鉄道(小田急)
2024年5月 7日 (火)
2023年11月23日 (木)
32年振りの秦野カーブで、小田急VSE終撮
定期運用離脱後もイベント列車・団臨等で活躍の続いていた小田急50000形(VSE)が、
いよいよこの12月に完全引退、との告知がありました。
11月23,25,26日にさよなら運転が実施されるとの事で、
夕方に秦野で折り返すとの事でしたから、
その近辺で往復撮れる良い場所は…と地図を見ていたら、
「ん?この場所って…」というところがありました。
記憶が突然甦りました。32年前、初めて小田急を撮影した場所です。
(2枚とも)
Canon EOS630QD
EF35-70mm F3.5-4.5
Fujicolor Reala
小田急 秦野-東海大学前 間
1991年5月3日
まだ、NSEも5000系(2600系かも?)も現役だった時代。
VSEの撮り収めもここにしよう、と決めました。
現地に到着して「あれ?」と思ったのは、
まだ16時前だというのに、線路に影が落ちそうになっている事。
これは、VSEまでもってくれるかどうか、かなり微妙です。
ひとまず、既に影になっている路盤は思い切ってカットし、
印象的な雲を大きく入れる構図を考えました。
これなら何とかなりそうです。
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS (50mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/1000秒 F5.6 (ISO400)
(フィルムシミュレーション「PROVIA」/グレインエフェクト「弱・小」)
しかし、雲はみるみると形を変え、どこかへ流れていってしまいます。
立ち位置を変えて再度構図を調整…
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS (24mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/1000秒 F5.6 (ISO400)
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)
しかし、無情にも雲は更に流れてしまうし、
山の影は更に路盤を暗く覆っていきます。
南無三!と思ったタイミングで下りVSEがやってきました。
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS (50mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/800秒 F5.6 (ISO400)
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)
振り向きざまに、上り普通列車とのすれ違いを撮ろうと思ったら、
連結しているようなタイミングで撮れてしまいました(笑)
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS (100mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/800秒 F5.6 (ISO400)
(フィルムシミュレーション「PROVIA」/グレインエフェクト「弱・小」)
後20分で折り返し上りVSEがやってきますが、
もうすっかり陽が回らなくなり、
周りに何十人もいた撮り鉄さんはみるみる散開していきます。
影っててもいいから何か印象的な画が撮れないかな…、
と思って歩いていたらキャベツ畑がありました。
これを前景にして撮ってみたのがこんな感じ。
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS (35mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/500秒 F4.0 (ISO800)
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)
サイドギラリ、って程じゃないですが、
白いボディが明るく美しく輝き、
のどかな秦野の景色の中を走り去る所を撮り収める事が出来ました。
後で編集していて気付きましたが、
32年前は線路の向こうの建物(多分、秦野市中野健康センター)
がよく見えますが、今はすっかり木々に隠れてしまっています。
今の方が、撮影ポイントとして撮りやすい場所になっていたんだな、
と久しぶりの再訪で気付きました。
もうちょっと早く気付くべきだったなぁ。
小田急 秦野-東海大学前 間
2023年11月23日
2022年1月30日 (日)
新春の小田急でVSE撮りなど
新春1月3日はいすみ鉄道2日目になる予定でしたが、
国鉄キハは運休と事前に分かってましたので、
2日の撮影は日帰りに変更して家に戻り、
