写真

2021年8月 4日 (水)

今日のヒマワリ(21/8/4)

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Fujifilm X-S10
Tokina 60-120mm F2.8 AT-X120

こうして立て続けに同じ被写体を撮り続けてみると、
AT-X120が「ポートレートズーム」と呼ばれる所以が分かります。
1本くらいは「電車向きじゃないレンズ」を持っておくのも良いものです。

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2021年8月 1日 (日)

今日の向日葵(21/8/1)+カブトムシ

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Panasonic DMC-GX7 (+ Commlite CM-AEF-MFT Turbo)
EF50mm F1.8 II
SIGMA AF Macro 90mm F2.8

本日も近所で咲き誇っているひまわりを撮影に。
今日はGX7に、フォーカルレデューサー内蔵のAFアダプタ、
そしてEFマウントの単焦点2本で。
このアダプタの事はちゃんと記事にしようと思っております。

で、汗だくで帰宅したらマンションの廊下にカブトムシが一匹。
少し写真を撮ってから、敷地内の木に逃がしてやりました。

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2021年7月31日 (土)

今日のひまわり(21/7/31)

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Fujifilm X-S10
銘匠光学 TTArtisan 17mm F1.4
銘匠光学 TTArtisan 35mm F1.4

家の近所の休耕地?に、
たくさんのひまわりが咲いていました。
道行く人々も足を止め自転車を止め、
スマホで写真を撮っていました。
しばらく咲き誇っていそうなので、
時間をみて通い詰めてみようと思います。
にしても花を撮るのは難しい…

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2021年6月10日 (木)

FD70-210mmの底力に驚く

先日仕事の現場で、
X-S10とX-T10の2台、それに複数のレンズ(違うメーカーのもの)
を持ち込んで動画を撮影したところ、
レンズによって色が全然違い、
編集に苦労する、という問題が発生しました。
ボディの設定は同一にしたにも関わらず、です。
そして、そういえば「FDレンズはカラーバランスが取られているので、
動画撮影に向いている」という話しを聞いたのを思い出しました。
そこで、急遽動画撮影用に
「New FD28-85mm F4」と「New FD70-210mm F4」
の2本を導入しました。
このセットならF値も通しなので、露出を合わせるのも楽です。

動画用に、と思いましたが効果測定は必要と思い、
今日仕事帰りに軽く試写をしたんですが、
想像を遥かに上回る成果でした。

まず、目白駅のホームから埼京線を。

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Fujifilm X-S10
Canon New FD70-210mm F4 (210mm)
1/640秒 F5.6 (ISO400)
埼京線 池袋-新宿間(目白駅)
2021年6月9日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・荒」)

等倍に切り出すと、

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まぁ見事な解像力!
一絞り絞ってますが、にしても見事です。

(多少パープルフリンジが目立つ事が、
左上の架線の辺りでよく分かりますが、
今のご時世ならPhotoshopで簡単に補正できます。
今回は無補正です。)

続いて京王線で5000系を。

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Fujifilm X-S10
Canon New FD70-210mm F4 (210mm)
1/640秒 F5.6 (ISO200)
京王線 上北沢駅
2021年6月9日
(フィルムシミュレーション「ASTIA」/グレインエフェクト「弱・荒」)

こちらも同様に等倍で切り出すと

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見事なものです。
(すっかり気に入ったX-S10の「グレインエフェクト」の効果が、
黒ベタ部分で効果を発揮しております。)

以前、同じ望遠域の「New FD80-200mm F4L」
という蛍石使用の望遠を持っていた事があります
(今にして思うと手放すべきではなかった、と後悔してます)。
あれも見事な解像力を持ったレンズでしたが、
同じ時期に廉価板としてラインナップされていた70-210mmも、
まったく遜色のないレンズだった事がよく分かりました。

