1020071_raw

(写真は全て、)
Panasonic LUMIX DMC-TZ60
LEICA DC VARIO-ELMAR 4.3-129mm F3.3-6.4 (72mm=400mm相当)
1/125秒 F6.0 (ISO800)
札幌市電 東本願寺前電停
2019年1月17日

氷点下10度で横殴りの吹雪が吹きすさぶ札幌への出張。
さすが冬の北海道、と思ってましたが、
地元札幌市民をして「いやぁ、今日は寒い」「こんなに雪が降るとは」
と口を揃えるような日で、一瞬手袋を外すだけで手が痺れる程の寒さ。

そんな日でも、目の前を市電が走っていれば、撮りたくなるもの。
移動の合間に少し足を止め、すすきのの西の外れに。
実は2015年にも、仕事の合間に少し立ち寄った「東本願寺前」の電停付近。
線路(つまり道路)が少しカーブしてて撮りやすい、という理由でしたが、
実はこれは札幌という街の生い立ちに深く関連している、
と、後に「ブラタモリ」で拝見して「はぁ、そういういきさつが!」と知り、
次回機会があれば、と思っていた場所への再訪でした。

常に持ち歩いているコンデジを望遠にセッティングし、
一応、露出も色温度もマニュアルに設定して撮影するも、
久しぶりにRAWに設定して撮影。
持ち帰ってからLightroomを駆使してデータを整えました。
たかがコンデジでも、RAWで撮れるだけで、
シビアな環境下でも安心して撮る事が出来るのは嬉しいものです。

2014年に購入した松下の「Lumix DMC-TZ60」。
完成度の高さに「コンデジの最終進化形」と書いたのは同年11月8日の事
その頃は、スマホがコンデジ市場を(ここまで)壊滅的に破壊するだろう、
などとは想像もできない事でしたが、実際のところ、
それ以降に発売されたコンデジは、「4K動画に対応」といったマイチェンはあっても、
TZ60が発売された頃ほど充実した開発環境にないせいか、
あっと驚く程の新機種が発売される事も稀になってきた印象があります。
あの時、「最終進化」などと大見得を切ってしまったのも、
あながち言い過ぎではなかったのかな、と。

そんな愛機のTZ60ですが、
あれから4年、シャッターボタンを囲むズームレバーの動きがおかしくなり、
ズームが動かなかったり、触ってもいないのに録画が始まったり、
と明らかに故障の症状。

これを機に買い換えようか、と市場を探るも、
この4年の間にコンデジ市場はすっかり冷え切ってしまい、
各社ラインナップが大幅に縮小してしまいました。
「高くて良いもの」はいろいろありますが、
予算に入るような「安くて良いもの」はなかなか見つからず。

さてどうしたものか、と思い、修理の選択肢を探ると、
松下ではコンデジを「定額」で請け負う、というシステムが導入されていました。
TZ60の場合は、どんなに故障していても、修理代は最高1万円まで、
という料金設定でしたので、じゃあ、と思ってサービスセンターに宅配修理を依頼。

依頼書には「ズームレバー故障」に加えて「センサーにゴミ付着の可能性」
と書いて送りましたが、直って帰ってきた書類には
「基板交換」「センサー清掃」に加え、
「レンズにエラーの記録あり、レンズユニットも交換しておきました」との記載。
そういえば、ケースに入れたまま電源が入ってしまい、
以来、ズームの動きが緩慢になっていた事をすっかり忘れていました。

よく壊れそうな稼働部分が、ユニットごと交換されてすっかり新品となり、
試運転を兼ねての札幌出張(しかも、いきなりの氷点下10度環境)で、
修理前と変わらぬ機動力と画力を見せつけてくれました。
まだ後3年くらいはバリバリと働いてもらいませんと。

P1020082_raw
Panasonic LUMIX DMC-TZ60
LEICA DC VARIO-ELMAR 4.3-129mm F3.3-6.4 (24mm=135mm相当)
1/125秒 F5.3 (ISO1600)
札幌市電 すすきの電停
2019年1月17日

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