改めて3日は小田急撮影で松田方面に向かいました。
目的は、春で引退が発表されたVSEです。
(徳島から出てきた兄にはラストチャンスでしたので)
新松田と開成の間のカーブでまずは撮りたい、
との事で朝早起きして透明を飛ばして松田入り。
名所のカーブで準備万端の兄を横目に、
カメラを手にプラプラしつつ、
踏切から小田原方を半逆光で朝らしい写真を1枚。
Fujifilm X-S10
Canon FD85-300mm F4.5 S.S.C. (300mm)
1/400秒 F4.5 (ISO200)
小田急電鉄 新松田-開成間
2022年1月3日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)
定番のカーブでVSEを撮りつつ、
振り向きざまに適当に撮った1枚の雲が良い感じ。
Fujifilm X-S10
銘匠光学 TTArtisan 17mm F1.4
1/1000秒 F5.6 (ISO200)
小田急電鉄 新松田-開成間
2022年1月3日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)
更には酒匂川橋梁の袂まで足を伸ばして1枚。
定番の写真を全然撮っていない(笑)
Fujifilm X-S10
TAMRON SP 28-135mm F4-4.5 28A (50mm)
1/800秒 F5.6 (ISO200)
小田急電鉄 新松田-開成間
2022年1月3日
(フィルムシミュレーション「Provia」/グレインエフェクト「弱・荒」)
続いて川根川沿いの橋梁袂から、
富士山バックの定番ポイントへ移動。
兄を先に降ろして、少し離れた駐車場に車を止め、
荷物を抱えて現地に向かっている間にVSEは走り去り(泣)
動画を撮りつつ(頭のYouTubeをご覧下さい)、
肝心のVSE下りの後追いを撮ろうと思った瞬間にX-S10バッテリー切れ(更に泣)
て事で、こちらの写真はMSEのを1枚のみアップ。
Fujifilm X-S10
Canon FD85-300mm F4.5 S.S.C. (200mm)
1/1250秒 F5.6 (ISO800)
小田急電鉄 渋沢-新松田間
2022年1月3日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)
LSE引退前に訪れた松田山の俯瞰を兄に紹介。
そして、LSEの時に撮った場所から10mも歩いたところに、
もっと開けた景色が撮れる場所を見つけて愕然。
こちらも動画メインで撮っていたので、写真は1枚のみアップします。
Fujifilm X-S10
Canon FD85-300mm F4.5 S.S.C. (250mm)
1/800秒 F5.6 (ISO400)
小田急電鉄 渋沢-新松田間
2022年1月3日
(フィルムシミュレーション「Provia」/グレインエフェクト「弱・荒」)
最後はやはりLSEラストランを撮りに行った松田山の頂上。
西陽を浴びて輝くVSEを撮れそう…だったんですが、
現れたのは日没数分後でした(またまた泣)
Fujifilm X-S10
Canon FD85-300mm F4.5 S.S.C. (300mm)
1/400秒 F5.6 (ISO800)
小田急電鉄 新松田-開成間
2022年1月3日
(フィルムシミュレーション「Provia」/グレインエフェクト「弱・荒」)
いろいろ空振りの多かった1日でしたが、
最後の最後で神々しい富士山の姿を拝むことが出来ました。
あの場所で長話をしたおじいさんの事も忘れられません。
なんだか印象的で記憶に残る1日となりました。
2020年9月 2日 (水)
小田急「赤い1000形」、ほぼ惨敗なれど
FUJIFILM X-T10
Osawa MC Macro 85-300mm F5 (300mm)
1/640秒 F5.0 (ISO400)
小田急 向ヶ丘遊園-生田間
2020年8月10日
箱根登山鉄道運転再開記念として、
本来小田急本線を走らない「赤い1000形」を、
8月いっぱいの期間限定で走らせる、という事でしたので、
小田急沿線住民としてはやっぱり撮っておかないと、
と思って撮影に出かけたのは8月10日。
「赤いの」は新宿方を向いているので、
午前中じゃないと順光で撮影できないわけですから、
そうなると自然と撮影は向ヶ丘遊園のあの場所から、
と思って出かけてみるとビックリ、
既に10人近い同業者が!
ここまで注目されているとは想定外。
そこで代替ポイントを探そうと歩き始めましたが、
既に激烈な猛暑となっていた東京地方、
少し歩いただけでもう熱中症寸前。
そして、あの近辺に撮影できるポイントなど、
他にあろうはずもなく。
で、戦意喪失で撮影せずに撤退、と思いましたが、
更に撮影者の増えた例のポイントを通りかかる時、
もうあと1分くらいで「赤いの」が来るので、
こうなりゃヤケじゃ、と振り返りざまに1枚。
これが、8月いっぱい限定「赤いの」の唯一の釣果となりました…。