28-85mmの方も試写しましたが、
ややクモリがあって、多少キレが鈍っている印象でした。
メンテするか買い直すかする必要ありそうですが、
素性は大変よいレンズである事は分かりました。

古いキヤノンのレンズは優秀なものが多い事は以前から分かってましたが、
2600万画素を誇るX-S10でも実力が揺るがないのは驚きです。
ますます、純正Fujinonレンズを買う必要性が薄らいでいきます(笑)

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2021年5月27日 (木)

K&F ConceptのM42アダプタで「Fujinon問題」「Sekor SX問題」解決

フジのX-T10を購入してから1年半ほどになります。
実は先日、X-S10も購入したんですが、その事はまた改めて書くとして、
ボディは2台になりましたが、未だに純正レンズを持っておりません。
FDマウントやFマウントなどのアダプタを使用して、
オールドなマニュアルレンズを装着して撮影しております。

M42スクリューマウントのレンズのアダプタも使用しております。
「K&F Concept」のもので、2500円程度で購入できるものです。

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「K&F Concept」のアダプタは安価な割に作りが良いので、
好んで使用しております。
M42のアダプタは、いわゆる「ピン押し」
(レンズに絞り込みレバーの無いレンズでも、
絞り込みピンを押し込むような構造になっている)
に対応している事もあって購入しました。

で、実際に使うようになってから、
望外に「Fujinon問題」も「Sekor SX問題」もクリアした作りになっている、
と気付いたので紹介させて頂こうと思います。

そもそも、M42マウントにおける「Fujinon」と「Sekor SX」の問題とは何なのか、
先に復習しておきましょう。

「M42スクリューマウント」(という呼称がすっかり定着していますが、
本来は「プラクチカスクリューマウント」というのが正式な名称です)は、
ユニバーサルマウントの一つとして、
世界各社からカメラやレンズが発売されておりました。
つまり互換性がある、という事ですが、
カメラに露出計が搭載され始めた頃から、
本体とレンズの間で絞り値の伝達などを行う必要が生じ、
各社で少しずつ独自の仕様が追加されるようになり、
そのため、本来のメリットであるはずの互換性が制限されるようになりました。

例えばフジのM42の場合、

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黄色い丸の突起があります。
この突起でレンズの絞り値をカメラ本体に伝える仕組みです。

「ペンタックスSP」のようなM42マウントのカメラの場合は、
マウント面が少し盛り上がっているため、
この突起をクリアする事ができ、装着に支障はありません。
しかし、例えば「KマウントにM42を装着するアダプタ」の場合、
この突起がKマウント面に干渉するため装着する事ができません。
また、ミラーレスのM42アダプタでも、
この突起が干渉して装着できない事が多いはずです(個人的経験に基づく)。

続いてマミヤのM42マウントレンズの場合です。

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マミヤのM42マウントレンズのうち、「SX」の名称がつくものは、
「DSX1000」というカメラでの開放測光に対応するため、
絞りリングのマウント面からピンが突き出ております。
写真の赤丸部分です。

また、絞り輪自体も、マウント面側に縁が飛び出しているため、
多くのマウントアダプタではこれが干渉して取り付けに支障があります
(青丸のような飛び出しが全周にあります)。

これらの問題を解決するためには、
突起を削り落としたり、ピンを抜き取るなど改造が必要となります。
しかし、それだとレンズ本来の姿を崩す事になりますので、
できることなら避けたいところです。

ところが、K&F ConceptのM42アダプタをよく見ると、
マウント面に段差があって、
これらの突起やピンを回避できる構造になっておりました。

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ちょっと分かりにくいかもしれませんが、
ピンクの線のように、マウント面より外側、
段差があって少し高さが低くなっております。

それにより、フジノンレンズの場合、

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絞りの突起がアダプタに干渉しません。

また、マミヤSekorの場合も、

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ちょっと見えづらいですが、ピン(赤丸)がアダプタに干渉しておりません。
見えづらいとはいえピンが見える、という事は、
絞り輪の出っ張りもアダプタに干渉していない、という事です。