しかし、やけくそで適当に、何も考えずに撮った1枚でしたが、
帰ってから冷静になって観返すと、
なんとなくジワジワと来る写真だな、と思い返してみました。
下り線を点検する保線区員の皆さん、
「カンカン」と音の聞こえそうな踏切、
そして、新宿に向かって伸びるレールを走る「赤いの」。
当初思い描いていた「鉄板の走行写真」ではなかったですが、
日常感が伝わってくる一枚になったように思います。
80年頃の短い期間にだけ発売されていた、
謎多きレンズ「Osawa」のズームレンズ。
特に名玉と知られるものではありませんが、
ハードオフで手にした時、
想像以上の作りの良さに「これはいける」と直感し、
1000円ほどで買ってきたジャンク品ですが、
あらゆるレンズを陳腐化するX-T10の高解像度にもひるまず、
立派な写りをしそうな予感のレンズです。
ちゃんとした試写をする価値がありそうです。
2020年5月27日 (水)
「氷の世界」と「秒速5センチメートル」
Canon P (Poupulaire)
LZOS Jupiter-12 35mm F2.8
Fotokemika efke KB25
小田急 参宮橋-代々木八幡間
2018年5月22日
新海誠の初期の名作「秒速5センチメートル」の物語は、
小田急参宮橋駅近くの踏切で始まり、17年後の同じ踏切で終わる。
「秒速」の世界では、この踏切の元に立派な桜の木があって、
「花びらの落ちる速度は秒速5センチメートル」と、
まだ小学生だったアカリがタカキに教える。
17年後、タカキは同じ踏切でアカリ(と思われる女性)とすれ違い、振り返る。
だけど、通り過ぎた電車の向こうに、人影はない。
アニメを観て、そしてノベライズも読み通した後、
ひょっとして「秒速5センチメートル」という表題には、
「サクラ、チル」の意味にも掛けられていたんだろうか、と想像された。
だとしたら、物語の始まりから結末は暗示されていたのかもしれない。
ところで、踏切と通り過ぎる電車、そして恋人、というシチュエーションから、
自然と、井上陽水のアルバム「氷の世界」の事が思い出された。
1曲目「あかずの踏切」では恋人に会いたいのに踏切があかず、
じらされ、早く早くと前のめりな気持ちが溢れ出ているようなのに、
6曲目の「白い一日」(作詞は小椋桂)では対照的に、
遮断機があがって振り向いた君はもうオトナの顔をしている、
と悲しげで悲壮感を漂わせて歌う。
まるで、第1話(中1)のタカキと、第3話(オトナ)のタカキを見比べるかのようだ。
そして、3曲目の「帰れない二人」(忌野清志郎との合作)では、
街は眠りにつき、星も帰ろうとしているのに、
手と手のぬくもりで互いの気持ちを感じる二人が歌われている。
これも、雪で帰れなくなったタカキとアカリが、
雪明かりに浮かぶサクラの木の下で口づけを交わし、
互いのぬくもりで一晩を共にするシーンが不思議とオーバーラップする。
作られた時代もストーリー性も全く異なる「秒速」と「氷の世界」。
きっと、新海監督は「氷の世界」から微塵もインスピレーションを受けてないだろう、
と想像されるけど、おかしなもので、
「氷の世界」の歌詞カードを読みながら「秒速」の事を考えると、
いろいろな場面が脳内で勝手にシンクロし、思いがけず世界が広がっていくのが面白い。
アニメを観てノベライズを読んだら、
居ても立っても居られなくなり、カメラを持ってあの踏切に行ってみた。
とても新海誠の色彩感を再現する事は出来ないだろうからと思い、
白黒フィルムをカメラに詰めた。失われた色彩は脳内で蘇らせる事にして。
目の前の電車が通り過ぎた時、
遮断機の向こうにあの人が立っているんじゃなかろうか…、
そんなセンチメンタルな感情を抱くことを少なからず期待していたけれど、
いざ現場に立ってみるとそんな事を考える隙もなく、
ただ「ちゃんと頭がフレームに入るように」と、
レリーズを切る瞬間の指先にしか神経を集中する事が出来なかった。
得てして、写真を撮るとはそういう事だったりする。
※2年前、facebookに投稿していた記事を加筆修正し、転載しました。
2018年7月11日 (水)
LSE、任務満了~撮了
Panasonic LUMIX DMC-TZ60
1/30秒 F5.8 (ISO3200)
小田急 高座渋谷駅
2018年7月10日
定期運用最終日のLSE。
最後の運用は、らしからぬ?江ノ島線のホームライナー。
おかげで、会社帰りに撮る事が出来ました。
どこで撮るか、誰もが撮りそうな場所にはしたくないし…、
と色々考え、イチかバチかで高座渋谷駅横の踏切に。
コンデジの望遠に頼り切ろう、という作戦です。
藤沢に着いた最終ホームライナーは、
すぐに折り返してくる…、と知っていたので、
急いで現着して待ち構えるも、
待てど暮らせどLSEは現れず。
おかしい?と思ってtwitter実況を調べると、
この日に限って片瀬江ノ島まで延長運転し、
回送は定時ダイヤの合間にムリクリ押し込んだので、