という事で、優秀なフジの「Fujinon」、マミヤの「Sekor SX」、
それぞれM42のレンズをフジXマウントのカメラで使用する事ができます。

個人的には、今まで購入しながら完全に死蔵していた、
「EBC Fujinon-Z 75-150mm F4.5」を無改造で使用できる、
しかもフジのミラーレスで!という事が非常に嬉しいです。

また、Fマウントの「Tokina 17mm F3.5」にクモリが発生し、
代替の広角レンズをどうするか、と思ってましたので、
しばらくは「Sekor SX 21mm F4」で急場をしのげそうです。

安いマウントアダプターですが、ちょっとした問題もクリアし、
「ほぼ完全なM42アダプター」とでも言えるものでした。
恐らく他社ミラーレス用のアダプタも同様の構造でしょうから、
これから購入される方は是非参考になさってみて下さい。


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2021年4月12日 (月)

鉄道写真は「ありのまま」こそが美しい

「撮り鉄」の人気スポットで 私有地の木 何者かに切り倒される(NHK)

「撮り鉄」人気スポット 私有地の木切られる 警視庁が捜査(NHK)

鉄道撮影スポット近くで家の木を切り倒された女性「ショック」(日刊スポーツ)

またやらかしよったようです。
よりにもよって私有地に入り込んでの伐採行為、
不法侵入に器物破損ですから立派な犯罪です。
「撮り鉄がやったなんて証拠はないだろう」と反論する人がいたら、
じゃあ一体誰が何の目的で伐採したのか答えて頂きたいと思います。

しかし、先日は多摩川で敷地内に入り込んで往来を止めた輩がいる、
とニュースにもなっていましたが、
まさか185系「ごとき」でこんな大フィーバーになるとは予想もできない事でした。
しかも、脱法行為はエスカレートし続けている印象もあります。

ほとんどの撮り鉄は紳士的で控え目な人種です。
先日、しなの鉄道で桜を撮っていた時も、
お互いに挨拶を交わしたり、
近所の人が自転車で通りかかったら三脚を撤去して通すなど、
皆さん極めて常識的な行動をされていました。
むしろ、それが当たり前なのです。

地元の方々の日常に足を踏み入れて写真を「撮らせて頂いている」んですから、
迷惑をかけず、生活を乱さず、存在感を消すくらいに静かに密やかに。
それこそが鉄道撮影を趣味とする者たる当然の謙虚たる姿勢です。

そこに木があるなら、木も一緒に写し込めばいいんです。

Imgp8813_raw
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/640秒 F5.6 (ISO400)
東急東横線 都立大学-自由が丘間
2007年6月30日

人がいるなら、一緒に写し込んでしまえばいいんです。
(もちろん、人じゃなくて白い鳥や黒い鳥でも大いに結構です。)

Img4210
PENTAX K-50
Tokina SD 80-200mm F2.8 AT-X828 (200mm)
1/1600秒 F2.8 (ISO100)
いすみ鉄道 上総東-西大原間
2020年8月1日

それでもやっぱり写って欲しくないなら、
Photoshopでチョイチョイやって
「ご退場遊ばして」(?)頂ければ良いだけの事です。

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PENTAX K-50
Tokina SD 80-200mm F2.8 AT-X828 (135mm)
1/1600秒 F2.8 (ISO100)
いすみ鉄道 新田野-国吉間
2020年8月1日

※約2名様、お消え遊ばして頂きました(笑)

撮影できる場所だって一箇所じゃありません。
探せばいくらでも見つかるはずです。

高尾駅西の「小名路踏切」というスポットは、
行った事がないのでネットで画像検索して調べてみましたが、
上り線を午前中に撮るならともかく、
下り線を午後に撮るには、
とても名所と言える程の見事な場所とも思えませんでした。
ここに、多い時は100名もの人が集まるそうですが、
それほど中央線沿線は撮影場所が皆無なのでしょうか?