お隣長後の駅で長時間の停車…、という予想外の展開。
おかげで、じっくり構図やタイミングを練習できたので、
結果的には良かったのですが。
想定より1時間半ほど遅れてやってきたLSE、
残念ながらハイビームの照射をもろに受けてしまいましたので、
この有様でした。
先日は雨に降られるし、なんとも「やれやれ」な結末となりましたが、
不思議と後悔はありません。
定期運用は終了しましたが、
まだ年度内に臨時で走る事もあるとか、ないとか…。
ひとまず、10年以上撮り続けたLSE、
沿線で見られなくなるなんて、今でも信じられない気持ちです。
過去の写真を掘り出して、「写真館」ページにいろいろ貼り付けていこうと思います。
なにはともあれ、撮了。
2018年7月10日 (火)
涙雨 ~LSEラストラン(2)
松田山の南側、チェックメイトCC横からLSEを俯瞰した後は、
北側の斜面に移って、
箱根から戻ってくるLSEを後追いで狙う事にします。
当初は、先日の試写と同じ場所から、と思ってましたが、
この日、山について登っている時、車が停車している箇所を目撃し、
ひょっとして撮れる場所か?とマークしていた場所で一旦停車。
すると、先日撮影した場所と同じ角度で、
より標高が高いポイントとなっておりました。
標高が高いメリットとしては、
PENTAX K-50
Super-Multi-Coated Takumar 500mm F4.5
1/250秒 F8.0 (ISO400)
小田急 渋沢-新松田間
2018年7月7日
この位置で撮る時、編成が木に隠される面積が最低限で済む。
先日の場所だと、ほぼスッポリと木に隠れてしまったのです。
(とはいえ、上り列車は割と隠れちゃうんですけども…)
そんなわけで、レンズは大砲の500mmを装着し、
三脚に取り付け、小一時間待つばかり。
…と、さっきチェックメイトCC横から離れるとき、
その場所へ移動していったはずの車が、
すぐ後ろをビュンビュン飛ばして下山していきます。
「さては、雨が降り始めたか…」
当初心配していた通り、先ほどの俯瞰アングルは、
雨で撮影が無理になったようです。
後追い覚悟で下りLSEを撮っておいて良かった、と一安心。
で、こちら北側斜面も、パラパラと雨が降り始めました
(撮影箇所は大木の下なので、ほとんど濡れませんでしたが)
そうこうしているうちに同業者さんもやってきて、
後はLSEが戻ってくるのを待つばかり、
と思っているうちに、どんどん天候は悪くなる。
そして、
PENTAX K-50
Super-Multi-Coated Takumar 500mm F4.5
1/500秒 F8.0 (ISO800)
小田急 渋沢-新松田間
2018年7月7日
いよいよ雨脚が強くなってくる。
とはいえ、もはや場所を移す時間は無し。
そして、山あいにこだまする「タタン、タタン、タタン、」の、
連接車特有のジョイント音。
PENTAX K-50
Super-Multi-Coated Takumar 500mm F4.5
1/400秒 F8.0 (ISO800)
小田急 渋沢-新松田間
2018年7月7日
奇しくも、この時、一番雨脚が強まりました。
もはや、雨のカーテン越しに撮っているような印象。
普段なら、「ちくしょう、なんでこのタイミングで!」
と悔しくて仕方ないところでしたが、
この時ばかりは違いました。
「あぁ、これは涙雨なのかな…」
不思議と、心穏やかに、静かな気持ちでレリーズを切る事が出来ました。
PENTAX K-50
Super-Multi-Coated Takumar 500mm F4.5
1/500秒 F8.0 (ISO800)
小田急 渋沢-新松田間
2018年7月7日
LSE、今日は最終仕業日です。
2018年7月 8日 (日)
涙雨 ~LSEラストラン(1)
PENTAX K-50
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/400秒 F8.0 (ISO400)
小田急 新松田-開成間
2018年7月7日
全国的に荒天で大変な時に、
なぜか関東だけはポツポツ降るだけで専ら曇り空、
だからって撮影に行く気分には…、
でも、こうして関東だけが持ちこたえているのは、
ひょっとしたら神様が「もうすぐLSE引退なんだから、撮りに行きなさい」
とでもいってるんじゃないか、とありがたく解釈させて頂き、
申し訳ないと思いつつ松田へ向かいました。
6月末、たまたま見つけたタクマー500mmの試写も兼ね、
小田急を見下ろす山の上からの俯瞰を…、と思ったら、
その時は雲がかかって眼下なにも見えず。
あと数日で引退のLSE、撮るなら間近から勇姿を、と思いつつも、
この土日はきっと阿鼻叫喚の沿線だろうし、
それに、あの雲が晴れた景色からはどんな小田急が撮れるだろう、
と思い始めると、いてもたってもいられなくなります。
そして、改めて「チェックメイトCC」すぐ横に来てみると、
見事な眺望!