木を切り倒した方には、
むしろ、線路脇の架線柱を切り倒した方が良かったんじゃないの?、
と勧めたくなります。
もちろん冗談ですが、ひょっとしたら「なるほど、確かに」
と実践に移そうとされるかもしれませんね。
それくらい常識的な判断能力が欠けた方の行為のようですから。
このブログを読んで実践しました、
なんて自供をされても責任は持てませんので悪しからず。

鉄道は、日常生活にあるからこそ美しい存在です。
人が住み、働き、学び、そして遊び。
そんな生活があるからこそ成り立つ存在です。

そこから何かを差し引いたところで、
何かプラスになる事はありません。
あるべき日常の一部が失われるわけですから、
むしろ風景としては傷が付いた事を理解しないといけません。

リアルに消し去るくらいなら、Photoshopで消せばよい話し。
それで写真が整うならそれで結構です。
しかも今はそれが簡単にできる時代なんですから。
どうせ一人で楽しむだけなんでしょうから、
それで大いに結構ではないでしょうか。

「撮り鉄マナー」をネタにするのは大分久しぶりですが、
今回はそれだけ頭にきてしまいました。

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2020年8月 9日 (日)

いすみ鉄道、夏2020 ~(番外篇1)ネオワイズ彗星は遠くなりにけり

せっかく都会を離れて千葉の山奥に行き、
しかも梅雨が明けて空は快晴、となれば、
7月中毎日夜空を見上げながら
「あぁ、今日も彗星は見えず」
と落胆していた借りを返すべく、
夜空にレンズを向けてみました。

月が明るい夜でしたが、
東京ではとても拝めないような満天の星空で、
これならば、と期待に胸が膨らみます。

しかし、天体アプリを頼りに、あの辺りに彗星がいるはず、
という方向を見上げてもそれらしい星を見つける事ができず。
おかしいなぁ、と思いつつも、
目で見えなくても写真には写る、という話しもありましたので、
何はともあれ何枚か撮って液晶でチェック。
どこかに写ってるはずなんだけどなぁ、とジロジロ見ていると…

Img4347_raw
PENTAX K-50
SMC PENTAX-M 35mm F2
10秒 F2.8 (ISO800)
2020年8月1日

あれ?あの緑色の、少しボヤーッとしたような星は…
(※下の方、真ん中よりちょっと左)

実は徳島でかろうじて彗星を撮影できた、
という兄にプレビューを見せると、「間違いない」。

別カットを拡大してみます。

Img4348_raw
PENTAX K-50
SMC PENTAX-M 35mm F2
6秒 F2.8 (ISO1600)
2020年8月1日

ホウキは、ほとんど見えません(泣)

彗星が見られるのは7月中でしょう、
って話しでしたが、実際こんなに小さくなっていたとは…。

かろうじて撮影できたものの、
もっと立派な彗星写真を撮りたかったなぁ、
とあの連日の雨模様だった7月を呪うばかりでした。

※その昔、「百武彗星」と「ヘール・ボップ彗星」
を撮影した時の写真を、過去のエントリーにアップしております。

またあんな立派な大彗星を撮影したいなぁ。

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2020年5月29日 (金)

ノベライズ「言の葉の庭」の、目に見えるような景色

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Canon P (Poupulaire)
LZOS Jupiter-12 35mm F2.8
Fotokemika efke KB25
2018年5月22日

「君の名は。」で新海誠の世界に一気に引きずり込まれてから、
過去の作品も一通り目を通してみた。
もちろん、一目見て全てに惚れ込んだ「君の名は。」も好きだし、
青春の甘酸っぱさや男の弱さをさらけ出す「秒速5センチメートル」も好きだけど、
今の所、新海誠作品で一番好きなのは「言の葉の庭」だと言っておきたい。
(本文改訂時点で既に「天気の子」も観たけど、
それでもやはり、「言の葉の庭」は新海誠作品で一番好きな映画だ。)

靴職人を目指す高校生タカオと、
同じ高校で古典の教師をしているものの、
心に傷を負い学校に行くことの出来ないユキノ。
雨降る日の公園の東屋でしか出会わない、
そんな二人の淡い恋の物語…

現実世界では許され無さそうな二人の関係も、
新海誠が描く、果たして現実なのか空想なのか、
分からなくなるような映像世界の中だと純粋で汚れ無いものに思え、
そしてなぜか自分自身の過去に戻ったような感覚さえ覚えるのが不思議でもある。
そんな経験はなかったはずだし、理想も持ち合わせてなかった…はず、なんだけど。

映画は僅か45分ほどの短編だけど、新海誠本人のノベライズ版は、
映画ではワンカットしか出てこないような端役のキャラも含めて詳細に語られていて、
タカオとユキノの世界で起きている出来事を事細かく描写している。
アニメを観てからノベライズを読むと世界が広がるし、
ノベライズを読んでからアニメを観ると、
アニメにはなっていない部分も脳内で勝手にアニメ化されて再生される。
「言の葉の庭」を少しでも好きになった人は、
ノベライズ版にも目を通しておく方が絶対にいい。

例えば、映画では一切触れられていない中学生時代のタカオの回想シーンも、
小説版では細かく描写されている。
特に印象的なのは序盤、年上の女友達だったミホと二人で明治神宮へ行く場面、
代々木のドコモビルが見える、と書かれている一文がある。

これを読んだ時、まさに頭の中には、この写真の光景が蘇ってきた。
あぁ、あの場所でタカオとミホは…と。
アニメの中で現実世界との境目を曖昧にする新海誠だけど、
まさか文字だけのノベライズでも、
まるで目の前に本当の景色が見えているか、あるいはアニメを観ているのか、
と勘違いを起こしそうな程、はっきりとした情景を描く事に成功している。

都会の喧噪を離れ、木々に囲まれ鳥のさえずりの中で時が止まったような明治神宮…の彼方に、
実に異質にそびえ立つドコモの電波塔。
ここは、参道から本殿に辿り着き、その抜けた先という立地。
現実を忘れて全てが浄化されたような気持ちでこの場所に辿り着いた時、
ふいにあのビルが姿を現すと、
強制的に現実世界に引き戻されてしまうような戸惑いを覚える。

現実と非現実が混ざり合わずに存在しているこの場所は、
リアルとアニメの境目を飛び越えていくような錯覚を覚える新海誠作品の、
特徴そのものが具現化された場所であるように思えなくも無い。

そして、現実の東京の(しかも新宿近辺の)景色をうまく作品に盛り込む新海誠の、
映画にはなってない、だけど非常に印象に残るそんな一コマ。
頭の中ではかなり明確に描写されたワンシーンを、
レンズ越しに写真にしたくなり、この場所までやってきたのでした。

※2年前、facebookに投稿していた記事を加筆修正し、転載しました。

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2020年5月27日 (水)

「氷の世界」と「秒速5センチメートル」

180522_11
Canon P (Poupulaire)
LZOS Jupiter-12 35mm F2.8
Fotokemika efke KB25
小田急 参宮橋-代々木八幡間
2018年5月22日

新海誠の初期の名作「秒速5センチメートル」の物語は、
小田急参宮橋駅近くの踏切で始まり、17年後の同じ踏切で終わる。

「秒速」の世界では、この踏切の元に立派な桜の木があって、
「花びらの落ちる速度は秒速5センチメートル」と、
まだ小学生だったアカリがタカキに教える。
17年後、タカキは同じ踏切でアカリ(と思われる女性)とすれ違い、振り返る。
だけど、通り過ぎた電車の向こうに、人影はない。