足柄の山が見事に見渡せます。
この場所からは、先日買った500mmではなく、
久しぶりの出番でSMC PENTAX 400mm F5.6の登場
(K-50との組み合わせは多分初めて?)
実は、この時点でLSEを撮ろうと思うと「後追い」になる事は分かってましたが、
箱根から折り返してくる時に天候が持ちこたえている確証もなく、
あえてここに陣地を構えてみました。
(実際、折り返しのLSEを撮る頃には雨模様に…。
その辺りの詳細は次回の話し。)
なので、他に同業者の姿も無く。
ゆったりじっくりと撮影が出来ました。
(案の定、撮り終わってから、次々と「折り返し狙い」
の方達がやってきたのでした。)
ちなみに、なにげに下を覗いてみると、
御殿場線が走ってますし、
遠くに目をやると、
伊豆箱根鉄道大雄山線が…、見えますか?(笑)
後から撮った写真を整理していて気づいたのは、
実は、遥か左舷遠方に小田原城も見えた事。
いろいろな景色を楽しめるところで、
また是非再訪して、ノンビリ景色を楽しみながら撮影したいな、
と思ったのでした。
箱根方面に去りゆくLSEをしっかり写して、
次の場所へと移動しましたが、それはまた次回の話し。
PENTAX K-50
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/400秒 F8.0 (ISO400)
小田急 新松田-開成間
2018年7月7日
PENTAX K-50
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/320秒 F8.0 (ISO200)
小田急 栢山-富永間
2018年7月7日
2018年6月30日 (土)
闇を切り裂くLSE
PENTAX K-50
SMC PENTAX-FA 100-300mm F4.7-5.8 (300mm)
1/30秒 F5.6 (ISO3200)
小田急 和泉多摩川駅
2018年6月30日
「狙った被写体を、狙ったように撮る」
30年近くもそんな流儀で電車を(写真を)撮っていると、
狙ったタイミングでしかシャッターを押さなくなっている。
偶然、たまたま、思いも寄らない1枚、
そういうカットを撮ろう、撮りたい、撮れたらいいな、
そんな意識がまったく無くなっている。
そうは言っても、LSEの引退は近い。
レンズ越しにLSEを狙えるのは、
ひょっとすると、今日が最後のチャンスかもしれない。
そう思うと、目の前を通り過ぎようと近づいてくるLSEを、
無我夢中で「えいや!」と撮らないわけにはいかない。
もはや、信条も、宗派も、派閥も、へったくれもない。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。
後悔先に立たず。
思い立ったが吉日。
ちょっと違うか。
どんなタイミングでレリーズを切ったか、自分でもよく分からないまま、
通過後のモーター音、ジョイント音がまだ背後で響いている時点で、
カメラの液晶を目を落とす。
ブレたシルエットにLSEの姿が浮かび上がっているのを見て、思わず
「おー、撮れてる。意外と。」
たまには、そんな偶然があっても良いか。
2018年6月29日 (金)
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- XA・2号機で小田急5200系 2009.07.13
- Nikon F4S 2009.06.07
- Windows Live鉄道フォトコンテスト結果発表 2009.05.28
- MSE流し撮り! 2009.03.03
- SIGMA 21-35mm、驚異の解像力 2009.03.03
- HANIMEX 135mm、その正体は? 2009.01.15
- オールドレンズ3本試写 2008.12.30
- 梅ヶ丘でサンニッパ練習&登戸の新橋梁、供用開始 2008.11.30
- 「丹沢もみじ号」を写しに行く 2008.11.24
- 喜多見でレンズ4本を試写 2008.11.15
- ネジマウント大会in下北 2008.11.03
- The Last of Kodachrome at SHIMO-KITA 2008.10.10
- 小田急下北沢を白黒・広角で 2008.08.09
- D80+サンニッパ+Manfrotto 410 2008.07.13
- Nikon D80初陣+ED300mmF4.5試写 2008.07.06
- 読売ランド前と百合ヶ丘で小田急撮影 2008.03.16
- 梅ヶ丘と和泉多摩川で小田急を撮る 2008.03.05
- 僕のコダクローム(小田急5000形・百合ヶ丘にて) 2007.12.11
- 小田急5000系@百合ヶ丘 2007.10.15
- サンニッパ+DNP CENTURIA 100=LSE旧色 2007.07.17
- さよなら、8039F(二日目)&小田急、喜多見にて 2007.07.01
- 鉄道の安全性 2007.06.14
- 原点・EOS630 2007.06.13
- 紫陽花の季節 2007.06.10
- DNP CENTURIA 200 2007.06.10
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