アニメを観て、そしてノベライズも読み通した後、
ひょっとして「秒速5センチメートル」という表題には、
「サクラ、チル」の意味にも掛けられていたんだろうか、と想像された。
だとしたら、物語の始まりから結末は暗示されていたのかもしれない。

ところで、踏切と通り過ぎる電車、そして恋人、というシチュエーションから、
自然と、井上陽水のアルバム「氷の世界」の事が思い出された。

1曲目「あかずの踏切」では恋人に会いたいのに踏切があかず、
じらされ、早く早くと前のめりな気持ちが溢れ出ているようなのに、
6曲目の「白い一日」(作詞は小椋桂)では対照的に、
遮断機があがって振り向いた君はもうオトナの顔をしている、
と悲しげで悲壮感を漂わせて歌う。
まるで、第1話(中1)のタカキと、第3話(オトナ)のタカキを見比べるかのようだ。

そして、3曲目の「帰れない二人」(忌野清志郎との合作)では、
街は眠りにつき、星も帰ろうとしているのに、
手と手のぬくもりで互いの気持ちを感じる二人が歌われている。
これも、雪で帰れなくなったタカキとアカリが、
雪明かりに浮かぶサクラの木の下で口づけを交わし、
互いのぬくもりで一晩を共にするシーンが不思議とオーバーラップする。

作られた時代もストーリー性も全く異なる「秒速」と「氷の世界」。
きっと、新海監督は「氷の世界」から微塵もインスピレーションを受けてないだろう、
と想像されるけど、おかしなもので、
「氷の世界」の歌詞カードを読みながら「秒速」の事を考えると、
いろいろな場面が脳内で勝手にシンクロし、思いがけず世界が広がっていくのが面白い。

アニメを観てノベライズを読んだら、
居ても立っても居られなくなり、カメラを持ってあの踏切に行ってみた。
とても新海誠の色彩感を再現する事は出来ないだろうからと思い、
白黒フィルムをカメラに詰めた。失われた色彩は脳内で蘇らせる事にして。

目の前の電車が通り過ぎた時、
遮断機の向こうにあの人が立っているんじゃなかろうか…、
そんなセンチメンタルな感情を抱くことを少なからず期待していたけれど、
いざ現場に立ってみるとそんな事を考える隙もなく、
ただ「ちゃんと頭がフレームに入るように」と、
レリーズを切る瞬間の指先にしか神経を集中する事が出来なかった。

得てして、写真を撮るとはそういう事だったりする。

※2年前、facebookに投稿していた記事を加筆修正し、転載しました。

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2020年4月23日 (木)

さらば、ピールアパート 【撮影&現像、一部始終動画】

4/17の投稿で写真を投稿したように、
先日のいすみ鉄道撮影の折り、
RB67のポラバックに入ったままになっていた、
富士フイルムのピールアパート式インスタントフィルム
「FP-100C SILK」の撮り納めをしました。

そのラストカット撮影時、
すぐ傍らにGX7を設置し、
その一部始終を動画に収めておきました。

もう二度と体験する事のできない「撮影&現像」の儀式、
せめて動画に収めて後世に残しておきたい、と思いまして。

長い写真人生の中でも、
インスタントフィルムとの出会いは割と最近の事で、
8年前の2012年に久留里線撮影に行った時の写真が記録にあります。

その頃には既に本家ポラロイドは撤退してましたので、
富士フイルムの互換フィルム「FP-100B」「FP-400B」
などを買って楽しんでましたが
小田急下北沢駅の地上ホーム最終日を白黒で撮影しました)、
徐々にラインナップが減っていき、
そして最後の砦だった「FP-100C」が2016年に生産終了。

ネガフィルムともデジカメとも違う、
そして「チェキ」とも全く違うピールアパート独特の風合いを、
もう新たに体験する事が出来ないかと思うと残念でなりません。

無理な願いではありつつも、
またピールアパートで撮影できる日が来ることを夢見て。

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